なぎなたは、なぎなたの修錬により、心身ともに調和のとれた人材を育成する。

　

　

　なぎなたの正しい指導により、技を錬り、心を磨き、気力を高め、体力を養うとともに、なぎなたの特性のなかに生きる日本のすぐれた伝統を守り、規律に従い、礼譲を尊び、信義を重んじ、毅然として広く平和な社会に役立つ人を養う。　

　表紙写真は小西酒造株式会社代表取締役会長　小西新右衞門氏撮影

「紅霞富士（こうかふじ）」　　“櫛形山”より

　

　

　エンジョイなぎなた全国大会が、第6回を迎えて初めて九州に渡り、別府湾を見渡す風光明媚な日出暘谷高等学校体育館で開催できますことは、私どものひとしく喜びとするところでございます。

　ことしの6月には、日本列島がサッカーのワールドカップに湧き立ち、大分県の中津江村が日々のニュースをにぎわせました。そのようなマスコミのはなやかさとは距離を置いたところで、なぎなたは日本古来の伝統文化として受け継がれ、生涯にわたって親しめるスポーツとしてみなさんの日常のくらしの中に大きな役割を占めてまいりました。

　日々の練習を通しての健康づくり、昨日より今日はよいおけいこができるようにとの向上心、いつしか自然と身についていく奥ゆかしい立ち居振る舞いなど、いまさら申すまでもなく、みなさんが「なぎなたをしてよかった」と感じられていることではないでしょうか。

　まだ暑さきびしいこの大会、錬磨の成果を十分に発揮されますとともに、お互いの心を通わせて実りある2日間とされますよう心から願っております。

　終わりに、本大会の開催にあたり、会場をはじめ多様なご支援を賜りました大分県、日出町ほか関係諸団体並びに大分県なぎなた連盟に深く感謝申し上げますとともに、役員・選手の皆様方のご活躍とご健勝をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

　

　

　全国から百数十名もの選手役員の皆さんが参加して、「第6回エンジョイなぎなた大会」が盛大に開催されますことをお喜び申し上げますとともに、遠路のご来県を心から歓迎いたします。

　「なぎなた」はわが国の伝統武道であり、これをスポーツとして受け継いでいる全日本なぎなた連盟は、「修錬により心身ともに調和のとれた人材を育成する」という理念のもとに、心技を磨き社会に役立つ人を養うことを指導方針として、長年にわたりご尽力されていることに敬意を表します。

　なかでも本大会は、主に中高年齢層の愛好者になぎなたを生涯スポーツとして楽しみ、親睦を深めることが目的とされておりその成果が期待されます。

　世界中を興奮の渦に巻き込んだワールドカップサッカーは、九州唯一の開催地、大分県でも会場の「ビッグアイ」をはじめ外国チームがキャンプを張った中津江村や佐伯市はもとより全県下で盛り上がりを見せ、大成功を収めました。

　本県では、この成果と実績、県民の結集した力をもって、第63回国体開催にむけた準備を進めています。

　皆さんには、日ごろの修練の成果を遺憾なく発揮されるとともに、この機会に、本県の豊かな自然や温かい人情にふれていただき、豊の国を大いに楽しんでください。

　終わりに、財団法人全日本なぎなた連盟のますますのご発展と、あわせて大会のご盛会を祈念申し上げご挨拶といたします。

　

　

　2002年ワールドカップの開催地大分も、世界と共に熱気の渦に巻き込まれ無事終了しました。

　この度、「第6回エンジョイなぎなた全国大会」に、各都道府県から多数の選手、監督、役員の皆様をお迎えし、大分県日出町で盛大に開催できますことを心から歓迎申し上げます。

　なぎなたは日本古来の伝統ある武道として受け継がれてきましたが、今大会は、大会の性格上長い年月をなぎなたの指導理念のもとに技を錬り、心を磨き気力を高めなぎなたの特性の中に生きる伝統を守り「美」を求められた選手の皆様は、必ずや円熟した技を演技に試合競技に発揮され、観る者に感動を与えて下さる事と思います。国民皆スポーツが叫ばれています今こそなぎなたが、健康と豊かな心を養う為に生涯スポーツとして老も若きも男女を問わず愛され、親しみやすい「なぎなた」としてますます発展する事を期待致します。

　開催地日出町は東は世界一の湯量を誇る別府に隣接し、西は「佛の里」国東半島が続き別府湾に臨んだ大分県の略中央に位置する唯一人口の増加している「日本一住みよい」といわれる風光明媚な町です。

　歴史を繙けば築城400年の暘谷城跡、西日本最大の早水台遺跡、観光の大蘇鉄、藩校の致道館、食の城下かれい等々海の幸、山の幸に恵まれた歴史を感ずる町です。どうぞ観光や味をたっぷりお楽しみ下さい。

　終わりに本大会開催に当り御尽力下さいました関係の皆様方に対し深く感謝を申し上げますと共に、選手の皆様方の御健闘となぎなたを通して親交の輪を広げられ思い出に残る大会となります事を期待し歓迎の御挨拶といたします。