(3)千葉市連盟所属海洋少年団の今後の活動方針
千葉市連盟は、千葉新宿団、千葉中央団、千葉北部団の3団が加盟しており、現在3団で団員100名、指導者40名、合計140名近くの会員が活動している。
千葉市が政令都市となり、市内に6区が出来あがったのをきっかけに、各区に1団を目標に掲げ、平成9年に千葉新宿団より分団し、千葉中央団を復活、千葉北部団を新に結成した。
現在少子化の時代と言われているが、他団体の会員数が減少している中で、千葉市連盟加盟の各団は団員数を増加させている。
10年前より始めた市内小学生高学年に対し、毎年入団の案内チラシを配布し、団員募集を行ってきた成果が、少しずつ出てきているものと思われる。
当初の目標である『各区に1団海洋少年団』を、出来るだけ早期に達成できるよう、最大限の努力をする。
地域の社会教育団体として、町内会、子供会、PTA、学校との連携を強化し、地域の青少年の健全育成を図る。
海洋少年団の特徴を生かした提携、知識、技術、機材等を地域の他団体に提供し、持有機材を生かして、共に活動の活性化を図ることを検討し、具体化していく。
海洋少年団の特徴である、カッター、ヨット等に加え、本年度貸与された、キャンプ用具とカヌーを生かし、自然である「海」を未経験の子供達に、団体活動を通じて体験出来るようにする為の対策を取る事。対外的なプロジェクトを加盟リーダーで組織したい。
平成15年度、日本連盟より「団員拡充モデル事業」の実証団として名古屋地区と共に千葉市連盟が指定され、千葉新宿団が主管団として実施する事となった。
実施団として非常にありがたく又、名誉な事ではあったが、責任の重さを感じました。
本事業の目的は、近年の少子化現象、青少年犯罪の多発、凶悪化等、青少年を取り巻く環境だけでなく、バブル崩壊による経済の低迷等、社会環境が大きく変化する時期にあって、海洋少年団の活性化と併せ、本年度より実施された「完全学校週5日制」のもとで自然体験や社会体験参加への機会提供と、実践であると理解しております。
千葉市連盟は、日常生活では都市部に在る海洋少年団として、身近に在る自然「海」を大いに活用し、自然との出合い・触合う機会を提供する活動を、地域に密着して行って行きたいと思います。
完全学校週5日制が実施され、1年近く経過しましたが、子供達の生活様式は以前と比べそれ程変化が有った様には見えません。レベルの高い部活に参加している子供は、相変わらず土日も部活に出かけており、私立中学や高校の生徒は学校自体が休みにはなっていません。我々社会教育活動団体の指導者として、今やらなければならない事は、折角の休日をテレビやゲームセンターで過ごし、面倒臭い事はいやだ、その時楽しければ良い等折角の時間を使えず、無為に浪費してしまう子供達に、新たな体験をする機会を提供する事だと思います。
今回実証団の指定を受け、キャンプ用具、カヌー5隻を貸与されました。千葉地区には、昭和の森公園にキャンプ場、美浜区に稲毛ヨットハーバーがあり、貸与された機材を最大限有効活用する場所があります。ヨットハーバー、公園事務所、教育委員会等、関係機関に対し、日本連盟のモデル事業である事を説明し、ご協力を頂きました。
又、地域の子供会、青少年育成委員会の方々よりもご協力頂きました、今回の体験事業への案内をする過程で、各団体の色々な方とお話しさせて頂き、団体夫々の悩み、問題等の意見交換をする事が出来ました。
今回の体験事業を通して「大人と子供、親子が同じ体験をし、共通のテーマで会話が出来るようになった」と言う親子にはコミュニケーションの機会の提供、又「初めてカヌーを体験し「ゲームより疲れるけど面白い、又やりたい」と言った子供達には新たな挑戦の場を提供出来ました。後のリーダー会議でも話題になりましたが『参加者だけでなく、実施者側も満足感を得られた事業』だと思います。
今回参加した子供達の中に、体験終了時「又教えてねー」と言って帰った子がいました、もっと沢山の子供達が体験に参加し、新しい経験をし、興味を持って海洋少年団だけに限らず、団体活動に参加する切っ掛けになればと思います。
