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9月24日(火)
基調講演
演題「精神障害者の地域生活支援体制の確立を目指して」
講師 田園調布学園大学人間福祉学部
教授 助川 征雄
精神障害者の地域生活(自立)支援体制の確立をめざして
田園調布学園大学人間福祉学部教授 助川征雄
1 はじめに
○精神障害問題と家族(社会復帰ニーズ調査から、「ふたりぼっち」から)
○家族による保護から多様な支援への転換、精神障害者の自立支援へ
2 精神障害者地域生活(自立)支援の現状と課題
○障害者プラン(平成7年度)はどこまで達成されたか
○精神保健福祉法改正(11年度)とその後の動き
宮城県事件と保護者規定の緩和
移送制度(法34条)
社会的入院問題と社会復帰促進事業(大阪府)
地域作業所と小規模授産施設への移行
就労・生活支援事業(和歌山県、東京都)
ピアサポート(ピアヘルパー派遣事業―大阪府ほか)
市町村精神保健福祉事業(市町村の福祉施策の拡充―ホームヘルパー派遣事業ほか)
都道府県(保健所、精神保健福祉センター)と市町村の役割分担
3 精神障害者地域生活(自立)支援体制の確立に向けて
(新障害者プランヘの提言―日本精神障害者リハビリテーション学会試案をふまえて)
○理念と目標
他の障害者に遜色のない行政施策および地域生活(自立)支援体制の確立、
人権擁護の徹底
○新たな数値目標
| 在宅サービス |
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ホームヘルプ20000人分(ヘルパー12000人) |
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グループホーム10000ヶ所 |
| 社会復帰施設 |
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地域生活支援センター(10万人に1ヶ所)1200ヶ所 |
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就労・生活支援センター(1200ヶ所) |
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相互支援センター(クラブハウス)120ヶ所 |
人材確保 |
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医師(40000人)、看護職員(120000人)、作業療法士(5000人)、精神保健福祉士(50000人)、臨床心理士(5000人) |
9月25日(水)
第1分科会
テーマ「これからの家族会活動」
今抱える問題と今後の家族会
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趣旨: |
新しい会員が増えない、家族会員の高齢化、リーダー不足、会のマンネリ化などの問題により、家族会活動の在り方が問われています。問題点を整理しながら家族会活動の原点を再認識し、これからの家族会活動について考えます。 |
「これからの家族会活動」 全家連相談室から
全家連相談室 良田 かおり
1, 家族会の誕生
平成14年 全国の単位家族会数1672箇所、地域家族会1382、病院家族会290、
抗精神病薬の登場症 状の改善、退院の実現
・家族の理解と協力が必要となる・・・学習会の開催・・・病院家族会
・地域で相談会、悩みを語り合う・・・懇談会の開催・・・地域家族会
家族会の原点 「家族が集まって、語り合い、学習する」
2, 家族会活動の成果・・・最近の動き
(1)精神科医療の面で
・相次いで新薬が認可され、発売された。
・統合失調症という病名に変更された。
・病気や治療に関する情報が届きやすくなった。家族教室や講演会の開催。
(2)市町村を窓口として、精神保健福祉サービスが行われることになった。
・特にホームヘルプサービスの実施。
(3)家族の負担の軽減化に向かう方向にある
(4)小規模授産の法定化
◇上記の最近における一連の変化は、これまでの家族会の働きかけ、当事者の声があったからこそ実現できたもの。
3, 変わらぬ家族の状況、思い。<相談室から見えるもの>
(1)病気、障害がよくなってほしい。
病気の解明に対する願いと、治療法の向上への期待。
日々の対応の苦労。相談しながら努力したい。
困難な医療関係者とのコミュニケーション。
(2)自立して生活できるようにしたい。
親が亡くても不安のない生活を送ってほしい。
福祉関係者、制度施策の不足。
(3)世の中の偏見がなくなってほしい。
自分の中の偏見も含めて克服したい。
◇「隠れた家族」「情報と支えを求めている若い家族」が、家族会を知らない、結びつかない。どのように家族会に結びつけるかが課題であり、活動の要でもある。
4, これからの家族会・・・魅力ある家族会にするために・・・
A. 家族会のあり方
(1)「家族会のよさ」を見直してみる。<「学習」と「相互支援」から始まった家族会>
1. 同じ立場の仲間に出会えるところである。
2. 心おきなく話せる、受け入れられる、気持ちが楽になるところである。
3. 必要な情報、身近に役に立つ情報があるところ。
4. 「隠さない生き方」を学び、実践する場である。
5. 生活の中から課題を見つけ発言する。発言を活かす場である。
(2)ちょっと点検
1. 毎回の例会で、忌憚なく自由に悩みを語ったり、相談したりできる時間がある?
2. 人間関係が、長い間に息苦しくなっていない?
3. お互いのことが分かりあえている?秘密を守ることも大切。
4. 社会的な活動に偏ってしまっていない?
(3)こうしてみよう、あれこれ
1. 例会の中で、語り合いの時間をとれるように工夫。(特に新人が参加したとき)
2. 会員が自由に意見を言い、反映されるような運営
3. 助け合いは家族会の大事な機能。関係者も含んだネットワークを作る。
4. 一方的な講演より、専門家に一緒に悩み考えてもらうような学習会も必要。
5. 作業所運営などの会合と、例会を意識的に分ける工夫。 などなど
B. 隠れた家族を結びつけるために提案
(1)例会を必ず開催する。気軽に参加できる場であるように。
・パンフレットの作成。
・地域の中に決まった、家族が集まれる場所があると良い。
(2)家族相談を、できたら継続的に行なう。
(3)家族教室や学習会を開く。 出会いと情報提供の場。
そのために保健所や市町村と協力関係を作る。
C. 市町村サービスの時代になって
(1)共に学び合う、共に成長する関係を作る。
向かい合い、話し合い、共に活動することで理解を育てる。
・話し合う、状況を伝える機会を。家族会で語られる希望を文字にする。
・市町村職員の例会への参加
・連絡協議会の開催
・相談会や講演会の共催。など
(2)相談窓口の設置、専門職員の配置、ホームヘルプサービスの提供を確実に、そこから学べるものは多い。
◇担う家族会から参加する家族会への転換
◇同じ家族の支援の強化を
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