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第3分科会(4)
「家族会と作業所」
元あけぼの作業所所長
花巻あけぼの会 会長 藤原直守
1. 小規模作業所から授産施設へ
(1)小規模作業所としての「あけぼの作業所」・・・平成元年〜平成13年まで
※家族会で運営・・・主な要綱と諸規程は次のとおり。
(1)あけぼの作業所運営要綱・・・(運営委員会、入所判定委員会、運営経費等)
(2)あけぼの作業所就業規則
(3)あけぼの作業所運営細則
(4)あけぼの作業所旅費規定
(5)自家用車業務使用管理要領
(6)あけぼの作業所交通費助成支給内規
(7)あけぼの作業所職員給与規程
(8)あけぼの作業所会計事務処理要領
等で花巻市社会福祉協議会の一画を借りて運営してきた。
(2)授産施設「イーハトーブあけぼの」の開設
※家族会で福祉法人を設立できなかったので花巻市社会福祉協議会にお願いして、平成14年4月1日に開設。
(1)設置主体・・・福祉法人花巻市社会福祉協議会
(2)定員・・・30名
(3)職員・・・7名(内2人非常勤)
(4)建物面積・・・803.74m2(1階565.26m2授産施設、2階238.48m2生活支援センター)
(5)工事費及び補助金・・・86,825,000円(国、岩手県、花巻市、石鳥谷町、東和町、大迫町の補助金で整備)
(3)授産施設に係る家族会の活動
家族会で「イーハトーブあけぼのを推進する会」を組織して、「イーハトーブあけぼの」の運営基金にするために、家族会役員13名で寄附金をお願いした。
※(1)集めた寄附金額・・・574名より 2,532,000円
(2)民生児童委員180名にお願いして、精神障害者及び家族会について理解を頂いた。
(3)民生児童委員障害者部会の方から、精神障害者について勉強したいと要請され、国立南花巻病院の副院長先生を紹介し、同先生による研修会が開催された。又家族会にも案内を頂き家族会について説明した。
2. 作業所会計の公開透明性の重要性について
(1)社会福祉法人の不正経理、不適正資金の流用等がニュースとして流され社会的問題となっている。各作業所とも、国、県、市町村から補助金を頂いて運営しておりますが、精神障害者に対する偏見がまだまだ多い中で、新聞ダネになるような会計不正の無いように、補助金要綱で定められている用途に基づいて運営するよう更に努めていく必要がある。
(2)全家連から、各県家連では作業所を監査して適正な運営を指導するよう要請されている。
(3)作業所の事業収入(作業収入、支出)の透明性と継続性が、通所当事者に対しては、特に透明性が必要であると思われる。
・・・一般会計と事業会計の経理区分の必要性。・・・
3. 岩手県内作業所の作業内容について
※別紙作業内容一覧表のとおり。
4. 岩手県内作業所の通所賃金と訓練費等の状況について
(1)通所者工賃・・・最低月2,500円〜最高月18,000円(平均7,325円)
(1)月額工賃2,500円〜5,000円未満の作業所・・・8作業所
(2) 〃 5,000円〜10,000円未満の作業所・・・8作業所
(3) 〃 10,000円以上の作業所・・・7作業所
(2)通所訓練費・・・月額0円〜5,000円(平均1,345円)
(1)無し5ケ所(2)1,000円未満2ケ所(3)1,000円〜1,500円未満10ケ所
(4)2,000円2ケ所(5)3,000円以上4ケ所
(3)将来授産施設へ移行を希望する作業所・・・6作業所
5. 高収益(収入)作業の確立と課題について
(1)自主製品(オリジナル製品)の確立・・・消費回転が早く年間を通じて販売できるもの
(2)技術者指導員の確保・・・家族会員による経験と技術では難しいものがある。
6. 授産施設へ移行する場合の留意点等について
(1)授産施設の必要性を考えた経緯
(1)作業所を運営する家族会責任者の高齢化と後継家族会員確保の不安。
