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17 公式安全性評価及び人的要因の将来の役割
 
17.1 当委員会は、MEPC 48における時間不足のため、この事項の下の議論を今会期まで延長することで合意したことを想起した。
 
17.2 当委員会は、人的要因に関するMSC/MEPC共同作業部会が、2002年5月のMSC 75の間に開催されたことを想起した。MSC 75は、文書MEPC 48/16の添付文書に記載の共同作業部会報告書を審議して、文書MSC 75/24の第15.6〜15.16項に記載の人的要因について、また、文書MEPC 48/16/1に記載の公式安全性評価についての措置を講じた。
 
17.3 当委員会は、要求されている措置のいくつかについては、既に着手されていることを銘記して、文書MEPC 48/16に添付されている当該共同作業部会報告書について審議した。また、
 
.1 MSCが、すべての小委員会に対し、適切な人的要因関連事項について、それら小委員会作業の過程で考慮するよう指示することで合意した。
 
.2 MSCにおける審議及び最終化のための改正総会決議A.792(19)の素案を銘記した。
 
.3 MSCが、すべての小委員会に対し、MSC/Circ.1022-MEPC/Circ.391の指針の適用についての実績を報告するよう指示することで合意した。
 
.4 作成された手段及びIMOが実施した人的要因を直接取り扱った活動についての暫定リストを銘記した。
 
.5 MSC 77で作業部会を再設置するというMSC 75決定を是認した。
 
.6 共同作業部会報告書について、総体的に承認した。
 
17.4 当委員会は、MSC 76において、共同作業部会が開催されなかったことを銘記した。しかしながら、人的要因の役割はMSC 76の議題であった。MSC の76審議結果については、文書MSC 76/23の第15章で報告されている。当委員会に対しては、この件に関する活動の要請はなかった。
 
17.5 当委員会は、MSC 77が、人的要因及び公式安全性評価の役割について審議したことを銘記した。審議内容については、文書MSC 77/26の議題17の下の第17.1〜17.8項で報告されている。公式安全性評価についてはMSC 77において、議題18の下で審議された(文書MSC 77/26第18.1〜18.11項参照)。
 
17.6 当委員会は、MSC 77による協力の下のの決定を銘記して、IMOにとっての、人的要因の未来像、方針及び目標に関する、MSC 77/26付属20に記載の決議A.850(20)の改正本文を承認した。
 
17.7 当委員会は、災害情報についての見直し及び必要活動に関連したIMOの公式安全性評価方法論(FSA)の方針を用いることを提案している、英国提出文書(MEPC 49/17)を審議した。
 
17.8 この点について、当委員会は、MSC 77が、日本*の調整の下の通信部会の設置を決定し、当該部会への付託事項(MSC 77/26第18.8項)で合意したことを銘記した。
 
17.9 意見交換の後、当委員会は、通信部会への付託事項に、次の事項を追加することを決定した。
 
“.4 海洋環境保護に関する危険性索引作成の必要性を検討すること。”
 
17.10 当委員会は、諸代表団に対し、積極的に通信部会に参加するよう要請した。
 
18 委員会ガイドラインの適用
 
小委員会構成の見直しに関する議長会合の結果
 
18.1 当委員会は、MSC 76が、委員会ガイドラインの適用を審議したことを想起して、諸小委員会能力を改善する新たな構想に関する様々な提案が、2002年6月15日に開催された、MSC、MEPC、TCC(技術協力委員会)及びFAL(簡易化委員会)委員会の各議長に技術小委員会委員長を加えた会合で提起されたことを銘記した。
 
18.2 また、当委員会は、当該議長会合結果(MEPC 48/18/2)の審議についてはMEPC 48において審議する時間がなかったので、今会期まで延期されたことも想起した。
 
