7 空中散布用装置
(1)小型固定翼機
図−V.1.2には、小型固定翼機用のシステムの典型的な構成要素が示されている。風力駆動するポンプにより、1個以上のタンクから油分散剤を制御された量で吸引散布桿に供給する。散布桿は、通常、翼の後緑近く、または上方に取り付けられる。油分散剤は桿に沿って、一定間隔で取り付けられたノズルまたはアトマイザーを通して放出される。
図−V.1.2: |
小型固定翼機に取り付けられた散布機構、胴体の下の風力で駆動するポンプにより、貯蔵タンクから翼の後緑の散布アームに油分散剤を供給する。操縦席に取り付けられた計器が、バイパス弁によって流量を制御するための指針になっている。 |
写真−V.1.1: |
油分散剤を散布中のエアートラクター(搭載量800ガロン)〔1993年4月、テキサス〕 |
(2)2台のエンジンを搭載した中型機
DC−3、Fokker F−27、Canadir CL−215をはじめとする2台のエンジンを搭載した中型機は、分散剤散布用に装備されていることが多く、耐荷量も800〜1,200ガロン(3,000〜4,500リットル)と大きい。エンジンを1台しか搭載していない小型機に比べて選択肢も幅広いため、海岸線から遠く離れた地点でも安全に作業をおこなうことができる。
写真−V.1.2:Canadair CL−215型機からの分散剤の空中散布
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