(2)永続的な公的補助の施設化と指導職員の確保と体制の強化。
(2)授産施設整備、実施主体法人の検討
(1)できれば、家族会で福祉法人(基本財産1,000万円必要)を設立することが望ましい。
(2)事務局体制の確立、立上げるまでの事務局費資金の確保。
(3)既存福祉法人を実施主体にする場合、家族会の役割と位置づけの明確化。
(3)授産施設職員の法的な規定
「精神障害者社会復帰施設の整備及び運営に関する基準」で規定されている。
(1)規模(23条)通所の場合は20名以上
(2)建築面積(24条)通所施設は1人当り15.8m2以上
(3)設備基準(25条)法で定めている必要施設(通所施設の場合)
作業室又は作業場、静養室、食堂、集会室兼娯楽室、洗面所、便所、事務室が必要。
(4)職員配置基準(26条)
ア. 施設長1名常勤・・・
精神保健及び精神障害者の福祉に関する業務に5年以上の従事者。
イ. 精神保健福祉士、作業療法士・・・
有資格者で常勤それぞれ1名以上で2名
ウ. 社会復帰指導員2名以上(内1名は非常勤とすることができる。)
エ. 精神科医師1名以上
※職員の採用確保に努力を要する。・・・家族会法人では相当苦労すると思う。
※作業所の所長、指導員が授産施設の指導員となる場合は良く検討留意の事。
(4)授産科目(種目)の充分な検討が必要である。
※作業所の時の通所者より授産施設通所者の人数が増えると、1人当りの工賃収入が減少する恐れがある。
※設立当初2〜3ケ月は、工賃収入が入って来ない。(2〜3ケ月未収となることを考えること)
(5)家族会の運営資金が不安定化する。・・・会費の増額が必要になって来る。
家族会が作業所を運営していれば、大会や研修会への参加が(作業収入の努力で)当事者も含め多数参加できる。等々・・・
別紙
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岩手県内作業所の作業内容一覧表(県内23作業所)
1.オリジナル製品の製造と販売関係
(1)日替り弁当の製造販売と配達・・・県内で最も作業収入の多い作業所
(2)お土産品の縫製販売
(3)廃油利用固形石鹸の製造販売・・・2作業所
(4)サッシ部品の型枠はずし選別
(5)農園作業(大根、人参、ソバ、シソ、菊、ジャガイモ・・・栽培。花卉栽培と販売)・・・5作業所
(6)ウエス加工・・・5作業所
(7)集団アルバイト
(8)手芸品の作成(小物入、財布、民芸品、エプロン、座布団、コースター、お手玉作り・・・等)・・・5作業所
(9)老人ホームの清掃、おむつたたみ、墓地公園の草取り、施設清掃、農村公園清掃等・・・5作業所
(10)ENボカシ製造作業、ボカシ肥料製造・・・2作業所
(11)老人ホーム喫茶サービスコーナーの運営、コーヒー喫茶と軽食の運営、喫茶店の経営・・・3作業所
(12)資源リサイクル(空缶回収とプレス、町営による缶つぶし機で缶回収販売)・・・2作業所
(13)クッキー等自主製品の製造販売
(14)障子、襖張替作業、帯卦作り・・・各1作業所
(15)木工品制作(桐製品)販売、カントリークラフト(木工)の製造販売・・・2作業所
(16)竹細工製品、フローティングキャンドル、押花しおり、キーホルダー、ガラス彫絵、等の制作
2. 委託加工作業関係
(1)機械部品組立加工、電子部品トレー並べ・・・4作業所
(2)縫製品の糸しまつ・・・7作業所
(3)醤油、ミニボトルキャップ締め
(4)紙箱の組仕切、組立作業・・・5作業所
(5)花火の組貼、袋詰
(6)菓子袋開卦作業
(7)文化会館情報誌発送
(8)冷凍魚袋包装
(9)車部品ローター打抜き
(10)割り箸の袋詰め
(11)ゴム製品成形
(12)名入れタオルたたみ
(13)野菜の小分け、包装作業(市場委託)
(14)トーフの委託販売、自販機の管理
(15)麺の販売
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