18.3 当委員会は、委員会ガイドラインの改正に加えて、MEPC 49/18に反映されている、次の点をカバーするMSC 76決定についても銘記した。
 
.1 委員会ガイドライン改正勧告
 
.2 IMOの長期作業計画及び小委員会再構築の必要性の有無の決定
 
.3 新たな要件及び勧告の履行能力
 
.4 小委員会委員長及び副委員長の責任及び役割
 
.5 IMO技術組織会合への報道関係者の参加
 
.6 議長会合において議論された他の事項
 
18.4 当委員会は、大体においてMSC決定に賛成し、特に次の点で合意した。
 
.1 議長会合の勧告を反映するように委員会ガイドラインを改正すること。
 
.2 MEPC 49/18/1に記載の委員会ガイドライン改正本文を承認すること。
 
.3 諸小委員会に対し、付託事項を検討し、かつ、MSC 78及びMEPC 51における審議のための付託事項の最新化を指示すること。
 
.4 決議A.900(21)に記載の、IMOの目標達成に必要と考えられる長期作業計画のいかなる修正、すなわち、小委員会構成におけるいかなる変更についても条件付となること。言い換えると、理事会のIMO戦略特別作業部会の結果が利用可能となり、かつ、IMO戦略及び政策が合意された時点でのみ、審議されるべきものであること。
 
.5 現在のところ、諸小委員会の構成を変更する必要性がないこと。
 
.6 小委員会の委員長及び副委員長の役割及び責任に関するガイドラインについては、次回議長会合における検討事項とし、事務局に対し、次回議長会合へ提出を意図した当該ガイドラインの起案を企画するよう要請すべきであること。
 
.7 特定の委員会/小委員会への出席依頼が報道関係者からあった場合には、case-by-caseベースで判断すべきであり、また、関係組織は、該当会期の最初に、当該出席を許可すべきかどうか、また、どのような条件で許可すべきかどうかについて、委員会の手続き規則の下では、別段の決定がなければ通常非公開で開催されることを考慮に入れて、決定すべきであること。当委員会は、この点に関しては、理事会に対し、当該ガイドライン案(MEPC 49/11/9の付属)へのコメントを提供することで合意している。当該コメントについては、議題11の下に議論され、第11.5.1.4項に反映されている。
 
.8 IMO技術組織については、現在でも十分作業を果たしているとはいえ、当該ガイドラインを厳しくチェックして、成果の優良性ばかりでなく、性能及び効果を増進することになる議長会合の意見を是認すること。
 
MSC及びMEPC並びに下部組織の組織化及び作業方法に関する
再整理ガイドライン本文
 
18.5 当委員会は、MSC 77が、前会期MEPCで既に審議された様々な改正を反映するために作成された再整理・修正ガイドライン本文案について、議長会合からの勧告を含め見直したことを銘記した。
 
18.6 当委員会は、日本代表団による再整理ガイドラインの第2.27項の改正は、括弧を除去し、次の文を加えるものであったことを銘記した。このことはMSC 77で合意されている(MSC 77/26第22.2項)。
 
 “しかしながら、審議中の改正案が、特筆すべき矛盾又は脱落を含んでいるか、あるいはそれらの適用に容易ならない困難性が見込まれる特別な事態の場合には、MEPCは、特定されたいかなる問題の解決を目指した口頭提案を受理することができる。”
 
18.7 当委員会は、MEPC 49/18で言及されている、今後のガイドライン改正に含まれるべき他の議論点を審議するため、日本代表団のコメントを銘記した。
 
18.8 この点に関し、当委員会は、当該ガイドラインについては、MSC及びMEPC両者の継続見直しとされていることを想起した。
 
18.9 当委員会は、MEPC 49/18/1における再整理ガイドラインに関するMSC 77の結果について審議して、MSC 77の結果に同意し、事務局に対し、MSC/Circ.931-MEPC/Circ.366に代えて、MSC/Circ.1099-MEPC/Circ.405として改正ガイドラインを発行するよう指示した。
 
19 委員会及び下部組織の作業計画
 
BLG及びFSI小委員会の作業計画及び暫定議題
 
19.1 BLG及びFSI小委員会の作業計画及び暫定議題に関するMEPC 49/19提供情報を銘記して、また、議題11の下の議論の結果を考慮して、2004年のBLG 9をDSC 8と結合するというMSC 77(MEPC 49/11/6第14.2項)の勧告を審議した後、当委員会は次の措置を講じた。
 
