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図2.2 美保湾潮位の季節変化
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図2.3 斐伊川流量の季節変化
図2.6 気象要素の季節変化
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図2.4 AMeDAS 測定局における日平均風速の季節変化
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図2.5 AMeDAS 測定局における降水量の季節変化
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2.2 流動シミュレーションの計算結果
 
1)水温・塩分の再現性
 水温・塩分については島根大学の宍道湖・中海水質月報(毎月1回、12地点)を利用して、流動シミュレーションの再現性を検討した。調査地点を図2.7に示した。
 
図2.7 宍道湖・中海水質月報(島根大学)調査地点
 
 ここでは、宍道湖のSt.23とSt.22、中海のSt.4とSt.12および本庄工区のSt.25について、シミュレーションによる水温・塩分計算値を観測値と比較し、時間変化の再現性を検討した。比較結果を図2.8(水温)と図2.9(塩分)に示した。一部若干の相違が認められたが、水塊変動の傾向、上下層間の勾配など合理的に再現されている。冬季の宍道湖底層の塩分において、観測との不一致が顕著であったが、中海から宍道湖への逆流入の再現が不十分であったと思われる。観測によると、中海から宍道湖へ流入し々高塩分水が、混合されることなく宍道湖心底層に溜まっている。
 また、再現性を定量的に示すために、調査全地点の観測値と対応する計算値を抽出し、両者の整合性を相関図により表示した。結果は図2.10に示したとおりで、水温・塩分について全期を通じほぼ1:1の対応を示す良好な再現が得られた。
 
2)塩分分布
 ここでは、宍道湖・中海における現況の塩分環境の特徴をとらえるため、シミュレーション結果から各月観測日における日平均分布を、表層と底層(海底直上)および斐伊川から美保湾に至る鉛直断面(図2.12)について図2.11に示した。これによると、宍道湖底層への高塩分水の流入等が伺え、塩分環境の季節変動が確認できた。
 
図2.8 調査地点における水温の計算値と観測値との比較
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図2.9 調査地点における塩分の計算値と観測値との比較
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