5.2.14 location_concepts UoF [MES]
location_concepts UoF (4.1.14) は右手系の3次元直交座標系で船とそのあらゆる部分の位置情報を扱う。さらにその軸は要求された任意の間隔に小分割する情報を扱う。
注意)座標系とは製品記述および第一階層目の唯一の全体座標系あるいは局所座標系である。局所座標系の数は任意である。間隔位置は全体座標系の任意の3軸で定義される。基準座標系が全体座標系である場合、局所座標計原点は間隔位置が参照される
次のアプリケーションオブジェクトがlocation_concepts UoFによって使われる:
- Buttock_table;
- Frame_table;
- Global_axis_placement;
- Local_co_ordinate_system;
- Local_co_ordinate_system_with_position_reference;
- Longitudinal_position;
- Longitudinal_table;
- Spacing_position;
- Spacing_position_with_offset;
- Spacing_table;
- Station_table;
- Transversal_position;
- Transversal_table;
- Vertical_position;
- Vertical_table;
- Waterline_table.
5.2.14.1 location_concepts UoFの解説
(1)Buttock_table (4.2.10)
A Buttock_table is a type of Transversal_table (see 4.2.167) that has positions that reference the location of buttocks that are located on the global Y-axis.
Buttock_tableはTransversal_table (see 4.2.167) の下位型である。それは、全体座標系Y軸の上に位置している船尾の場所を参照するポジションを持っている。
(2)Frame_table (4.2.97)
Frame_tableはLongitudinal_table (see 4.2.124) の下位型である。それは全体座標系X軸に沿ってフレームの場所を参照する位置を持っている。
注)フレームは船の内部構造に使われる構造要素である。1船につき100を越えるフレームを持つことができる。フレームと船体曲面の交差する曲線が船体横断面曲線である。
(3)Global_axis_placement (4.2.105)
Global_axis_placementはGeneral_characteristics_definition (see 4.2.103) の下位型である。それは幾何データを参照するための右手直交座標系を定義する。
Global_axis_placementは船の基準点から上方を正方向にZ軸を取り、X軸は基準点を通り中央線に沿って正方向にとる。正方向は船尾から船首方向に取る場合と、船首から船尾方向を取る場合がある。Global_axis_placementの原点はX軸上の任意位置に取ることができる。原点から後部垂線までの距離とX軸の回転方向を示す必要がある。また、他の座標系(局所または全座標系)が用いられているならば、Global_axis_placementとその座標系間での変換関係を示されなければならない。
注)Figure 4は異なるGlobal_axis_placementのオブジェクトを示したものである。
Figure 4 - Global axis placement
Global_axis_placementと結び付けられたデータは次のものである:
- after_perpendicular_offset;
- orientation.
(4)Local_co_ordinate_system (4.2.121)
Local_co_ordinate_systemはDefinition (see 4.2.80) の下位型である。それは空間にオブジェクトの場所を定めるのに使われる。
Local_co_ordinate_systemは常に別のもう1つの座標系に対して定義される。これはGlobal_axis_placementであるか、あるいはそれが同じ階層でメンバーに持っているもう1つのLocal_co_ordinate_systemである場合がある。Local_co_ordinate_systemおのおのはLocal_co_ordinate_system_with_position_reference (see 4.2.122) になりうる。
注)局所座標軸と原点はAxis2_placement_3dと同じように扱われる。
Local_co_ordinate_systemと結び付けられたデータは次のものである:
- parent.
(4)Local_co_ordinate_system_with_position_reference (4.2.122)
Local_co_ordinate_system_with_position_referenceはLocal_co_ordinate_system (see4.2.121) の下位型である。それは唯一のGlobal_axis_placementをその親として直接する。
その位置は、可能な限りオフセット値(距離)を使って、縦方向、鉛直方向、あるいは横方向フレームを参照して定義する。別法として、絶対座標を指定することも可能であり、また座標系と参照法の組合せで示すことも可能である。
Local_co_ordinate_system_with_position_referenceは回転によって全体座標系に変換することは許されない。その軸はGlobal_axis_placementの軸に平行になっていなければならない。
Local_co_ordinate_system_with_position_referenceと結び付けられたデータは次のものである:
- longitudinal_ref;
- transversal_ref;
- vertical_ref.
(6)Longitudinal_position (4.2.123)
Longitudinal_positionはSpacing_position (see 4.2.153) の下位型であり、全体座標系X軸上に配置される。
注)Longitudinal_positionはそれぞれがまたSpacing_position_with_offset (see4.2.154) と一緒にされることがある。
(7)Longitudinal_table (4.2.124)
Longitudinal_tableはSpacing_table (see 4.2.155) の下位型であり、全体座標系X軸である縦方向軸にそって配置された位置を持つ。Longitudinal_tableの各々はFrame_table (see 4.2.97) あるいはStation_table (see 4.2.160) のいずれかとなる。
Longitudinal_tableと結び付けられたデータは次のものである:
- spacing_table_representations.
(8)Spacing_position (4.2.153)
Spacing_positionは船に取られた全体座標系の1つの位置であり、それは設計から製造までの間の幾何的あるいは構造的なもののための参照位置として使われる。
それぞれのSpacing_positionはLongitudinal_position (see 4.2.123)、Transversal_position (see4.2.166)、Vertical_position (see 4.2.181)、Spacing_position_with_offset (see 4.2.154)、あるいは前述3つのオブジェクトの内いずれか1つを持ったSpacing_position_with_offsetの組合せとなる。
例)典型的な間隔位置はLFR 123, TFR 10, 100, 100.1, A.によって指定される。加えるに全体座標系原点までの距離は、例えば、154.5メートルによって定義される。
Spacing_positionと結び付けられたデータは次のものである:
- name;
- position;
- position_number.
