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小規模自治体における自治の拡充に関する研究

 事業名 小規模自治体における自治の拡充に関する研究
 団体名 地方自治研究機構 注目度注目度5


住民ヒアリング結果の概要
 
 12月18日、19日の両日、村内の様々な団体に属する村民の方々を対象に、村の現状や将来に関する意見ヒアリングを行った。
 対象団体は次の通りである。
 
区長協議会
女性の会
企業協・商工会
PTA・女性サークル
老人クラブ
認定農業者
議会(合併特別委員会)
 
村全体について
・安全・安心・気ままに暮らせる村である。
・日中周りに人がいないのがさびしい。
・どこへいっても知っている人がいるのが良い。
・政治的な話がややこしい村だ。
・ストレスの元になることが何もない。
・村に住んで一番良いのは、3世代が住んで家の中が明るいことである。昔は時節句という風習があり、毎月1日か2日は休みがあって、家族そろってみんなで楽しんだものだった。
・昔は、何かあると役場まで3〜4時間もかかって歩いてきた。その分、仕事の時間がとられるのがつらかった。
・現在は、車がないとどうにもならないが、車があれば結構便利である。
・地形的に恵まれている。水系が村内で完結しているのが良い。
・物事に手間をかけるということが農村の豊かさだと思う。
 
農業の将来
・農業は自分しだいで良くも悪くもなる。
・20代から40代の農業者がいない。
・子どもたちに勧められない不安がある。
・自分の子どもでなくても、地域で跡継ぎを探したい。
・法人化は難しい。米だけだと農閑期の仕事がなくなる。また、それぞれ気ままにやりたいという考えが強い。
・40〜50代中心で農外収入が安定しているし、50代は、あと10年で定年なので農業を続けておくという考えである。
・中山間地直接払いの資金で合鴨米を作り、地域の出身者を中心に売っている。特色ある地域づくりをしているところの米は売りやすい。
・ある程度でよいと割り切れば無農薬でできる。農家にとってもやる楽しみが増える。
・コイン精米機ができて便利になった。10kg袋シーラーとの組み合わせで、直接販売もしやすい。
・都会に直接出荷することを考えたい。仕入れを叩いておいて、3倍もの値段で売るやり方は納得できない。
・生産する側は自分の作ったものに自信を持っている。それだけに売れないときの落ち込みが激しい。
・広域農道ができて直売の可能性が広がった。
・リンドウときのこを古都の遊食に出荷している。
 
商業
・大型スーパーに負けた。
・お店は飲食店を合わせて、30数軒で、その内、専業は6軒である。製麺、和菓子、古都の遊食などが専業でやっている。
・後継者はいない。
・昔と違って何かに賭けようという夢がない。昔は自分で仕入れてきて売っていたが、今は卸屋からの仕入れで、意欲を出しにくい。
・共同店舗化の話がこけて、古都の遊食ができた経緯がある。
・お客のほとんどはお年寄りである。
・若い人は、昔ほど飲まなくなった。
・生鮮食品、とくに肴については、行商トラックが入ってきている。
・黒滝温泉の直売所は農家の出荷で人気がある。
 
観光・サービス、その他の産業
・里山の自然を資源として使う方向を考えたい。
・山を使って楽しめる場をつくりたい。
・体験修学旅行生の受け入れは続けたい。
・しかし、日本版グリーンツーリズムは疲れる。150軒の農家が登録しているが、減少してきて稼動しているのは100軒を割っている。
・子どもたちにとって、農家に少人数で泊まることに意義がある。
・普段の農家の生活を体験させればよい。今の子どもは命令されて働くという経験がない。
・茶髪やピアス、顔黒の子達も帰る時は涙の別れになる。
・受け入れ側も「よかったなあ」という気持ちを持てるから次につなげることができる。
・廃校利用の宿泊施設を作ってもだめなのではないか。
○体験修学旅行生の受け入れ実績は、環境省にも認められて、エコツーリズム・モデル地区(全国で10箇所)に選ばれる可能性がある。里山を使った体験プログラムを考えているが、平泉と組めば、歴史の要素を加えて、さらに充実したプログラムができる。(村役場)
・やりたいことがあってもリーダー、指導者がいない。
・民宿は衣川荘の近くに3軒ある。観光よりも工事やセールスのお客が多く、料理も地産地消にはなっていない。
・スキー場で雪像祭りをやったら、日ごろ5〜6人しかお客の居ないところに、車120台のお客が集まった。
・「んめぇがすと」はリピーターができない。メニューに研究の余地が大きい。てんぷらが売り物だが、もっと工夫して欲しい。
・単価が千円では、村の人は食べに行かない。平日は地元の人が気楽に入れるようにしたらどうか。
・企業誘致をしてきたが、零細で、女性雇用型の企業しか来ない。
・建設業は、今のままでは生きていけない。転業を考えているが、農業では軌道に乗っても1千万円程度しか見込めず、介護保険ビジネスも村内だけでは無理、林業も間伐財の処理では食べていけない。
 
