真夏の日差しは強かったが、熱中症などについて注意を呼びかけたこともあり、問題は生じなかった。またプールの水深は、こども達の股下あるいは腰の辺りであったので余り危険性もなかった。こども達は元気いっぱいで開催時間中プールに浸っている子も多かった。

　当初会場内で転倒のケガを心配したが、会場には人が大勢いたため、こども達も走り回ることができず、プール内では、例え転んでも水の抵抗とあいまってケガをすることはなく、事故は皆無であった。こうしたことは、スタッフやボランティアの方々が事前にプール内を清掃し、藻や貝を除去したためであることはいうまでもない（資料8）。

　受付には「蛸や魚に噛まれた」「牡蠣などで切った」などの理由で、バンドエイドを貼って欲しいという親子が数人来たが、日常よくあるかすり傷程度のもので、特に問題になるような傷ではなかった。

　定時に、何回か生き物の説明を行うこととし、受付に次の内容の張り紙を行うとともに時間には、ハンドマイクで呼びかけを行った。

　

　

　解説には親子で聞きに来てくれたが、母親の方からの質問が矢継ぎ早に出され、こども達も少し圧倒されているようであった。

　また会場にはデジカメやビデオ持参の家族や孫と一緒に参加してくれる方が多く、「魚にさわれることなんて考えてもいなかった。解剖は始め怖かったが興味が湧いた」「これまでこうしたイベントは経験したことは一度もない。魚に触れるばかりでなく、解説してもらったのはさらによい」「講師の先生やスタッフの人のように魚や海のことに詳しくなりたい」「海や魚のことはどうすれば知ることができるのか」などと大好評であった。また次年度の継続と回数の増加を望む声が多かった。また会場は家族連れが大半であったことから、お弁当を開く人たちも多かったが、ゴミの散乱や残りはなく、若いひと達にはゴミ持ち帰りのルール（美化意識）は大変浸透していた。喫煙に関しては注意をした人が少数いたが、みんな素直に従ってくれ、トラブルは皆無であった。

　一方で、エイの傷や衰弱している魚、死んだ魚を目にして、仕方がないとは思いながらも大変気にする人が大勢いた。状況としては仕方がないことであり、解決策はないが、今後の課題として残った。

　そうした中ではあったが、おおむね大好評であったと思われる。

　城ヶ島漁協（刺し網、蛸壼漁業）の漁獲物を主体としたが、磯遊び研究会が城ヶ島の磯で採集したものや、海をつくる会によるボサ漁の協力により多彩な生物を収集することができ、ボサ漁や各種漁法について説明も行いやすくなった。

　

　

　青木小学校2年生105名と日枝小学校1年生109名を対象に午前と午後に分けて開催した。

　生徒達には初体験のことなので、15分間ほど事前に主旨説明や注意事項、スタッフ紹介などを行い、着替えをさせた後実施した。開催要領は一般公開とほぼ同じで、参加者の人数が少ないため丁寧に説明を行い、様々な質問にも答えることができた。なお学習用資料（小冊子）は、事前に各学校に送付し、活用をお願いした。

　当初は「何だこれは、何をすればいいのか分からない」と、魚に触ることも怖がっていたが、誰か一人が率先すると、続いて全員が魚に触るようになり、すぐに慣れたようで元気にふれあい教室を楽しんでいた。帰りには「もっと居たい」とか、「ありがとうございます」という声も、一段と大きく張りのあるものに変わっていた。

　当日の様子は、読売新聞の記者の方が取材に見え9月14日（土曜日）朝刊に掲載された（資料9）。

　

　

−これ以降の5校の実施状況や観察するために準備した生き物などは若干の差はあれ、ほぼ同様でしたので、ここでは参加状況と特記事項のみのご報告とさせていただきます。−

　

　元街小学校4年生75名を対象に開催した（資料10）。

　この日は「週間レース」の記者の方が取材に来てくださり、後日「週間レース」10月20日号にて当日の様子を詳しく掲載していただいた（資料11）。

　

　都岡小学校3年生76名と篠原小学校4年生94名を対象に開催した。

　当日は、準備をしていた段階で、予定していた篠原小学校より早く小学生の一団が現場に来たため、篠原小学生かと思ったら、市内の都岡小学校だという。こども達も池のサメや魚などをみて、「見たい見たい」とのことで、せっかくだからとお誘いすると、現場にいた校長先生も是非にとのことであったので、飛び入り参加していただいた。

　陸上の観察用プールの生物を対象に解説とタッチングを行い、アンケート調査にも応じてもらった。

　

　台風の影響により雨、釜利谷南小学校3・4年生150名を対象に開催の予定を延期した。

　

　本町小学校1・2年生153名を対象に開催した。

　

　釜利谷南小学校3・4年生を対象に開催した（資料12）。

　

　主催者として一番の問題は、ケガと天気であった。ケガは前述のように問題はなかったが、天気は10月に入ってから台風の影響を受け、釜利谷南小学校が予定日に実施できずやむを得ず、あらかじめ設定されていた予備日に延期となった。しかし、あらかじめ急な天候の変化で延期となった場合の連絡方法を定めてあったため問題となるような混乱はなかった。