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AAでの思い出
平尾知代
AA(アイコウボウ・アメリカ)での思い出はいっぱいあります。私は二回ほど行かせてもらいました。
私は二回のうち、一回(九八年)は半年もAAですごさせてもらいました。行く前はとても不安でしたが、いっしょに行った人たちとなかよくなり、すごくたのしい思いをさせていただきました。
でも私にとって一番の思い出はみんなと一緒の共同生活もそうでしたが、それよりも二年連続地元が主催したファッションショーに出演出来たことです。もちろんみんなとでられたからよけい楽しかったと思います。
ファッションショーはこのときがはじめてではなく、高校時代に数回出たこともありますし、小学校の時も一回出演したこともあるので、まるっきり初めてでなかったんですけど、やっぱりいっしょに出た人たちが仲良しの友達だったのでとても楽しかったし、いい思い出になりました。それで、ファッションショーがどのように行われたかを書かせていただきます。
最初にファッションショーの当日まで何週間か練習をします。ファッションショーはいくつかの部門に分かれていて、その部門ごとに何回か練習します。
本番の一週間前にはファッションショーに提供している洋服店に行き、自分が着たい物を二〜三着選びます。そして最終的に主催する人たちが決めて、それを本番で着ることになります。
本番当日は一日中大忙しです。午前中は本番前の最終確認の練習、そして午後は美容院に行き、髪の毛をセットしてもらい、お化粧もしてもらう。そのあとショーで着る洋服に着替えるのです。
本番が始まり、ステージに上がり、男性にエスコートされポーズをとる。まるでモデル気分です。
みんなが自分のことを見ている。−すごくドキドキするけどちょっと気持ちいい。
最後に出演者全員がそろい、みんな一緒に歌を歌います。一度これを経験するとまた次の年も出たいと思ってしまうのです。私も機会があれば、また出演したいと思っています。それも出来るならば、仲のいい友達と一緒に。
それから、このファッションショーは地域のテレビで放送され、またビデオも撮っているので希望する人はそのビデオを買うことができるのです。
私も自分が出たショーのビデオを買いました。とても良い記念になると思います。
初めてのアメリカ藍工房
林順慧(メンバー)
私は九月十一日から十月二日まで、ワシントン州バンクーバー市バトルグランドにあるアメリカ藍工房に行きました。とても静かで星がとてもきれいなところでした。私は海外旅行は初めてでした。アメリカに着いた時、まるで夢を見ている気分でした。
九月二十日にはバンクーバーモールに行きました。アメリカでの初めてのお買い物をしました。初めてドルやセントを使ったのでむずかしくて大変でした。
二十一日にはオレゴンコースト一泊二日旅行に行きました。海の見えるレストランで、夕日が沈むのを見ながら食事をしました。私は間近で夕日が沈むのを初めて見ました。とてもきれいで、何か曲が作れそうな気分でした。
二十七日、ジャム作りをしました。ジャム作りはアメリカに行く目標の一つでした。とても楽しかったです。
二十八日、ブルーベリーをつみに行きました。ブルーベリー畑はとても広かったです。ブルーベリーを取りながらブルーベリーを食べました。とても甘くておいしかったです。みんな一生けんめいブルーベリーをつみました。
九月三十日、念願のファッションショーに出ました。私はこのファッションショーに出るため、二年間自分でお金を貯めました。まるでシンデレラの気分でした。アメリカで一番の思い出となりました。
このように私のアメリカでの三週間はあっという間にすぎていきました。私が楽しめたのもアメリカの人達のおかげです。またお金を貯めて行きたいです。
※この方は藍工房(東京)の第二作業所・藍カフェ&ギャラリーのメンバーで、二年間かけて同作業所で工賃を貯め、二〇〇〇年九月、念願叶ってアメリカに行くことが出来ました。
藍工房アメリカを訪れて
浅田東和(ボランティア)
藍工房アメリカのボランティアに参加させていただいてもう二年。今でもその時の思い出の一つ一つが頭に浮かびます。
九月、十月は、藍工房アメリカではとても忙しい季節。オープンハウスをはじめとしてファッションショウやハロウィンのパーティなど、地元の方々との交流や、バンクーバー市主催の行事が目白押し。スタッフもメンバーも大忙し。その合い間をぬって、カナダヘの旅行や、オレゴンコーストヘの小旅行、シアトルの日本祭への参加など、アメリカでの生活をフルに楽しみます。
バスで国境を越えたのも、私にとっては初めての体験。カナダヘの旅行は、参加者全員の意気もピッタリ。シアトルまでのアムトラックの旅。BCバンクーバーまでのバスの旅。車中では、仲良し二人組に話題は集中。でもやっぱりお姉さん格のHちゃんが上手にお相手をしている感じかな。
圧巻はシアトルの宿でのこと。メンバー随一のエンターテナーSくんのパフォーマンスです。唄も上手だったけれど、アンコールの嵐を呼んだのが藍工房スタッフのものまね。どこでどうしてこんなに観察したのだろうと思うほどの出来ばえに、皆お腹をかかえての大笑い。そしてアンコールにつぐアンコール。カナダの風景や街の様子にも増して思い出されるのはこの夜のこと。パジャマ姿でくつろいでいる皆の笑顔の写真の中にも、あの時の楽しい思い出がつまっています。
このように私の藍工房アメリカでの体験は、おおかた楽しい思い出ばかりがつまっていますが、スタッフの方々はその間にも、メンバー達がアメリカでの生活を通して、自分自身の中の何かを見つけ、何かをみがいてくれるよう、気長に見守っているように見受けられました。こうした無言の励ましが、メンバー達自身も気づかない可能性と生活へのチャレンジ精神を育んでいるように思われました。
自動販売機を上手に使えるようになった人。知的体験を通して表情や態度にそれまでとは異なった輝きを見せてくれた人。そしてそれが、アメリカという異文化の中だけでなく、日本での生活の中でも胸を張って生きられる心の豊かさを育んでいかれるようにという「藍工房の願い」なのだと感じられました。
いつかまた藍工房アメリカを訪ねることがあるでしょう。あの時植えた記念樹のブルーベリーの成長も楽しみです。
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