「間伐作業養成研修資料」
2001,5,1
里山保全に係るチェーンソー等整備
事業ID 2000077532
チェーンソーの取り扱い等
チェーンソーの構造・取り扱い等
ソーチェーンの目立ての方法等
MIK山に緑を奉賛会
TEL 082−922−2538
FAX 082−923−8344
〒731−5128 masahiro@po.or.jp
広島市佐伯区五日市中央7丁目5−4−401
MIK山に緑を奉賛会
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良く仕事のできるチェーンソー
【三要素】
1 正しく目立てされた鋭利な刃
2 正しく調整された調子の良いエンジン
3 チェーンの回転数を安定
一定に保つようにすると、切れ味が良く、振動が少なく、疲労しない
チェーンソーの構造、取り扱い等
1 チェーンソーの構造等
チェーンソーの機種は、数多くありますが、その基本構造は、ほぼ同一です。
操作や、保守点検に必要なチェーンソーの主要各部及び安全装置の名称を図示しておきます。(機種によって違いがありますので、それぞれの取扱説明書をみて下さい。)
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2 のこ部の取付け
(1)取付ける前に、ガイドバーを点検し、まくれができていたり、レール面が傾いているときなどは、所要の修正をすること。
正しい形のガイドバーは、バーの左右のレールの高さ、厚さが同一で、まくれや摩耗がないことです。(点検項目の「ガイドバーの変形、摩耗の有無」参照)
損傷しているガイドバーは、その修正のみでなく、原因をしらべて関係箇所を補修しておきましょう。
ガイドバーの上下の形は、同一です。上下を反転して交互に使用すると、長持ちします。
(2)ガイドバーの溝は、清掃しておくこと。
切り屑がチェーンオイルとともにこびりつくと、ソーチェーンの走行が妨げられ、チェーンオイルの供給が悪くなって、ソーチェーンの寿命が短くなるばかりでなく、チェーンソーの機体各部に無理がかかります。鉄板片などで作った器具を使用して、きれいに掃除しましょう。
掃除用の器具
(3)ガイドバーにスプロケットノーズ(先端歯車)のあるものは、必要に応じ耐熱グリスを注入すること。
(4)スプロケットとソーチェーンのピッチの適合を確かめること。スプロケットが摩耗しているときは、交換すること。
星型
リム式
(5)ガイドバーとソーチェーンは、各機種の取扱説明書に従い、正確に取り付けること。
(6)ソーチェーンの張りは、適正に調整すること。
ソーチェーンを強く張り過ぎるとタイストラップの底部や各部のリベット、ガイドバーのレールなどが摩耗、焼付きを起こすこととなり、逆にゆるく張ると切れ味が悪く、ガイドバーからはずれたり、ガイドバーやスプロケットを傷めることとなります。
調整は次の要領で、行います。
(1)ガイドバー押え板の締付けナットを若干ゆるめます。
(2)ソーチェーンの張り調整ネジを右に回せば張り、左に回せばゆるみます。
3 燃料
(1)ガソリンとオイル(潤滑油)との混合比は、機種ごとに指定された割合によること。
「混合比25:1」と表示してあるのは、ガソリン(自動車用普通ガソリン)25に対して、オイル(2サイクルエンジン専用オイル)1の割合で混合するという意味です。
燃料の混合手順
オイルが薄い(オイルの混合比が小さすぎる。)と、ピストン、シリンダ、ベアリングなどエンジン各部に焼付きを起こします。
オイルが濃い(混合比が大きすぎる。)と、オイルの不完全燃焼によるカーボン、ワニスがエンジン各部に堆積し、その一部がピストンとシリンダの間に入り傷つけたり、マフラーにカーボンがつまって出力が低下したり、プラグに付着して始動が悪くなることなどがあります。
(2)オイルは、2サイクルエンジン専用オイルを用いること、
良質の2サイクルエンジン専用オイルとし、4サイクルエンジン用を使ってはなりません。
(3)燃料の混合は必要な量だけとし、混合後はできるだけ早く使用すること。
保管は、水、ごみなどが入らないよう密閉できる容器に入れ、日陰におくなどして、変質の防止を図りましょう。
(4)混合油を購入するときは、混合比は指定どおりであること、ガソリンは新しいこと、オイルは2サイクルエンジン専用のものであることを確認すること。
最近、2サイクルエンジンオイルの品質表示がされたものが、販売されています。混合比には十分注意して、メーカーの指示どおりの混合比のオイルを使用して下さい。
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