本事業で得られた教訓を生かし、千葉市連盟の継続事業とし、今回の体験に参加した子供達は勿論、地域の青少年に、海洋少年団入団と体験活動参加を、呼びかけて行きたいと思います。
千葉市連盟の範囲だけでなく、広く県内各地へも体験事業の案内をし、多くの参加を頂き、団員仲間を増やし活性化につなげたいと思います。キャンプとカヌーの組合せでの体験呼びかけには、参加希望が多く、団員獲得の良い企画に成ると思います。
1日も早く全国各地の海洋少年団に、キャンプ用具とカヌーが貸与・配属され、活動が活発になり、海洋少年団の活性化促進に繋がる事を期待しています。
本モデル事業を、好結果で無事終了する事ができました、関係機関のご協力に対し心より感謝申し上げます。又、日本財団よりの本事業に対するご援助に、敬意と感謝を申し上げると共に、今後の海洋少年団活動に、有意義に活用する所存です。
1. 体験活動及び会議実施日
2. 体験参加募集チラシ「体験入団」「体験キャンプ」
3. アンケート調査集計表「父母用」「児童・生徒用」
4. 後援承認書「県教育委員会」「市教育委員会」
5. リーフレット(別添付)
6. 参加者感想文
体験活動実施日 |
年月日 |
種別 |
内容 |
場所(指導者数) |
参加人数 |
平成14年 |
一般 |
団体 |
合計 |
7月20日 |
普及活動事業(1) |
海の日「マリンフェスティバル」 |
稲毛ヨットハーバー |
76 |
71 |
147 |
千葉市連盟各団 |
フェスタ参加者約800(24) |
多数 |
8月18日 |
普及活動事業(2) |
市民親子三代祭り |
中央公園・銀座通り(27) |
多数 |
87 |
87 |
千葉市連盟各団 |
9月14日 |
体験事業(3) |
カッター/クルーザー |
稲毛ヨットハーバー |
13 |
3 |
16 |
10月10日 |
普及活動事業(4) |
体育の日ハーバー祭り |
稲毛ヨットハーバー |
67 |
95 |
162 |
千葉市連盟各団 |
祭り参加者約1000(25) |
多数 |
11月10日 |
体験事業(5) |
カヌー/カッター/モーターボート |
稲毛ヨットハーバー |
30 |
5 |
35 |
千葉新宿団 |
検見川浜(9) |
大人7 |
11月16日〜17日 |
普及活動事業(6) |
日韓市民交流フェスティバル |
幕張メッセ(延べ39) |
多数 |
105 |
105 |
千葉市連盟各団 |
平成15年 |
|
2月9日 |
体験事業(7) |
カヌー/カッター |
稲毛ヨットハーバー |
15 |
36 |
51 |
千葉新宿団 |
検見川浜(9) |
2月23日 |
体験事業(8) |
カヌー/カッター |
稲毛ヨットハーバー |
18 |
31 |
49 |
千葉新宿団 |
検見川浜(9) |
3月16日 |
体験事業(9) |
カヌー/カッター/モーターボート |
稲毛ヨットハーバー |
30 |
9 |
39 |
千葉新宿団 |
検見川浜(10) |
3月22日〜23日 |
体験事業(10) |
キャンプ/カヌー |
昭和の森キャンプ場 |
17 |
5 |
22 |
千葉新宿団 |
稲毛ヨットハーバー(11) |
|
参加者数合計 |
266 |
447 |
713 |
|
指導者会議実施日 |
年月日 |
種別 |
内容 |
場所 |
指導者 |
7月7日 |
第1回会議 |
団員拡充事業説明、協力依頼 |
稲毛ヨットハーバー |
8 |
千葉市連及び関係者 |
2月26日 |
第2回会議 |
進捗状況報告、予定 |
稲毛ヨットハーバー |
18 |
千葉市連盟指導者 |
3月1日 |
第3回会議 |
進捗状況報告、予定 |
千葉県青少年女性会館 |
9 |
千葉県連盟理事会 |
3月8日 |
第4回会議 |
体験キャンプ準備打合せ |
稲毛ヨットハーバー |
9 |
千葉新宿団指導者 |
3月16日 |
第5回会議 |
実地状況及び報告書について |
稲毛ヨットハーバー |
8 |
千葉市連及び関係者 |
|
指導者出席数 |
52 |
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