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第19号
[財]日本太鼓連盟
NIPPON TAIKO FOUNDATION
会報
発行・編集 2002年7月
        〒107-0052 東京都港区赤坂1-2-2 日本財団ビル5階
        財団法人日本太鼓連盟 副会長 塩見 和子
        Tel.03-6229-5577 Fax.03-6229-5580
        URL:http://www.nippon-taiko.or.jp Email:info@nippon-taiko.or.jp
 
太鼓フェスティバル、ワールドカップ優勝戦前日に開催
〜満員の観客に、選ばれた伝統・創作太鼓12チームが個性的な演奏を披露〜
(相州海老名東 柏太鼓)
 
 2002FIFAワールドカップ記念文化催事として第6回日本太鼓全国フェスティバルが、6月29日に神奈川県横浜市かながわドームシアターにて、満席となる1,100人の観客を集めて盛大に開催されました。
 今回は、(財)日本太鼓連盟主催、神奈川県共催、神奈川県支部が主管となり、文化庁のほか、地元の横浜市、横浜市教育委員会の後援をいただき、「2002FIFAワールドカップ」の優勝戦前日に開催されました。
 当日は雨模様の中にもかかわらず、観客の出足も好調で、早くから多くの観客で会場は埋まり、なかには当日券を求めて朝9時から並ぶ方もいるほどでした。午後3時に観客が見守るなか、主催者側を代表して当財団の津田会長、共催者代表神奈川県知事岡崎氏より挨拶があり、続いて横浜市助役本田氏よりご祝辞をいただき、いよいよ開演となりました。
 全国から選抜された伝統・創作太鼓10チーム、そして地元神奈川県から2チームの総勢119名が一同に集い、1チーム7分という短い時間をフルに活用し、それぞれの地域の特色と工夫を凝らした個性豊な演奏を披露しました。出演者たちの白熱したバチさばきに、観客が思わず声援を送る場面もあり、各チームの演奏が終了するたびに感動の拍手が会場を埋め尽くしました。
 また、観客の中には外国人の姿も数多く見られ、日本太鼓の人気の高さを再認識させられました。
 プログラムも順調に進み、出場12団体のラストを飾った手取亢龍太鼓保存会による、客席を回りながらの石川県伝統の虫送り太鼓は観客を圧倒していました。
 フィナーレは、当財団が新たに作成した半被を着用した財団役員並びに出演者全員が舞台に上がり、島田神奈川県支部長、落合前支部長の手締めで飾りました。公演終了後、観客から「感動した」「すごかった」との声が聞かれ、本大会の盛況振りは、その言葉に集約されていたものと実感しております。
 また、観客の一人から次のような言葉も聞かれました。「私も今まで多くの演奏会を見ているが、このように出演者と観客が一緒になって手締めを行うことは素晴らしいことであり、今までに経験したことがない。出演者が観客を送り太鼓と共に見送ってくれることも我々に一体感をもたらしてくれる。主催者に感謝を言いたい。」
 このような声が聞かれたのも、神奈川県の役職員の皆様、神奈川県支部の会員の皆様、そして出演団体をはじめとする関係各位のご協力のお陰と感謝いたしております。
(御諏訪太鼓保存会)
 
 
第6回日本太鼓全国フェスティバルを終えて
(財)日本太鼓連盟神奈川県支部
支部長 島田 健次
 垂れ込めた梅雨雲をはね返すようなダイナミックな日本太鼓の響きが横浜市のかながわドームシアターにこだました2002年6月29日。
 (財)日本太鼓連盟主催による第6回日本太鼓全国フェスティバルが「2002FIFAワールドカップ記念文化催事」として優勝戦前日に開催されるということは、神奈川県支部として初めての横浜開催でもあり、少なからずプレッシャーを感じたことは否めないところでした。
 しかしながら支部関係者、スタッフのチームプレーに支えられスムースな会場運営が出来ましたことは感謝に耐えません。
 総括としては(財)日本太鼓連盟の適切な指示を仰ぎながら、すべてがプログラム通りに運ばれていきました。早くから会場前に並んで数時間も開場を待っておられたお客様をはじめ、超満員のお客様による万雷の拍手に包まれてのフィナーレは、何にもまさる感激でした。関係者各位、神奈川県、更にはこのフェスティバルにご出演いただきました全国精鋭の太鼓団体の皆様に心よりお礼を申し上げる次第です。
 終演後、会場出口での送り太鼓の演奏に、お客様の熱気はいつまでも冷めやらず「よかったぞ」の掛け声は大きな感動でした。
 終わりになりますが、フェスティバル関係者すべての皆様方に改めて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
(フィナーレ)
 
<出演団体>
 ・鼓粋(神奈川県)
 ・相州海老名東柏太鼓(神奈川県)
 ・八丈太鼓六人会(東京都)
 ・蘭導(秋田県)
 ・御陣乗太鼓保存会(石川県)
 ・富岳太鼓(静岡県)
 ・大江戸助六太鼓(東京都)
 ・高野右吉と秩父社中(埼玉県)
 ・御諏訪太鼓保存会(長野県)
 ・豊の国ゆふいん源流太鼓(大分県)
 ・石見神代神楽上府社中(島根県)
 ・手取亢龍太鼓保存会(石川県)
以上出演順12団体
 
