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街頭キャンペーン
渋谷のシンボルハチ公もシール運動のたすきをかけて応援。
 
若者の街渋谷に複十字シールの歌が流れた!
 
 結核予防週間開始前日の9月23日、渋谷ハチ公前にて、東京都、結核予防会東京都支部、健康を守る婦人会(東京)及び結核予防会本部の共催で、街頭キャンペーンを実施しました。
 当日は特設ステージにおいて、おなじみシール坊やが結核菌たちと勇敢に闘うキャラクターショー、正解者にはシールグッズ等記念品が手渡されるクイズ大会など、盛りだくさんの内容でしたが、今回の目玉はなんといっても本会職員とそのお孫さんの手により生まれた「複十字シール運動の歌」ミニコンサートでした。作曲者の海津翔太君(中学3年生)による電子ピアノの伴奏に合わせ、その弟の伶君(小学5年生)がシールの歌を熱唱。多くの方々がその歌声に足を止め、聴き惚れていました。
 また、今回結核について一般の方の声を集めようと、街頭アンケートも実施し、貴重な生の声を聞くことができました。(集計結果は裏表紙内側に掲載)
 果たして渋谷の若者たちに、結核に興味を持ってもらえるだろうか、との心配もありましたが、多くの人に結核を知ってもらうきっかけとなり、大きな成果を得た1日でした。
 
シールコーナーでは、健康を守る婦人会(東京)会員の皆さんが作製したシールを使った作品による募金も行われた。
 
人ごみの中、ステージではキャラクターショー、その隣では無料健康相談(約50名が受診)が行われた。募金の呼びかけ、アンケート調査もこの付近で実施。
 
キャンペーン後ポラロイドカメラによる無料の撮影会を実施。女子高生など多数がシール坊や・結核菌といっしょにパチリ。
 
*複十字シール運動のうた*
小さなシールに大きな愛を
作詞 山口峯生 作曲 海津翔太 唄 海津 伶
 
(拡大画面:30KB)
 
1. シール それは海
海は大きくあまねくように
シールは明るい社会の守り神
シールで結核をなくそう
世界に目を開く
複十字シール運動の輪を広めよう
 
2. シール それは山
山に思いを寄せるように
シールは可愛い小さな美術品
シールで心をいやそう
健康をもたらす
複十字シール運動の輪を繋げよう
 
3. シール それは母
母が優しく見守るように
シールはみんなの幸い願ってる
シールでこの世は助け合い
生きがい分かち合う
複十字シール運動の輪を届けよう
 
4. シール それは愛
愛が大きく羽ばたくように
シールは結核撲滅の旗印
シールで結核をなくそう
大きな愛はぐくむ
複十字シール運動の輪を強めよう
輪を広めよう
輪を届けよう
 
「複十字シール運動の歌」の作詞によせて
社団法人全国結核予防婦人団体連絡協議会事務局長
山口 峯生
作詞者の山口婦人会事務局長(右)、作曲者海津翔太君(左)、唄を担当した伶君(中央)。キャンペーン会場に歌声が響き渡り、シール運動のPRと同時に家族の絆の大切さも感じられたプログラムでした。
 
 9月23日を中心に全国の主要都市で行われたシール運動キャンペーンで、シールの歌が流れました。私はシール運動を広めるにはシールの歌が有効だと思っていました。それが私の詞に孫が作曲し、同じく孫が歌うという手作りで実現したのです。大きな喜びが込み上げるとともに、この歌が採用されたことへの感謝でいっぱいでした。
 シール運動は結核予防事業資金を集める募金活動、結核への関心を高める普及活動、結核で苦しむ人々の救援を通して社会奉仕の精神を養う等の目的があります。さらに小さな美術品でもあるという多様な価値を持っており、ボランティア活動の優れた糧です。しかしシールがいかに優れていても、シールを募金活動や結核予防に生かさなければ目的が達成できません。シール運動への理解を深め、知名度を高めようと3年前に始めたのが「全国一斉複十字シール運動キャンペーン」です。私はキャンペーン会場でシールの歌を放送すればPRに役立つと考え、今春、思い切ってシールの歌の作詞に取り組みました。
 シール運動の目的と意義を親しみやすい詞に表現する方法として思いついたのが、シールと自然との組み合わせでした。生きとし生けるものは自然に育まれ、共存共栄しています。シール運動により結核のない世界を実現する、互いの健康を願う、それを通してシール運動が人類に健康と幸福をもたらす。そうであれば、シール運動は自然と同じく人類に恩恵と共生をもたらす。そう考えて海と山が決まりました。次に海と母、山と愛の組み合わせは、三好達治の次の詩がヒントになり、詞全体の構想がまとまりました。
海よ 僕らの使う文字では お前の中に母がゐる
そして母よ 仏蘭西人の言葉では
あなたの中に海がある
 「海」では健康で明るい社会の実現と国際協力のすすめ、「山」ではシールの優れた特性と心身の健康づくり、「母」ではボランティア精神の発揚と相互扶助、「愛」ではシール運動を1人1人の愛情で大きな人類愛に育ててほしいとの願い、などを表現しようと試みました。
 シール運動は、豊かな心や健康が大切だと気づいた今の日本にふさわしいボランティア活動であり、医療費の増加を抑制する上でも、誰もが参加できる「健康づくり運動」として有益だと思います。また、中学生が作曲し小学生が歌うこの歌に小・中学生が関心を持ち、シール運動への協力を通して、次代を担う子供たちがボランティア活動を体験することに役立てば素晴らしいと思います。
 
結核予防週間テレビ番組
おもいっきりテレビ「きょうは何の日」コーナー&CS衛星放送で放映!
 
 今回本部では、テレビを使用した結核予防週間PRを初めて実施しましたのでご報告します。
 まずは結核予防週間の初日、9月24日に放映されたNTV系列の人気番組「おもいっきりテレビ」の「きょうは何の日」コーナーにおいて、結核予防週間が始まった日として放映されました。
 内容は、日本における結核の病気の歴史、結核の現状について本部複十字病院の取材・患者インタビュー、過去の療養風景の写真、ニュース映像等がナレーション付きで約10分間の放映でした。
 また9月24日〜30日の期間中、CS衛星放送チャンネル「朝日ニュースター」で30秒CMを30本、またニュース番組「ニュースカフェ」の特設コーナーに9月26日、27日、30日の3日に渡り、厚生労働省・当会関係者がゲストで約10分間ずつ出演し、結核予防週間の啓発・普及活動を行いました。
 26日は厚生労働省健康局結核感染症課神ノ田課長補佐が、国の結核対策の歴史・今後の結核対策について、27日は本部石川国際部長が複十字シール運動・本部事業(普及啓発・国際協力・資金造成等)について、30日は森結核研究所長より結核研究所が果たしている役割について、それぞれ司会者とのトーク形式で出演をしました。
 一般の方々に、結核予防週間が国の結核対策について果たしてきた役割の重要性や結核という病気について再度確認していただく良い機会を提供できたかと思います。
 今後もマスメディアを活用した広報事業については、広く一般向けの方の目に触れるという点で、効果的と考えられますので、再度実施できればと思っています。
本部事業部







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