(ワ)舳ノ勾配
舳ノ勾配トハ舳ノ傾斜ヲ云ヒ使用途ニ又海区状況ニ依ツテ適当ナル傾斜角度ヲ求ムルヲ要ス。普通直角ニ近キ傾斜角度ヲナス時之レヲ傾斜少ナキ舳ト云ヒ2直角ニ近キモノ程傾斜大ナル舳ト称す
舳ノ勾配ヲ示スニ開キ何寸ト云ヒ
其ノ傾斜角度ヲ示ス
例ヘバ開キ8寸ノ場合
(イ)舳付根
即チ(イ)(ロ)ヲ船底材トシ(イ)
点ヲ通ジ水平線(イ、ロ、ハ)ヲ
引キ(イ)ヨリ(ハ)方向ニ8寸
ヲ取リ其ノ点ヲ(ハ)トス。
(ハ)ヨリ垂直線(ハ)(ニ)ヲ立テ(イ)ヲ中心点トシ半径1尺ヲ以テ(ハ、ニ)線トノ文点ヲ(ニ)トス(イ)及(ニ)ヲ連結スレバ角(ニ、イ、ロ)ハ舳ノ傾斜角度ヲ示ス
地方ニ依リテハ次ノ如キ方法ヲ以テ舳ノ傾斜角度ヲ示スコトアリ
(1)角度ヲ以テ為ス場合
舳ト船底材ト為ス角度ニ依リ決定シ
例ヘバ110°等ノ如シ
(2)一尺ニ付8寸ノ開キト称スル場合
(イ)舳の付根
(イ、ロ)=1尺
(ロ、ハ)=8寸
(ロ、イ、ホ角)=舳ノ傾斜角度
(3)金勾配ト称スル場合
(イ)舳ノ付根
(ニ)角=90°
(ホ)角=45°
(ロ、イ、へ)角=舳ノ傾斜角度
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