.1 2004年にはBLGを開催しないことを決定した。
 
.2 付属23に記載の、BLG及びFSI小委員会の作業計画及び暫定議題案を承認した。
 
.3 当委員会は、BLG小委員会の作業計画の承認において、2004年にはBLG 9が開催されないことを考慮に入れて、H.4及びH.5の完成日については、MSCによる承認を条件として、2005年まで延長することを勧告した。
 
環境事項に関するDSC、NAV、DE、SLF及びSTW各小委員会の作業計画
 
19.2 当委員会は、DSC、NAV、DE、SLF及びSTW各小委員会の作業計画を改正かつ承認しているMEPC 49/19/1提供情報及びMSC 77決定(MSC 77/26の付属22)を銘記して、環境事項に関するDSC、NAV、DE、SLF及びSTW各小委員会の作業計画における環境関連事項を承認した。これについては、付属24に記載されている。
 
各小委員会の再構築
 
19.3 当委員会は、MSCが議長会合勧告を審議して、各小委員会に対し、“作業計画”に関する議題の下にこの件を検討し、MSC 78及びMEPC51による審議のための最新付託事項を作成するよう指示していること(MEPC 49/18第5項)を銘記した。
 
19.4 また、当委員会は、MSC 76が、IMOの長期計画を審議して、諸小委員会の構成については、現在のところ早急に変更する必要性がないと考慮したしたことも銘記した(MEPC 49/18第6項)。
 
19.5 当委員会は、議長会合結果についてはMSC 76に同意して、各小委員会に対し、MEPC 51及びMSC 78による審議のための付託事項の最新版を作成するよう要請した。
 
MEPCの現行作業計画及び(2010年までの)長期計画
 
19.6 当委員会は、MEPC 48において、MEPCの現行作業計画及び(2010年までの)長期計画案(MEPC 48/18/3)を、IMOの長期計画に含むよう審議されたことを想起した(MEPC 48/21第18.15項)。
 
19.7 当委員会は、第90会期理事会が、MEPC長期計画について銘記したという報告を受けた(C 90/21の付属)。
 
19.8 当委員会は、事務局に対し、理事会により銘記された2010年までのMEPC長期計画(MEPC 48/18/3)を、第23会期総会に提出するよう指示した。
 
先の総会以降のMEPC作業進捗状況報告書
 
19.9 当委員会は、決議A.907(22)に記載の、(2008年までの)MEPC長期計画について審議し承認し(MEPC 49/WP.1)、事務局に対し、MEPC 49の作業に関する進捗状況報告書について、第23会期総会への提出に先立って最新化するよう要請した。
 
今後3回の通常会期MEPCの議題に含まれる実質的事項
 
19.10 当委員会は、修正されたMEPC 51、MEPC 52及びMEPC 53の議題に含まれる実質的事項(MEPC 49/WP.4)について審議し承認した。これらについては付属25に記載されている。
 
MEPC 51における作業/起案部会
 
19.11 当委員会は、MEPC 51において、次の作業/起案部会を設置することで原則的に合意した。
 
.1 バラスト水管理作業部会
 
.2 船舶リサイクリング作業部会
 
.3 大気汚染関連事項作業部会
 
.4 MARPOL 73/78改正起案部会
 
通信部会
 
19.12 当委員会は、IMO GHG排出指標枠組み(indexing scheme)作成に関する中間期通信部会を設置することで合意した。
 
中間期会合
 
19.13 当委員会は、MSCの同意決定及び理事会の承認を条件として、中間期ESPH(Working Group on Evaluation and Pollution Hazards of Chemicals)会合を追加開催することで合意した。
 
特別会期(MEPC 50)の日程
 
19.14 当委員会は、2003年12月1〜4日の間、prestageをきっかけとして提案されたMARPOL附属書Iについての審議及び採択のため、MEPC 50として特別会期を開催することを決定した。
 
MEPC 51及びMEPC 52の日程
 
19.15 当委員会は、MEPC 51が、2004年3月29日〜4月2日の間開催され、また、MEPC 52については、暫定的に2004年10月に予定されていることを銘記した。
 

* 調整者:Mr. Koichi Yoshida
Vice-principal Co-ordinator
National Matitime Research Institute
6-38-1 shinakawa
Mitaka 181-0004
Japan
Tel: +81 422 41 3615
Fax: +81 422 41 3247
e-mail: koichiy@nmri.go.jp







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