3)病原菌に対する処理効果
表II.2.3.4-24には漲水時と排水時の2回の処理を実施したケースを、表II.2.3.4-25には排水時処理ケースの実験結果を示した。
全実験を通じてコレラ菌は検出されなかった。 また、大腸菌及び腸球菌もごく僅かな検出にとどまった。 大腸菌は第1航海のロサンゼルスの漲水海水(表II.2.3.4-25(1))及び第2航海のバンクーバー漲水海水ではすべて3CFU/100ml以下、腸球菌は第2航海のバンクーバー漲水海水に1CFU.100ml(表II.2.3.4-25(4))検出しただけであった。 検出された大腸菌と腸球菌は、航海中に検出限界以下まで減少した。 この減少要因は、元来、陸上動物起源のこれら細菌類は海水中で長期間生存できないためと考えられる。
表II.2.3.4-24(1)漲水時と排水時の2回処理したケースにおける病原菌の変化
(第1航海:シアトル→東京)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/6
10:20
Seattle
No.2WBT(S) |
2003/12/15
9:00
Tokyo
No.2WBT(S) |
シアトル原水 |
シアトル漲水時
処理後 |
東京排水時
処理前 |
東京排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
N.D. |
※ <1 |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
※“<1”は、3回採水したうち1回だけ1CFU/100ml検出された
表II.2.3.4-24(2)漲水時と排水時の2回処理したケースにおける病原菌の変化
(第2航海:シアトル→名古屋)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2004/1/11
10:00
Seattle
No.3UWBT(S) |
2004/1/22
9:30
Nagoya
No.3UWBT(S) |
シアトル原水 |
シアトル漲水時
処理後 |
名古屋排水時
処理前 |
名古屋排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
表II.2.3.4-25(1)排水時処理ケースにおける病原菌の変化
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/1
18:30
Los Angeles
No.2WBT(P) |
2003/12/5
12:25
Vancouver
No.2WBT(P) |
ロサンゼルス原水 |
バンクーバー排水時
処理前 |
バンクーバー排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
3 |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
表II.2.3.4-25(2)排水時処理ケースにおける病原菌の変化
(第1航海:シアトル→名古屋)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/6
Seattle
No.3WBT(S) |
2003/12/16
19:40
Nagoya
No.3WBT(S) |
シアトル原水 |
名古屋未処理排水 |
名古屋排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
表II.2.3.4-25(3)排水時処理ケースにおける病原菌の変化
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/29
18:30
Tokyo
No.5UWBT(S) |
2004/1/7
9:20
Los Angeles
No.2WBT(S) |
東京原水 |
ロサンゼルス排水時
処理前 |
ロサンゼルス排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
表II.2.3.4-25(4)排水時処理ケースにおける病原菌の変化
(第2航海:バンクーバー→東京)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2004/1/12
Vancouver
APT |
2004/1/21
11:00
Tokyo
APT |
バンクーバー原水 |
東京未排水時
処理前 |
東京排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
3 |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
1 |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
表II.2.3.4-25(5)排水時処理ケースにおける病原菌の変化
(第2航海:香港→神戸)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/28
10:00
Kobe
No.6WBTK(S) |
香港海水の排水時
処理前 |
香港海水の排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
表II.2.3.4-25(6)排水時処理ケースにおける病原菌の変化
(第1航海:太平洋上交換→ロサンゼルス)
実験日
時刻
実験港
対象タンク |
2003/12/1
8:30
Los Angeles
No.2WBT(P) |
太平洋上海水の排水時
処理前 |
太平洋上海水の排水時
処理後 |
水 |
大腸菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
腸球菌(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
コレラO1(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/100ml) |
N.D. |
N.D. |
プランクトン |
コレラO1(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
コレラO139(CFU/全量) |
N.D. |
N.D. |
|
“N.D.”とは検出されなかったことを示す
|