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3 交通バリアフリー化に向けた取り組み
(1)上位・関連計画におけるバリアフリー化計画の位置づけ
 
 本市のバリアフリー化計画の位置づけを確認するための上位・関連計画は以下のとおり。
【上位計画】
第3次豊中市総合計画(基本構想)(平成13年3月策定)
計画期間 平成13年度〜平成32年度
性格  総合計画は、地方自治法第2条第5項の規定に基づくもので、市政運営の根幹となるまちづくりの目標を明らかにし、これを達成するための基本方針を示すものである。
 豊中市では、昭和61年(1986年)に平成12年(2000年)を目標年次とする「新豊中市総合計画」を策定し、将来像を「緑豊かな生活文化創造都市、豊中−うるおいのある快適な都市づくりを目指して−」と設定し、その実現に努めてきた。この総合計画が目標年次を迎えるにあたり、近年の社会経済環境の変化に的確に対応した新しいまちづくりの目標を示すため、新たな総合計画を策定。
将来像 ・人と文化を育む創造性あふれるまち
・安心してすこやかな生活のできるまち
・活力あふれる個性的・自律的なまち
・環境と調和し共生するまち
基本理念 人と地域を世界と未来につなぐまちづくり
 
 
第3次豊中市総合計画(前期基本計画)(平成13年3月策定)
計画期間 平成13年度〜平成22年度
性格 基本計画は、基本構想に掲げた理念をふまえ、施策の大綱にそって、豊中のめざすべき将来像を実現するための基本的な考え方や施策展開の方向性を明らかにする。
将来像 人と文化を育む創造性あふれるまち
安心してすこやかな生活のできるまち
活力あふれる個性的・自律的なまち
環境と調和し共生するまち
リーディング
プラン
 市民やNPOなどの活動団体、事業者、行政相互の人権尊重を基調としたパートナーシップのもと、蓄積してきた社会基盤や各種施設の余力を新たな機能へ転用するとともに、豊中が持つ豊富な人材をはじめとしたさまざまな資源の有効活用などをとおし、住んでよかったと実感できる“とよなか”の創造をめざす。
 ○ときめきプラン〜まちに活気と交流を〜
 ○よろこびプラン〜子どもの夢を地域とともに〜
 ○なごみプラン〜安全でうるおいのある住まいと暮らしを〜
 ○かがやきプラン〜かけがえのない地域環境を未来に〜
関連施策 なごみプラン
・多様なニーズに対応した住まいをつくる
・だれもが活動しやすい安全なまちをつくる
・暮らしにうるおいを与える空間をつくり育てる
 
 
豊中市都市計画マスタープラン(平成12年)
目標年 平成32年(2020年)度
性格 多様化する市民のニーズと近年の社会経済環境に的確に対応したまちづくりを進めるため、都市計画の目標となる豊中市の望ましい都市像と長期的な都市整備の方針、その実現のための施策を総合的、体系的に示す。
 
 
【関連計画】
豊中市交通バリアフリー化の基本方針
策定年度 平成14年(2002年)
計画の概要 だれもが安全で便利に移動できるようにするため、交通のバリアフリー化の基本的な考え方や整備方針を示す。だれもが気軽に出かけられるまちづくりを基本理念に、一人でできること、使いやすいこと、全体を見ることなど、10の原則を踏まえバリアフリー化を進める。
所管 土木下水道部土木下水道建設課
 
 
緑地公園駅地区交通バリアフリー基本構想
策定年度 平成14年(2002年)
計画の概要 交通バリアフリー法に基づき、緑地公園駅地区においてだれもが安全で便利に移動できるようにするため、バリアフリー化に関する基本的な考え方と実施すべき事業を示す。
所管 土木下水道部土木下水道建設課
 
 
豊中市福祉のまちづくり整備要綱
策定年度 平成7年(1995年)
計画の概要 「豊中市交通バリアフリー化の基本方針」と、個々の公共施設や民間施設のバリアフリー化基準を示す。
所管 建築都市部開発調整室
 
 
豊中市道路整備計画
策定年度 平成12年(2002年)
計画の概要 豊中市におけるみちづくりの基本的な考え方と平成19年(2007年)度までの整備プログラムを示す。
《みちづくりの方針》
 (1)総合的な交通体系の確立
 (2)都市を支える道路の体系的整備
 (3)災害に強い道路網の構築
 (4)人が主役となる安全で快適な道の整備
 (5)環境にやさしい魅力ある道路空間の創造
 (6)地域の活性化を支援する道路整備
所管 土木下水道部土木下水道建設課
 
 
高齢者保健福祉計画第2期介護保険事業計画
策定年度 平成14年(2002年)
計画の概要 高齢者の保健・福祉の充実と介護保険制度の円滑な実施に向けた5年を1期とする計画。この計画では、介護保険スタートから3年間のサービス利用実績を踏まえ市民ニーズの変化や多様化に幅広く対応するため、生きがい対策の充実をはじめ、介護予防の推進、介護サービスの質の向上などを重点課題としている。
所管 健康福祉部高齢福祉課、介護相談課
 
