カウンセラーがずっと就いているわけではありませんがせめて心の糧となる言葉は残せると思います。私の全くの個人的な考え方ですが相田みつをさんの作品を私がカウンセラーならおくりたいと思っています。
参考資料 「にんげんだもの」「一生感動一生青春」「じぶんの花を」
#3書籍とも 相田みつを 著 文化出版局
「訪問カウンセリング講座」の本当の話
藤森 美帆(ちも)
いろいろな人との出逢いによって思ってもいなかった結果や成果が手に入ることがあります。
そのひとつがたくさんの思いの詰まったこの講座でした。
カウンセリングといわれる自分の活動の中で、あるいは学習してきた中で「知識先行型」ではなく、体験者が伝え、参加者あるいは活動者が感じ、考え、その後実際に活動する講座があってもいいんじゃないかという思いをせたがや教育フォーラムの豊田さんにぶつけ、「なら、やろうか」と、いろいろな方の叱咤激励や多大なる協力のなか 日本財団のボランティア基金の援助もあり、『訪問カウンセリング講座』を開催することが決まりました。
その期間 約半年。募集から開始まで、実を言うと毎回の講座内容をあれやこれやと引っ張り出しては組み立てなおし、どうにか「感じながら行動できる」そういう内容にまとまってきました。
人が学ぶという場面ではどうしても教える人、学ぶ人と役割が決まってしまいがちなのですが現実社会の中ではいつでも決まった役回りではなく、こういうときは先生、こういう場合は親、でもこんな場面では一人の人間としてなど、その役割や関係はいろいろ変わります。それが現実ならばカウンセリングの現場もカウンセラーとしてだけではなく、いろいろな役目を果たさなければならないことがあるのではないのでしょうか。
ましてやひとのお宅に訪問してお話を伺う場合、訪問者として、家族にとってはパートナーとして(たまにお客様扱いということもありますが)なによりもクライエント・本人にとっては関係性の持てるひとととしてその立場や求められる役目は多岐にわたります。そんな一端をスタッフと参加者の皆さんで感じることができればいいなと思いながらあえて答えをださず、それぞれの方法ややり方があるという、活動者としての思いを伝える内容を10回構成しました。
訪問カウンセリング それは「場所を選ばないカウンセリング」として普段の生活の中にもある一場面だと思っています。
例えば、お互いが喫茶店(最近はカフェ、スタバとも言う)やファミレスに出向いて会う場合。あるいはたまたま出かけた先や違う目的でいった先で話を聞いたり、相談を受けたりするのも「訪問」のうちでしょう。その場面はショッピング中や旅行先などとにかくいつどこでその場面が発生するかわからない時、全てに有効な方法論だと思っています。
でも何より、カウンセリングのことを頭で分かって「そうだそうだ」という勉強熱心な人だけではなく(もちろん専門家も必要だとは思いますが)近所に気軽に話の出来、力づけてくれる人がひとりでも多く欲しいと心から願っています。
仲間作りの講座として、たくさんの気付きや同士や先輩を得ることができて今はすでにこれからの活動のことを考えています。
人が活動するとき、なにがきっかけになるのでしょうか。そうしてどんな背景があるのでしょうか。 そんないろいろな思いの詰まったレポート集ができたことをうれしく思っています。自分なりの人生を恥じることなく自信をもって生き、そしてその存在は唯一のものであるということ。
講座の内容ではなく参加者ひとりひとりの思いをうけとめてこれからも気を引き締めてわたしも「じぶんなり」に進んでいきます。もちろん「たのしく、しあわせに」が大基本ですが。
実際役者として当事者になってくださった山下さん、前田さん、あいちゃん、阿部さん、梅さん本当にありがとうございます。あと、室さんもですね。感謝感謝。楽しかったです。
2001年12月
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