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3 国のグループホームの整備方針
 現在整備されているグループホームの数は1万3,840人分であるが、平成15年から19年にかけて、4,560人分を整備していく方針となっている。この方針は、国のナショナルミニマムの考え方を示したものであり、各都道府県、市町村がどの程度の数のグループホームを整備すべきかについては特に示されていない。
 参考値ではあるが、今後整備予定の定員数を人口比にもとづき按分し、千葉県の知的障害者数に対応したグループホームの整備量をみてみると次のとおりとなる。全国に暮らす在宅知的障害者は約22万1,000人おり、このうち千葉県内の在宅の知的障害者は約1万2,600人、対全国比は5.7%となっている。ナショナルミニマムにしたがうと、4,560人分のうち5.7%分に該当する260人分が千葉県でも整備することが必要になる。
 平成15年4月現在で、千葉県に設置されているグループホームの定員合計は162人分であるから、実現すると現在の2倍以上の定員数となる。
 
図表6-9 国のグループホームの整備方針
 
区分 平成15年 平成19年
目標数
(人分)
人口
10万人当
(人分)
障害者
100人当
(人分)
目標数
(人分)
人口
10万人当
(人分)
障害者
100人当
(人分)
知的障害者
在宅の知的障害者
13,840
-
10.9
-
3.0
4.2
18,400
-
14.5
-
4.0
5.6
 
図表6-10 在宅知的障害者数から按分した千葉県のグループホーム整備量
4 市町村のグループホームの整備
(1)平成17年までの整備予定
 千葉県の障害者計画の計画期間である平成17年までにグループホームの整備予定がある市町村は6市町(8%)となっている。内訳は千葉市が32名分と最も多く、以下、流山市の12名分等が続き、合計61名分の整備予定となっている。
 
図表6-11 千葉県内の市町村のグループホームの整備
 
福祉圏域 市町村名 整備予定定員
千葉圏 千葉市 32
夷隅・長生・市原圏 大原町 7
印旛・山武圏 白井市 6
東葛北部圏 我孫子市
流山市
4
12
合計 61
 
図表6-12 グループホームの整備予定定員の推移
 
(2)生活ホーム・グループホームの支援施策
 開設支援については千葉市と流山市で、人件費補助については千葉市で、家賃補助については習志野市、松戸市、我孫子市、市川市で補助金制度が実施されている。
 
図表6-13 千葉県内の市町村における生活ホーム・グループホームの支援施策
区分 事業名 支援内容 概要 市町村
1 知的障害者グループホーム等開設準備費・世話人代替費補助金交付事業 開設支援 グループホーム・生活ホームの開設に要する経費について補助金を交付。開設準備費30万円。 千葉市
人件費補助 代替世話人の配置に要する経費について補助金を交付。世話人代替費1日6千円(ただし年間20日)。
2 施設整備補助 開設支援 グループホーム・生活ホームを開設するにあたって1棟当たり250万円を限度に施設整備費を補助。 流山市
3 生活ホーム家賃補助金 家賃補助 市内の障害者が市内の生活ホームに入所する場合に、事業所に対し入居者1人当たり月5千円の家賃補助を行う。 習志野市
4 知的障害者生活ホーム運営事業助成交付規則 家賃補助 施設の賃借料を負担している場合、月5千円を限度に助成する。 松戸市
5 生活ホーム運営事業補助金 家賃補助 家賃補助(市内施設)月額10万円程度。 我孫子市
6 生活ホーム運営費助成事業 家賃補助 家賃助成(1か所10万円限度)と初年度整備費(1か所25万円限度)。 市川市







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