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5.1.6 Class_parameters (IS-4.2.20)
 Class_parametersは、General_characteristics_definition (IS-4.2.40)のタイプ一つで、船級規則と法令の規定に従って船の長さと速度を記述する。Class_parametersと関連するデータは、以下の通りである。
 
- block_coefficient_class
- design_speed_ahead
- design_speed_astern
- length_class
- length_solas
- scantlings_draught
 
5.1.6.1 block_coefficient_class (IS-4.2.20.1)
 block_coefficient_classは、型排水量とlength_class×moulded_breadth×scantlings_draughtで表現されるブロック容積との比率について記述する。
 
5.1.6.2 design_speed_ahead (IS-4.2.20.2)
 design_speed_aheadは、船の前進の設計速度について記述する。
 
5.1.6.3 design_speed_astern (IS-4.2.20.3)
 design_speed_asternは、船の後進の設計速度について記述する。
 
5.1.6.4 length_class (IS-4.2.20.4)
 length_classは、船級規則で定義される、船の長さの測定値について記述する。
 
5.1.6.5 length_solas (IS-4.2.20.5)
 length_solasは、SOLAS(海上における人命の安全のための国際条約)で定義される、船の長さの測定値について記述する。
 
5.1.6.6 scantlings_draught (IS-4.2.20.6)
 scantlings_draughtは、船級協会で構造の健全性と強度のための計算において使われる夏季満載喫水について記述する。
 
5.1.7 Principal_characteristics (IS-4.2.78)
 Principal_characteristicsは、General_characteristics_definition(IS-4.2.40)の一つで、Ship_moulded_form(IS-4.2.93)の主要なパラメータについて記述する。
 Principal_characteristicsは、船型開発プロセスにおける流体静力学を考慮した繰り返し計算の際に必要になるデータを含む。Principal_characteristicsに関連するデータは、以下の通りである。
 
- block_coefficient
- design_deadweight
- design_draught
- length_between_perpendiculars
- max_draught_at_ap
- max_draught_at_fp
- min_draught_at_ap
- min_draught_at_fp
- moulded_breadth
- moulded_depth
 
5.1.7.1 block_coefficient (IS-4.2.78.1)
 block_coefficient(方形計数)は、型排水量と、垂線間長×型幅×型喫水で表わされるブロックとの容積の比率について記述する。方形計数は、モノハルの船だけに定義されなければならない。block_coefficientは、特定のPrincipal_characteristicsのために記述される必要はない。
 
5.1.7.2 design_deadweight (IS-4.2.78.2)
 design_deadweight(計画載荷重量)は、夏季満載喫水にて運ぶことが出来る積荷、燃料、水、乗客、乗員と消耗品の重さについて記述する。
 
5.1.7.3 design_draught (IS-4.2.78.3)
 design_draught(型喫水)は、運航のために設定された喫水について記述する。
 
5.1.7.4 length_between_perpendiculars (IS-4.2.78.4)
 length_between_perpendiculars(垂線間長)は、船の船首垂線と船尾垂線の間の長さについて記述する。
 
5.1.7.5 max_draught_at_AP (IS-4.2.78.5)
 max_draught_at_APは、船の操作の間、船尾垂線における最大喫水について記述する。max_draught_at_APが、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
 
5.1.7.6 max_draught_at_FP (IS-4.2.78.6)
 max_draught_at_FPは、船の操作の間、船首垂線における最大喫水について記述する。max_draught_at_FPは、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
 
5.1.7.7 min_draught_at_AP (IS-4.2.78.7)
 min_draught_at_APは、船の操作の間、船尾垂線における最小喫水について記述する。min_draught_at_APは、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
 
5.1.7.8 min_draught_at_FP (IS-4.2.78.8)
 min_draught_at_FPは、船の操作の間、船首垂線における最小喫水について記述する。min_draught_at_FPは、氷域の付記符号のために、船体横断面の承認で使われる。
 
5.1.7.9 moulded_breadth (IS-4.2.78.9)
 moulded_breadth(型幅)は、船体中央部、design_draughtにおける最大幅について記述する。
 
5.1.7.10 moulded_depth (IS-4.2.78.10)
 moulded_depth(型深さ)は、ベースラインと、船側が接続する最上部のデッキとの垂直距離について記述する。
 
 5.1.6〜5.1.7で解説した、船舶の寸法の特性に関する2つのアプリケーションオブジェクト、
 
- Class_parameters
- Principal_characteristics
 
で扱っている主要寸法を図5.1-3に示す。
 
 またアプリケーションオブジェクトの関連を示したEXPRESS-Gを図5.1-4に示す。
 
図5.1-3 主要寸法
 
 
 
図5.1-4 ARM EXPRESS-G UoF Ship general characteristics diagram (2)







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