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解剖体に関する実務
大学にご遺体をお引き渡しいただく方法について
まず大学に電話で連絡してください。
 日曜日や祝祭日や年末年始の休暇中などの休日、および勤務日の勤務時間以外でも、交換台からの通報により、大学の係から折り返しお電話することによって、連絡がとれる体制になっております。
 連絡がとれますと、種々な点について打合わせをし、その結果に従って大学から車でご遺体の移送にうかがいます。
 打合わせの内容やご遺体をお預かりするのに必要な書類関係などについては、ご遺族の有無によって異なりますので、それぞれの場合について次の項でご説明いたします。
 
1. ご遺族がおられる場合
(1)通夜・葬儀との関係
 通夜・葬儀との関係はこの場合に重要な問題となる点の一つです。それぞれのご家庭の事情・地域の習慣・季節(気温)・大学までの所要時間などによって、ご遺体をお預かりするまでの手順は一様ではありません。次のいずれの手順も可能です。
 
(2)大学へのご連絡
 いずれの場合でも、電話で係と連絡がつきますと、通夜・葬儀との関係、大学からお棺を持参する必要の有無、ご遺体の引き渡しを希望される日時、それまでのご遺体の保存方法、道順、などの細目においてお打合わせののち、ご指定の日時と場所に車でお伺いします。なお、ご遺体移送のための費用は大学が全額を負担いたします。
 
(3)必要な書類(大学でお預かりするもの)
 イ−火葬許可証・・・区・市役所、町・村役場(以下役所とします)で火葬許可申請書を作成・提出することによって区市町村長から発行されるものです。申請書の火葬場所は「○○火葬場」とし、火葬予定日時の欄があるときは「未定」としてご申請ください。
 「火葬場所が○○火葬場、火葬予定日時が未定では火葬許可証を発行できない」というような場合は、のちに大学の係が同行して処理しますので、火葬許可申請をしないでおいて大学の係の者にご相談ください。この火葬許可証は、死亡診断書(または死体検案書)と、死亡届を提出することによって発行されます。この手続きをするのに、本籍地で届け出るときは、死亡診断書、死亡届は各1通ですみます。もし、本籍地以外のところでしたら、2通ずつが必要です。
ロ−解剖に関するご遺族の承諾書・・・大学から持参する用紙(参考資料)に、ご遺族の代表者の署名・捺印が必要です。
 
(4)その他
 ご遺体は、解剖後に大学側で手厚く火葬に付し、ご遺骨として、お約束の期日までに、埋葬許可証と共に、ご遺族にお返しします。
 なお、火葬関係の費用は全額が大学負担です。ただし、高価なお棺などをご希望の場合は差額をお支払いいただくことになります。
 
ご遺族がおられる場合のご遺体・書類関係図
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