特産品開発
・へちま化粧水は手作りしたいが薬事法の制限でできない。
・山菜やきのこを集めてたるに漬けて売るとお年寄りの小遣いになる。たとえばきのこは、一斗樽で1万円になる。
・漬物名人、饅頭作り名人がいる。
・保存食のズイキ、干し大根、干し柿がある。
・ひえを6反、1,300kg作ったが売れない。焼酎でも造ってみようかと思っている。
・南股では、炭焼きやケナフ栽培にも取り組んでいる。
・岩魚の養殖と生しいたけをやっている。
・えごまやヤンコンに取り組んでいる。
 
教育
・子どもを育てる環境としては優れている。
・学校統合はやむをえない。複式学級、複々式学級ではガキ大将もできない。
・小さな学校ではいじめにあったら逃げ場がない。
・高校は水沢でも一ノ関でも良い。
・高校への通学の足の確保が親の負担になっている。
・幼稚園の送迎も大変である。
・子育て支援のため児童館が欲しい。
・学校は地域の中心としての役目を果たしていない。
 
環境
・四季の移り変わりが美しい村だ。
・あまり昔と変わっていないと思う。
・しかし、田畑に農薬を使うようになってから、生物は目に見えて減った。
・下水道整備で回復しつつあるが、リンドウの農薬が新たな問題である。
・里山が利用されなくなり荒れている。
・戦前はカンテラを点けての夜釣りか楽しみだった。
・前沢ダムの建設で水量が減ったということはなかったが、湧水を溜める小さなダムにより、川に清流が流れ込まなくなった。
・木炭による河川(温泉廃水)の浄化や、畜産悪臭の除去を考えたらどうか。
・昭和32年に県行造林で落葉松の植林が始まった。初めは反対したが押し切られてしまった。
 
行政サービス
・診療所、福祉、保健サービスが一体化していて良い。
・ごみ収集は集積所が遠いのが不便である。高齢化が進むとますます不便になる。
・福祉はやってもらうことに慣れた人の甘えにつながっている。
・若い人を定着させるために、住宅を整備すべきだ。
・託児所のないことが、女性の就労のネックになっている。
・村は区に仕事を押し付けすぎだ。
・役場職員の意識改革が必要である。小さな村だからこそやりやすい面があるはずである。
・住民と職員が顔をあわせて話し合えるのが村の良いところである。
・衣川荘、スキー場、診療所など、赤字の施設の再編が必要である。
・合併についての村民の意識は「このままでよい」だが、このままではやっていけない。
・農協の合併を見て、大きくなることへの不安感がある。
・衣川村は、公共事業の整備水準が周辺の市町に比べて高いので、広域合併すれば、他の地区の整備水準が村の水準に追いつくまでの間は、村内の整備は後回しにされる恐れがある。
 
地域の文化
・手間をかけることの豊かさが村の豊かさである。
・保存食(ズイキ、キダイコン、干し柿など)の文化を受け継ぎたい。
・大正初期に富山の薬売りによって伝えられた大黒舞がある。
・合併したら神楽が崩れる。
・お年寄りの知恵が地域の資源である。受け継ぐ体制をつくらなければならない。
 
人材育成
・やりたいことがあってもリーダー、指導者がいない。
・若者の活動がなくなった(桃色ランド、ママさんバレーなど)
・日向行政区の「元気の出る会」の活動は活発で面白い。30代から40代の住民が、子どもを連れてきて一緒の話し合いで活動を考える。たとえば、竹のある家に頼んで伐らせてもらい、いかだ下りや流しそうめんをやったりする。小学校の校長先生がアウトドアライフ好きで、地域が面白くなった。
・「キラッと輝く星の会」は農家生活の潤いになっている。村長や議会との懇談会、トラクター免許の集団受験、へちま化粧水づくりなどをしている。
・中心となったのは、普及センターで行われた「畔道講座」の修了生で、「地元に帰って何かやったら」と励まされて、活動を始めた。講座に参加したのは、全村から10名程度で、水沢地区では50名が居たが、他は消えてしまった。
・ペアで集う会を行い、パートナーを巻き込んでいる。パートナーを巻き込むことでおもしろくなった。
・水沢地区の「農業担い手女性塾」もロマンを語れて面白い。参加させてくれているパートナーに感謝している。
・老人クラブは38年の歴史を持ち、教養、健康、社会に役立つことを目的に活動してきた。
・村内に15のクラブがあり、1クラブ平均30人が加入している。
・高齢者は75歳までは子守等を含めて現役で忙しく、他の活動ができない。老人クラブにさえ入れない。
・老人クラブの活動が、ゲートボールやグラウンドゴルフに偏り、マンネリ化してきた。山菜やきのこを採って売るなど、収入になり役立つ活動をもっと行えばよいと思う。
・商工会女性部は、地域の人たちとの交流、地域づくりを目的としており、花いっぱい運動や、老人福祉ボランティアを行っている。
・女性6団体(商工会女性部、農協女性部、交通安全母の会、母子協議会、婦人会、生活改善グループ)が集まったのが「女性の会」である。
・衣川の人は新しいものに飛びつくけれど冷めるのも早い。
・集落の行事は当番が大変ということで一つ二つと減っていく。
・人が集まると話は愚痴ばかりになる。
・会議に出る人はいつも同じになる。テーマを決めて懇談会を持ったらどうか。







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更新日: 2020年6月27日

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