 
第二次障害者長期計画
策定年度 平成9年(1997年)
計画の概要 ノーマライゼーションとリハビリテーションの理念に基づいて総合性や継続性等障害者のニーズに的確に対応した施策を総合的計画的に推進する。
所管 健康福祉部障害福祉課
 
 
子ども総合計画
策定年度 平成10年(1998年)
計画の概要 〜子どもとともに豊かな未来を〜
子どももおとなも一人ひとりの人権が保障されるなかで、子どもとおとなが互いに協力し支え合いながら、子育ち・子育てが実現できる豊かな社会の形成をめざす施策を総合的・計画的に推進するための長期的な指針。
所管 子ども未来部子育て支援課
学校教育室学校指導課
生涯学習推進室地域教育振興課
 
 
【国の関連計画】
高齢者・身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律
(通称:交通バリアフリー法)
策定年度 平成12年(2000年)
計画の概要  高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の利便性・安全性の向上を促進するため、
i 鉄道駅等の旅客施設及び車両について、公共交通事業者によるバリアフリー化を推進する。
ii 鉄道駅等の旅客施設を中心とした一定の地区において、市町村が作成する基本構想に基づき、旅客施設、周辺の道路、駅前広場等のバリアフリー化を重点的・一体的に推進する。
所管 国土交通省
 
 
移動円滑化促進に関する基本方針
策定年度 平成12年(2000年)
計画の概要 高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律に基づき、国、地方公共団体、公共交通事業者等、道路管理者、都道府県公安委員会等の関係者が互いに連携しつつ移動円滑化を総合的かつ計画的に推進していくための基本的な方針
所管 国土交通省
 
 
 本市では、平成12年(2000年)11月の交通バリアフリー法の施行を受け、「豊中市交通バリアフリー基本構想検討委員会」(新田保次(大阪大学大学院助教授)委員長を含む26人の委員で構成)を設置した。4回の委員会とのべ441名が参加した6回のワークショップ(1回の現地点検調査を含む)を通じた議論、アンケート調査及びパブリックコメントなどをへて、平成14年(2002年)6月28日には「豊中市交通バリアフリー化の基本方針」と「緑地公園駅地区交通バリアフリー基本構想」をとりまとめた。
 この基本方針に基づき、本市は平成22年(2010年)までに市内11駅地区から抽出した、重点整備地区のバリアフリー化を進め、概ね平成32年(2020年)までに市内全域のバリアフリー化をめざしている。
 
図表1-16 豊中市交通バリアフリー基本構想の構成
(拡大画面:119KB)
資料: 豊中市HP
注) 平成14年7月の第5回委員会において、重点整備地区としては、緑地公園、千里中央、庄内、岡町の4駅とすることが決っている。
 
 平成15年(2003年)度は千里中央駅地区の基本構想を策定した。また、基本構想が策定された緑地公園駅地区では、推進協議会が設置され、各事業者間の調整、進捗状況の把握など、具体的な推進に向けた取り組みが行われている。
 参考までに図表1-17に交通バリアフリーワークショップによる現地点調査の視点を示し、図表1-18にその際の調査結果によるバリアマップを例示する。
 こうした行政の取り組みの一方で、原田校区の「ふれあいマップ」や泉丘地区の「ゆうゆうマップ」など、住民の自発的な活動として、独自にバリアフリーマップが発行されている。
 
図表1-17 現地点調査の視点
 
1. バリアー情報の指摘ポイント
次のようなことを感じたら、立ち止まって自由に指摘しましょう。
(1)「どんなところが」→(2)「どんなふうに」→(3)「なぜ?」
○不便だ
○こうしてほしい
○なんで、こうなっているの
 
点検のポイント
次のようなことに注意して点検しましょう。
○各人がそれぞれにチェックするのではなく、みんなで話し合ってください。
○ちょっとしたことでも、言ってください。
○ひやりとした個所や理由について考えましょう。
○他の人の指摘にも耳を傾けましょう。
 
視点 幅、高さ、形、勾配、手足の感触、明るさ、わかりやすさ、使いやすさ
 
歩道
○歩道はあるか
○車を危険に感じないか
○歩行・通行の障害は無いか
○滑らないか、つまずかないか
○歩道上は歩きやすいか
○どこを通ったらよいか
 
地下通路
○歩行・通行の障害は無いか
○滑らないか、つまずかないか
○通路内は歩きやすいか
 
交差点
○交差点の位置がわかりやすいか
○信号はわかりやすいか
○車を危険に感じないか
 
障害物
○電柱やたて看板が邪魔か
○路上駐車・放置自転車が気になるか
 
階段
○手すりはついているか
○安全に昇り降りできるか
○踊り場の位置やスペースは十分か
○上り始めの位置はわかりやすいか
 
スロープ
○手すりはついているか
○安全に昇り降りできるか
○滑らないか、つまずかないか
 
 
図表1-18
 
調査結果によるバリアマップ登録内容(例)
(拡大画面:202KB)







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