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(17)マイクロ波散乱計による海洋観測
―その1 実験水槽におけるマイクロ波散乱について―
林 昌奎、小林豪毅、深井英五、岡田和三(東大)
 
 マイクロ波散乱計の出力から海面情報を引き出すには、海面におけるマイクロ波の散乱特性を理解することが不可欠である。その散乱メカニズムを解明するための基礎データの収集を目的として、実験水槽においてマイクロ波散乱計による計測を行った。本論文では、そのための実験・解析手法およびマイクロ波散乱計の特性について述べるとともに、実験条件に対して既存の電磁波散乱モデルの適用を試みた。その結果、散乱強度については、その傾向をBragg散乱モデルで説明することができた。また、ドップラーシフトから計算される水平方向の速度は後方散乱体の移動速度を表していることがわかった。
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Backscattered intensity
Doppler shift
(18)ω-4型波スペクトルの導入と短長期予測への影響
平山次清、崔 龍虎、平川嘉昭(横国大)
 
 近年海洋研究者により海洋波のスペクトルが従来のPM型のω-5型ではなくω-4型になっていることが示されている。ITTCの報告書でも検討を要請しており、船舶・海洋の分野でも導入が図られるものと考えられる。ここでは、新たにω-4型スペクトルの標準型(T1、T2型)を提案し、それを使用した短期予測、長期予測(運動、縦曲げモーメント)や平均周期がPM型スペクトルの場合とどの程度異なるかについて検討した。
PM型スペクトル(実線)とω-4型(T2)スペクトル
(19)内業工場における金属ヒュームの換気制御と労働安全性に関する研究(その1)換気流解析
福地信義、胡 長洪(九大)
 
 内業工場における溶接・切断時に発生する金属ヒュームによる空気汚染は労働安全上問題となることが多く、その換気システムの改善が要請される傾向にある。このため、切断・溶接作業時に発生するヒュームを低濃度の極微細粒子を含む気相流と考え、非等温場の運動量・温度・ガスの輸送方程式に基づき換気流とヒューム濃度の数値解析を行った。さらに、内業工場をモデル化した擬似2次元模型を用いて、着色塩水の比重差置換による模擬的な流動可視化実験を行い、相似則を用いて実験と計算の比較をし、ヒューム流動状態を解明する方法としての妥当性を調べた。
内業工場における金属ヒュームの濃度分布
(20)バーチャルヒューマンモデルによる作業性、安全性の研究
―第六報 感性工学を応用したグラインダ作業時の人体負荷の評価―
奥本泰久、中馬越幸次(近畿大)、井上重穂(神田造船)、馬場 脩(IHI−KMC)
 
 本報はグラインダ作業についてヒューマンモデルによる人体負荷解析を行った。また、近年商品設計などに導入され始めた感性工学的手法を用い、実際の作業者の体感を感性情報処理によって解析し、ヒューマンモデルによる解析結果と比較、検討した。下図はSD評価の結果をまとめたものである。下向き・横向き作業に比べ、上向き作業の方が身体上厳しい評価であることがわかる。
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Results of SD analysis







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