(8)Spacing_position_with_offset (4.2.154)
Spacing_position_with_offsetはSpacing_position (see 4.2.153) の下位型である。それは船の全体座標軸上に既存しているSpacing_positionからのオフセットによって定義される位置である。それは設計から製造までの間の幾何的あるいは構造的なもののための参照位置として使われる。
Spacing_position_with_offsetと結び付けられたデータは次のものである:
- offset;
- position;
- relating_spacing_position.
(10)Spacing_table (4.2.155)
Spacing_tableはDefinition (see 4.2.80) の下位型であり、Spacing_positionsの集まりである。
それは船の全体座標軸の1つに沿って取られた位置の一覧を定義する。
Spacing_tableの各々はLongitudinal_table (see 4.2.124)、Transversal_table (see 4.2.167)、あるいはVertical_table (see 4.2.182) のいずれかとなる。
例)フレームテーブルはSpacing_tableの下位型であり、そこではフレーム位置が縦方向位置となる
Spacing_tableと結び付けられたデータは次のものである:
- description;
- name;
- spacing_table_representations.
(11)Station_table (4.2.160)
Station_tableはLongitudinal_table (see 4.2.124) の下位型である。それは全体系X軸に沿って位置している区切り(ステーション)場所を参照する位置を持つ。
注)区切り(ステーション)は設計時に使われ、ステーションカーブは船体を輪切りにしたセクションのカーブである。通常20のステーションからなるが、その数は造船所により異なることがでる。
(12)Transversal_position (4.2.166)
Transversal_positionはSpacing_position (see 4.2.153) の下位型であり、全体系Y軸上の位置を示す。
注)Transversal_positionのそれぞれはSpacing_position_with_offset (see 4.2.154) と一緒にされることがある。
(13)Transversal_table (4.2.167)
Transversal_tableはSpacing_table (see 4.2.155) の下位型であり、全体系Y軸に沿って位置している横方向軸に沿う場所を参照する位置を持つ。Transversal_tableのそれぞれはButtock_table (see 4.2.10) となる。
Transversal_tableと結び付けられたデータは次のものである:
- spacing_table_representations.
(14)Vertical_position (4.2.181)
Vertical_positionはSpacing_position (see 4.2.153) の下位型であり、全体系Z軸上の位置を示す。
注)Vertical_positionのおのおのはまたSpacing_position_with_offset (see4.2.154) と一緒になっていることがある。
(15)Vertical_table (4.2.182)
Vertical_tableはSpacing_table (see 4.2.155) の下位型であり、位置情報を持っている。その位置は全体系Z軸である全体鉛直方向位置である。Vertical_tableの各々はWaterline_table (see 4.2.183) となる。
Vertical_tableと結び付けられたデータは次のものである:
- spacing_table_representations.
(16)Waterline_table (4.2.183)
Waterline_tableはVertical_table (see 4.2.182) の下位型であり、位置情報を持っている。その位置は全体系Z軸で示される水線の位置である。
product_structures UoF (4.1.15) はどの構造上の、機械的な、若しくは配置されたシステム部分が内部に含まれており、若しくは区画及び領域の境界を形成しているのかを示す為の構成物を提供している。
5.2.15.1 アプリケーションオブジェクト
product_structures UoFに現れるアプリケーションオブジェクトを下記に示す。
・Space_product_structure (4.2.151)
・Space_product_structure_revision (4.2.152)
5.2.15.2 product_structures UoFの解説
(1)Space_product_structure (4.2.151)
Space_product_structureはItem (4.2.109) とItem_structure (4.2.111) のタイプであり、区画及び領域の中に含まれるitemへのExternal_instance_referencesの集合として保持されるものである。これは、一つ若しくはそれ以上の規律によるitemへの参照からなる場合もある。あるいは、Space_product_structureは、配置におけるspaceの集合を定義する為のcompartment itemを扱う場合もある。次の属性を持つ。
- contained_in
- product_structure_type
contained_inは、全てのitemが含まれる、又は境界を形成するSpaceを規定する。
例)spaceに含まれる全ての部品Itemを参照することになっているSpace_product_structureの場合に、contained_inは適切なcompartment itemとなる。Space_product_structureがCompartmentの構造を定義するのに使用される場合は、contained_inは設計領域や船舶の甲板の区画や通行図を表現する配置領域のようなZone_Itemとなる。
product_structure_typeは、単一区画におけるitemを特定するProduct Structureか、区画配置における区画を特定する。次の何れか一つである。
・compartment_in_arrangement: Space_product_structureは配置領域における区画であるitemへの参照又は外部事象参照を含む。
・items_in_compartment: Space_product_structureは部品、内部のシステム、区画を仕切るものであるitemへの外部事象参照を含む。
(2)Space_product_structure_revision (4.2.;152)
Space_product_structure_revisionはRevision_with_context (4.2.140) のタイプであり、Space_product_structureにおけるItemsの版をSpace_product_structureの特定される版に関連付けている。
注)Itemsの版はItem_structure.external_items若しくは.items属性における各ItemのDesign_definitionを通して関連付けられている。
次の属性を持つ。
- context_of_revision
- members
context_of_revisionは、改訂が定義されるSpace_product_structureを特定する。
membersはSpace_product_structure_revisionに関連づけられているDesign_definition対象を特定する。Space_product_structure_revisionについて1つ以上のmembersがあり得る。
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