第6回日本太鼓全国フェスティバル
ビデオ販売のお知らせ
 ビデオ購入希望者の方は(財)日本太鼓連盟神奈川県支部事務局までお問い合せ下さい。
 
神奈川県支部事務局 小澤 勉
Tel/Fax.0463-34-5512
E-mail. ozawa@kanagawa-taiko.com
金額 4,000円
 
第15回日本太鼓全国講習会(千葉県)の案内
 
期 日 2002年11月23日(土)・24日(日)
主 催 財団法人日本太鼓連盟
主 管 財団法人日本太鼓連盟千葉県支部
会 場 のさかアリーナ(千葉県野栄町)
専門講座
銚子はね太鼓講座(単式複打)・・・宮崎義政氏(千葉県)
助六太鼓講座(単式単打)・・・今泉豊氏(東京都)
秩父屋台囃子講座(複式単打)・・・高橋利雄氏(埼玉県)
基本講座
3級基本講座・・・松枝明美氏(長野県)
4級基本講座・・・安江信寿氏(石川県)
5級基本講座・・・古屋邦夫氏(長野県)
          鈴木孝喜氏(秋田県)
受講料
 大人10,000円(会員9,000円)
 小人 9,000円(会員4,500円)
参加費
 宿泊する場合 一律12,000円
 宿泊・食事4食・記念写真等
 宿泊しない場合 一律4,000円
 食事2食・記念写真等
申込先
 (財)日本太鼓連盟千葉県支部
 事務局長 越川 昭一
 Tel.0479-22-7269
 
 
第6回日本太鼓チャリティコンサートを開催
〜コンサート史上最高の募金額を寄贈〜
 
 財団法人日本太鼓連盟主催、財団法人ケアジャパン共催による第6回日本太鼓チャリティコンサートが5月31日東京都港区草月ホールで行われました。
 日本財団の助成事業であります日本太鼓チャリティコンサートは今年で6回目となり、今回は、中国、タイ、カンボディアなどの国々で広く開発支援を展開している財団法人ケアジャパン(国際協力NGO=非政府組織)の活動を支援するために実施されました。
 当日は、日本財団笹川理事長をはじめ、各国の在日大使、政財界他様々な分野で活躍しておられる300名以上の方々にご出席いただきました。
 コンサートは、主催者から塩見副会長、共催者から財団法人ケアジャパン服部理事長の挨拶で始まりました。当財団加盟の810団体から選ばれた全国各地の伝統太鼓・創作太鼓を代表する6チームによるものでした。
 まず、神奈川県「鼓粋」の創作太鼓で始まり、神官の伝統的な衣装を身にまとった島根県「石州浜田太鼓団」の優雅な演奏。第4回総務大臣杯日本太鼓ジュニアコンクールでは平均年齢10歳ながら、32都道府県(出場246チーム、出場3,046名)のトップに輝き、生き生きした表情・舞台上での表現力が印象的だった鹿児島県「山川ツマベニ少年太鼓」の自信溢れる演奏。徳川時代から受け継ぐ約6mの大獅子舞と太鼓の共演を見せた石川県「のと半島鹿波獅子太鼓」。愛知県「尾張新次郎太鼓保存会」は奏者がバチを、笛の音にあわせ左手で回転させたり、飛ばしたりして打ち分けたりと、器用なバチさばきを披露しました。幼少の頃から練習していないと関節が固くなるため、このバチさばきはできないということでした。最後は、岩手県陸前高田市のけんか七夕祭りで打たれる太鼓をアレンジした「気仙町けんか七夕太鼓保存会」の演奏で、祭りの威勢の良い雰囲気を会場に伝えました。なお、余談になりますが、本来、演奏中に酒飛沫をかける場面があるのですが、舞台の使用上の関係で、急遽、水に変えていただきました。
 どの演奏に対しても、観客席から盛大な拍手が起こり、お客様、特に外国人の方からは、大変な好評を博しました。
 なお、このコンサート会場には、財団法人ケアジャパンの活動内容を紹介するパネルが展示され、多くの方々が熱心に見入っていました。
 お客様、演奏者、関係者皆様のご協力により、今回のチャリティコンサートでは、コンサート史上最高の募金額701,550円を、財団法人ケアジャパンに寄贈することができ、贈呈先の関係者から大変喜ばれました。
 また、同財団の服部理事長から、当財団に対しまして感謝状が贈呈されております。皆様のご協力に感謝いたします。
 
<出演団体>
・鼓粋(神奈川県)
・石州浜田太鼓団(島根県)
・山川ツマベニ少年太鼓(鹿児島県)
 第4回日本太鼓ジュニアコンクール優勝団体
・のと半島鹿波獅子太鼓(石川県)
・尾張新次郎太鼓保存会(愛知県)
・気仙町けんか七夕太鼓保存会(岩手県)
以上出演順6団体
(満員の客席)
 
