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二 藍工房(精神部・障害部)
藍工房の活動
藍工房には先に述べた通り精神部と障害部が存在する。精神部には精神障害者、障害部には知的障害者・身体障害者がそれぞれ所属する。
一九八三年(昭和五十八年)の発足時には両者に垣根はなく、一つの組織として運営されていたが、現在はそれぞれ別個に補助金を受けており、別組織として運営されている。しかし、もともとスタート時には一つであったことから、作業などは両者ともほぼ共通した内容を持っている。すなわち、日本の伝統工芸である藍染め、刺し子、織り、そして組紐、陶芸などである。
そうした伝統技術の習得により、製作・販売を通じて、障害者自身が自分の意志と力で社会と交わることを学び、経済的な自立を目指すことが活動の主幹となっている。
また、ボランティア講師の先生方の協力により、生活講座として、英会話・水彩(毎週)、茶道・生花・コーラス(毎月)、料理教室(隔月)なども行なわれている。
これらのプログラムは、生活の質の向上と豊かな情操を養うことを目的としているほか、こうした活動を通じて、いろいろな障害を持つ人たちとスタッフ・ボランティアが協力し合うことによって、お互いの理解を深め、障害者の自律性・社会性を促進させることも重要な意義の一つとなっている。
その他の行事としては、節分や雛祭り、クリスマス会などの年中行事のほか、誕生会や食事会などが毎月開かれ、春のお花見、夏の海水浴、秋の一泊旅行、冬のスキー旅行など、外出の機会も多く設けられている。これらの行事の日程や詳細は、毎月開かれるメンバー運営による定例会によって、話し合いの上決定される。
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精神部の活動
登録者は現在二十九名。利用者は二十代から七十代と幅広く、作業の性格上圧倒的に女性利用者が多い。
作業は藍染めや刺し子作品の製作がメインで、作品売上のうち七割が工賃として本人に還元される。工賃は売上の中から支払われるため、人によって月々の額はまちまちだが、アイコウボウ・USAに行くために工賃を積み立てている人も多い。
作業は、製作のほかにも区からの委託事業として、地域の公園清掃なども行なっている。
行事は障害部と合同のものが多いが、精神部独自のものも行なわれている。それらは月に一度開かれる精神部ミーティングで話し合い、計画が立てられる。
このミーティングは、司会や進行もメンバー主体で行なわれており、日頃の悩みや困っていることなどを話せる場にもなっている。また、地域に根ざしたコミュニティーの一環として、地元のお祭りで藍染め教室を開くなど、地域交流の活動の輪も広がってきている。
精神部には家族が主体で運営されている家族会があり、隔月で開かれる例会は、互いに共感し、遠慮なく話し合える会となっている。また、東京都立中部総合精神保健福祉センターの協力のもと、「親亡き後のこと」「社会資源の利用の仕方」などをテーマに話し合いが重ねられている。
○入所条件
(1)地域保健婦からの紹介であること。
(2)担当医の承認があり、紹介状を持参出来ること。
(3)東京都内に在住であること。
見学は随時受付中。見学・面接のあと、一ヵ月間の仮入所期間を経て入所となる。
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