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(64)船体構造保全情報システムの研究
川村恭己(横国大)、牧野杉雄(アクセンチュア)、角 洋一(横国大)
 
 本研究では、船舶の構造健全性を維持するための情報システムに関する研究を行った。具体的には、STEP技術に基づいて、3次元船殻構造情報のデータ交換手法に関する検討、及び、腐食損傷を取り扱うプロトタイプシステムの構築を行った。さらに検査に関する知識をデータモデルとして定義することにより、簡単ではあるが構造保全や検査を支援することができることを示した。
損傷の激しい部材の選択とその情報表示
(65)座屈により大きな圧縮歪を受けた鋼構造部材の亀裂強度に関する研究(その5)
山本元道(広大)、矢島 浩(長崎総科大)、松岡和彦(新来島どっく)、町田定信(川崎重工)、木坂有治(広大)
 
 座屈崩壊後、引き続き、種々の大きな繰り返し変位を受ける溶接鋼構造部材の亀裂強度に関して、定量的な評価を試みた。スチフナ隅肉溶接試験片を用いた繰り返し曲げ荷重下での亀裂発生試験、および有限要素法による弾塑性大変形解析結果から、亀裂発生部の1サイクル目の歪範囲と破断繰り返し回数との間に、片対数目盛で線形な関係が確認できた。さらに、座屈崩壊後、引き続き種々の繰り返し変位を受ける溶接鋼構造部材の亀裂強度を評価できる式を導出した。
亀裂発生部の1サイクル目の歪範囲と破断繰り返し回数との関係
(66)残留応力制御型TMCP鋼板の有効性検証(第3報)FCB板継溶接時の幅収縮に及ぼすTMCP鋼板の残留応力の影響
谷 徳孝、小林克壮、大江憲一(神鋼)、宮崎建雄、中園 博、宗像真一(九州日立)、野本敏治、武市祥司(東大)
 
 船体平行ブロック組立におけるスキンプレートの板継溶接を対象として、熱弾塑性FEM解析および実船への本鋼板の適用により、工作精度に及ぼす圧延残留応力の影響を検討した。その結果、FCB板継溶接時の幅収縮に及ぼす鋼板残留応力の影響は大きく、従来のTMCP鋼板は、溶接開始側から終了側にかけて、幅収縮量がばらつくのに対し、残留応力制御型TMCP鋼板は、安定した幅収縮量であることを実証した。
Transverse shrinkage of skin plate butt-welding
(67)金属引張試験片の塑性不安定メカニズムに関する研究
岡澤重信、藤久保昌彦(広大)
 
 金属引張試験片の体系的な塑性不安定メカニズムを明らかにした。有限変形問題へ適用できる材料不安定条件及び構造分岐不安定条件を示し、それらの条件を有限要素法による金属引張試験片の塑性不安定解析に適用した。その結果、荷重極大点の発生は局所的な材料不安定現象であり、その後のくびれの発生は大域的な構造不安定現象であることを確認した。
分岐解析によって得られた金属引張試験片の終局変形







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