第4回日本太鼓全国障害者大会のお知らせ
・日   時:
2002年9月22日(土)
・場   所:
恵那文化センター(岐阜県恵那市)Tel.0573-25-5121
・主   催:
財団法人日本太鼓連盟
・主   管:
財団法人日本太鼓連盟岐阜県支部、社会福祉法人たんぽぽ福祉会 Tel.0573-26-4356
・協   力:
社会福祉法人富岳会
・出演団体:
富岳太鼓、北龍太鼓、金谷大井川川越し太鼓チャレンジチーム、静岡ハンディキャップ太鼓の会、どんつく(以上静岡県)、恵那のまつり太鼓、ファミリーユニット童鼓、岐聾響太鼓、岐阜県立中濃養護学校和太鼓部(以上岐阜県)、仁寿太鼓(島根県)、糸口太鼓(大分県)、和太鼓鼓粋(大阪府)、豊龍会(新潟県)、桐親和太鼓クラブ(東京都)、風神太鼓(石川県)、佐久ろうあ太鼓、はなだ太鼓(以上長野県)、甲州ろうあ太鼓(山梨県)、龍姫太鼓(兵庫県)、鼓龍会(愛媛県)
以上20団体
 
 
各地で講習会を開催 技術認定員が2,500名を突破
〜第14回日本太鼓金国講習会(石川)〜
〜第11回日本太鼓支部講習会(栃木)・第12回日本太鼓支部講習会(長崎)〜
(1・2級検定試験風景)
 
<第14回日本太鼓全国講習会(石川)>
 第14回日本太鼓全国講習会が6月22・23日の両日、石川県支部が主管となり石川県松任市グランドホテル松任を中心に行われました。講習会には地元石川県をはじめ、全国30都道府県から245名が参加しました。
 開講式では当財団の塩見副会長、主管団体である石川県支部から飛田支部長が挨拶、引き続き角松任市長より歓迎の言葉がありました。
 一流の講師により、2日間にわたって厳しい指導が行われ、受講生たちは、真剣な眼差しで太鼓に向かっていました。
 
○専門講座
 
 
三ッ打太鼓講座
 
(講師 島田将嘉氏)
ゆふいん源流太鼓講座
 
(講師 長谷川義氏)
大太鼓講座
 
(講師 山内強嗣氏)
○基本講座
 
 
3級基本講座
 
(講師 松枝明美氏)
4級基本講座
 
(講師 安江信寿氏)
5級基本講座
 
(講師 古屋邦夫氏)
 
 
(講師 景山道隆氏)
技術認定員検定の結果は次の通りです。
1級検定  20名受検
13名合格(2名認定)
2級検定  48名受検
39名合格(13名認定)
3級検定  29名受検
23名認定
4級検定  56名受検
56名認定
5級検定  73名受検
73名認定
 
<第11回日本太鼓支部講習会(栃木)>
 第11回日本太鼓支部講習会が栃木県支部の主催により、5月25・26日の両日、栃木県鹿沼市ウェルサンピア栃木において行われました。
 講座は、4・5級基本講座、大太鼓講座が設けられ、86名の受講生が参加しました。
 
○専門講座
 
 
  大太鼓講座
 
(講師 若山雷門氏)
○基本講座
 
 
  4級基本講座
 
(講師 松枝明美氏)
  5級基本講座
 
(講師 古屋邦夫氏)
 
 
(講師 渡辺洋一氏)
技術認定員検定の結果は次の通りです。
4級検定  25名受検
 25名認定
5級検定  48名受検
 48名認定
 
<第12回日本太鼓支部講習会(長崎)>
 第12回日本太鼓支部講習会が長崎県支部主催により、6月8・9日の両日、長崎県シーハットおおむらにおいて行われました。
 講座は4・5級基本講座、締太鼓講座、笛講座、「九州の響」講座、学校教師に対する特別講座が設けられ210名の受講生が参加しました。
 
○専門講座
 
 
締太鼓講座
 
(講師 時勝矢一路氏)
笛講座
 
(講師 伴英将氏)
九州の響講座
 
(講師 松元和敏氏)
特別講座
 
(講師 長谷川義氏)
○基本講座
 
 
4級基本講座
 
(講師 松枝明美氏)
5級基本講座
 
(講師 古屋邦夫氏)
技術認定員検定の結果は次の通りです。
4級検定  40名受検
 40名認定
5級検定  74名受検
 74名認定
 
2,722名が資格を取得
 2002年7月現在の公認指導員・技術認定員数は以下の通りです。
<公認指導員>
 特別2名、1級23名、2級61名、3級111名、総数197名
<技術認定員>
 1級9名、2級44名、3級207名、4級526名、5級1,739名、総数2,525名
 
第13回日本太鼓支部講習会(北海道道東)の案内
期  日:
2002年8月10日(土)・11日(日)
会 場:
釧路市観光国際交流センター
講  座:
5級基本講座
申込先:
東北海道太鼓連盟事務局 若松 寛 Tel/Fax.0154-36-3166







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