ロ. 排水時処理のケース
表II.2.3.4-13及び図II.2.3.4-12には、排水時に処理したケースにおける珪藻に対する実験結果を示した。
漲水時の原水のデータがあり、漲水から排水時処理後の減少率を算出できる第1航海のロサンゼルスからバンクーバー(表II.2.3.4-13(1)と図II.2.3.4-12(1)),シアトルから名古屋(表II.2.3.4-13(2)と図II.2.3.4-12(2))、第2航海の東京からロサンゼルス(表II.2.3.4-13(3)と図II.2.3.4-12(3)),バンクーバーから東京(表II.2.3.4-13(4)と図II.2.3.4-12(4))に関しては、80μm以上のサイズ区分の減少率は約98%〜100%、80μm未満10μm以上では78.7%〜99.8%であった。 80μm以上では比較的高い効果が得られたのに対して、80μm未満10μm以上ではやや低い効果であった。
表II.2.3.4-13(1) 排水時処理ケースにおける
植物プランクトン(珪藻)の変化
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
実験港 |
Los-Angeles |
Vancouver |
実験日 |
Dec.1 |
Dec.5 |
分析検体数 |
1 |
2 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
ロサンゼルス原水 |
バンクーバー排水時処理前 |
バンクーバー排水時処理後 |
80μm以上(inds/m3) |
<100 |
<100 |
<100 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
1.172 |
0.302 |
0.027 |
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図II.2.3.4-12(1)排水時処理ケースにおける
植物プランクトン(珪藻)の変化
(第1航海:ロサンゼルス→バンクーバー)
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80μm未満−10μm以上(inds/ml)
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注)図中の数字は、原水に対する減少率
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表II.2.3.4-13(2)排水時処理ケースにおける
植物プランクトン(珪藻)の変化
(第1航海:シアトル→名古屋)
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実験港 |
Seattle |
Nagoya |
実験日 |
Dec.6 |
Dec.16 |
分析検体数 |
3 |
1 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
シアトル原水 |
名古屋排水時処理前 |
名古屋排水時処理後 |
80μm以上(inds/m3) |
3400 |
900 |
100 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
0.638 |
1.396 |
0.136 |
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図II.2.3.4-12(2)排水時処理ケースにおける
植物プランクトン(珪藻)の変化
(第1航海:シアトル→名古屋)
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80μm以上(inds/m3)
80μm未満−10μm以上(inds/ml)
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注)図中の数字は、原水に対する減少率
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表II.2.3.4-13(3) 排水時処理ケースにおける
植物プランクトン(珪藻)の変化
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
実験港 |
Tokyo |
Los-Angeles |
実験日 |
Dec.27 |
Jan.7 |
分析検体数 |
2 |
3 |
サイズ区分(単位)\試料名 |
東京原水 |
ロサンゼルス排水時処理前 |
ロサンゼルス排水時処理後 |
80μm以上(inds/m3) |
535000 |
3500 |
<100 |
80μm未満−10μm以上
(inds/ml) |
19.193 |
0.050 |
0.036 |
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図II.2.3.4-12(3)排水時処理ケースにおける
植物プランクトン(珪藻)の変化
(第2航海:東京→ロサンゼルス)
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80μm以上(inds/m3)
80μm未満−10μm以上(inds/ml)
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注)図中の数字は、原水に対する減少率
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