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講座を通して
 「子どもの目が輝くための活動がしたい」そんな思いで動き出したのが1986年。ちょうど15年が過ぎました。偶然にもその節目の年に、子どもオンブズパーソン養成講座“2001訪問カウンセリング講座”をいろいろな方々のご協力で開催することができ、頭だけではなく子どもたちのハートに触れることを目指して熱のこもった時間を作り上げ共有できましたこと本当に嬉しく、感謝しております。
 
 100万人とも云われる不登校・ひきこもりの子どもたちとどうコミュニケートしていけばよいのか、そのまわりのご家族との話し合いは・・・と現場を想定したワークショップやロールプレイを取り入れ、共に考え、毎回真剣な講座だったと思います。
 これからアドバンストコースで磨きをかける方々もいらっしゃいます。実際に子どもとかかわれる、拒否されないサポーターを目指したいものです。
 
 私事ですが9月には文部科学省委託事業で高校生以上30代までの引きこもっている若者たちと2週間の合宿に参加し、貴重な体験をすることが出来、彼らの気持ちとより深く触れ合い知ることが出来ました。話し合いを続け、信頼関係を作り上げ、その進路を見つけ出すことはとても一人で出来ることではありません。いろいろな方々との連携プレーで作り上げていくものでしょう。と同時にひとりひとりを大事にするために、ひとりがひとりにかかわって自信を取り戻し『生きる力』をつけることができれば最高と思います。
 この講座を通していくつものすてきな出会いがありました。それぞれの場所で目の役、耳の役割、手の役目といろいろ分担して協働することが、未来の大きな力となることでしょう。これからも持てる力とチエを出し合っていきませんか。
 
 子どもたちの未来のために新しいコラボレーションをしていきましょう。
 
2001年12月
せたがや教育フォーラム
主宰 豊田 キヨ子
 
訪問カウンセリング講座によせて
 講座につきまして最終回まで参加させていただき非常に勉強になりました。
 現在私は一ヶ月をほとんど連日訪問に明け暮れており1日も早く講座の中からカウンセラーとして活動してくれる人達が育成されたらと希望します。
 私も年齢の高い人達の訪問が多いのですが、それはそれは会う人全てが違う人ばかりです。
 
 この講座を受講された方々が現実に現場で立ち会ったときにマニュアル(心理学)通りのことをクライエントに押しつけずその人その人に合った対処方法を取れることを見につけられることも大事かなーと思います。
 
 この様な貴重な講座を受けられた方々の今後の活躍をおおいに期待しています。
 
山下 光哉







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