現在、中教審で中高一貫教育とともに論議されている「教育上の例外措置」(いわゆる『飛び級』)については、「反対」26%、「どちらかといえば反対」37%で反対派は63%に達した。一方、「賛成」17%、「どちらかといえば賛成」16%で賛成派は33%にとどまった。
全体の6割以上が「飛び級」導入に消極的だが、反対派の人に複数回答で聞いたところ、「学校は心身全体をバランスよく健全に育てる場であるべきだ」が72%で最も高い支持を得た。高年齢ほど高い傾向があり、女性の60代は82%が理由に挙げた。「教師が『できる子』ばかりに目を向けるようになって、平等な教育ができなくなる」52%、「本当の才能は子供時代にはわからない」34%という声もあった。
飛び級に賛成派の理由では、「ある分野の才能は、年齢が低いうちから伸ばした方が開花することがある」が54%と、「子供の個性が大事にされるようになる」の50%を上回った。
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