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NPO法人 青少年自立援助センター
北斗寮
ホクトリョウ
 
代表者名●河野 久忠[コウノ ヒサタダ]
所在地●〒443−0022 愛知県蒲郡市三谷北通5−141
電話番号●0533−68−8756 FAX番号●0533−68−8756
URL●無し E−mail●無し
 
若いスタッフの支えを糧に失敗を重ね、チャレンジを重ねる
●報告―山田 三千代
[HRリーダー]
 
 蒲郡市は名古屋から東へ高速で30分ぐらいの場所に位置する、昔は織物で栄えた街で、昨今は多少廃れたとはいえ今も織物工場が目立つ、海に面した静かな地方都市です。そこに建つ北斗寮はスタッフの年齢が若く、独身者が多いということもあり、若者達の合宿所という感じが第一印象でした。代表の河野さんの言われるグループホーム的という言葉がぴったりかもしれません。
 不登校やひきこもり状態を自力で突破することができなかった子供たちが、ここに来て、最初は用意された第一歩からはじめ、次第に自力で考え動き始める。出来ることが多くなってくるにつれ自信をつける。そして徐々に行動の幅が広がり、いろいろなことに興味を持ち、チャレンジしてみたくなり、アルバイトや学校へと出て行く。その過程を上から引っ張るのではなく、いつも子供の意志を尊重しながら、スタッフが横に寄り添いながら見守っています。だから子供たちは安心して動きます。もしアルバイトに失敗しても、学校を途中で辞めても、再度この寮で作業をやりながら次のことを考えようというやり直しの効く状況の中で、また少しずつ自信を積み重ねてゆき、将来のことも具体的に考えること出来るようになる。そういう場であると感じました。スタッフの若さも良い方向に作用しているようです。
 
北斗寮は愛知県蒲郡市の緑の多い場所に位置している。昔ながらの織物工場も多く残っている。
 
北斗寮副代表でもあり、寮生にとってはお姉さん的存在でもある二村さん。
 
多目的ホールには自由時間になると自然と人が集まって来る。様々な遊び道具などが所狭しと重ねられている。
 
 今年からNPO法人となり、地域での活動の場が広がるのと同時に、東京、富山、新潟、北海道にあるNPO法人青少年自立援助センターとの連携により活動やサービスがより充実してくるものと期待します。[調査日―2002.05]







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