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◆スタッフに訊く・・・1
森脇 利之さん
●65歳 男性 学院長 勤続年数2年
●施設と関わるようになった理由
 かつての教え子の保護者からの出資で、代表の栗山氏を中心として再起させる機会を作ってもらいました。
●施設について
 現状では生徒数についてはちょうどいいです。自分で直接指導するには4人が限度です。今後発展させ、より良い教育を提供していきたいと考えています。
●在籍生の変化に気付くとき
 勉学をしているとき、褒められて喜ぶところからどんどん自信が出てくるようです。言葉・人に対する態度に変化が出ます。そして、自分本位の姿勢から他人のことまで考えられるようになったときに変化に気付きます。
●在籍生との関わりで注意している点
 きれてはならない。褒めてやる。過去のことにこだわらない。
●ここで働いて喜びを感じるとき
 生徒が大検に合格したときや高校の卒業証書を持って帰ってきたときには、親御さんと同等か、それ以上の喜びを感じます。この学院に入学したときと卒業時期の変化が大きいほど喜びも大きいです。
●辛いと感じるとき
 一生懸命に尽くした結果、反応が無い、逆手に捉えられるとき、こちらの意図が伝わらない、理解されないときに自分の未熟さを感じます。
●施設での自分のポジション(役割)
 現場責任者です。勉学、心のケア、夜間の見回り(電気・ガス・水道・火の元等)や、特に生徒の体調、すべてにおいて責任を持って行動しています。
●施設の今後について
 もっと発展させるべきだと思います。また、指導スタッフを養成し、堅実に生徒数を増やし、それによって経費を安くして喜ばれる教育を提供しながら21世紀を担う子供たちを育てたいです。
●代表・その他のスタッフについて
 代表(栗山氏)には生徒募集や対外交渉面をお願いしています。野球で例えるとフロントと監督の関係です。スタッフ3名で役割を分担している良い関係だと思います。
●その他
 教育に関しては「これでいい」と満足することはありません。毎日の反省の中でより良い教育が提供できると考えています。
 
◆スタッフに訊く・・・2
森脇 美紀子さん
●52歳 女性 正規スタッフ 勤続年数2年
 
●施設と関わるようになった理由
 前職で予備校・塾の経理事務をしていました。主人(森脇利之氏)の夢でもあったが、今後のニーズを考えてここで働いています。
●施設について
 心のケア+学習塾という形態は日本でも初めての試みです。人生の過渡期にお手伝いができることで主人もやりがいを持っています。これから沢山できるであろう形態のトップバッターということで、それだけに苦労もあります。
●在籍生の変化に気付くとき
 1ヶ月単位ではっきりと変化が出ます。勉強での結果から、本人に自信が沸いてくるようです。勉強していく過程で生徒自身が「こうした方が良い」と気付けば、それはすぐに変化に現れます。
●在籍生との関わりで注意している点
 とにかくかわいいので、それが度を越さないようにつかず離れずを心がけています。子供の要求以外の優しさ=おせっかいにならないことが重要だと考えています。
●ここで働いて喜びを感じるとき
 子供さんが自信を持ってくるとき、言葉遣いの変化に違いを感じたときですね。
●辛いと感じるとき
 子供が辛くなって逃げ出す口実に嘘をつくときです。すぐにばれるような嘘をつかれると、かわいいなと思うときもありますが悲しく感じることもあります。
●施設での自分のポジション(役割)
 先生と子供のクッション的な存在です。親しみが持てるように言葉遣いを子供に合わせることもあります。先生の場合はその立場上、精神的な重圧があるため、どんなことでも何でも言える立場が自分の立場だと捉えています。
●施設の今後について
 今後対象者が増えていくことは否めません。現在個々の施設で対応しているカウンセリング(心の面・学力・一般常識)を一貫して出来る法人になっていければいいなと思っています。
●代表・その他のスタッフについて
 主人は教育業界に40数年、私も20数年携わっています。代表(栗山氏)は企業の道を歩んでこられて、こちらのことを理解しようとしてくれる、その一生懸命さが嬉しいです。
●その他
 いろいろな子供がいます。受け入れる側は複数の子供と向き合うことになります。一人ひとりに対するときに、その都度けじめをつけて対応を切り替える訓練が必要だと思います。24時間一緒で、親御さんよりも接する時間が多いだけにやりがいがあります。
 
★在籍生に訊く・・・1
●18歳 女性 在籍年数2ヶ月
 
●入寮する以前の状態と入寮のきっかけ
 高校を中退後に仕事をしていたけれど、母が螢生学院を探してくれたのでここへ入学しました。
●入寮当時の施設の印象
 一人暮らしみたいで良かったです。
●現在施設で行っていること(作業・通学・勉強など)
 大検に向けて勉強しています。
●施設で楽しいこと
 2ヶ月ぶりに家に帰ったことです。後は、先生たちと海に行ったことです。
●施設で辛いこと
 初めて静岡に来たので友達がいなかったことです。
●入寮後自分の中で変化したこと
 早寝早起きが出来るようになりました。それと集中力がつきました。
●今の目標
 大検合格によって自分に忍耐力をつけて自信を持つことです。
●将来について
 建築関係の管理者になりたいです。
●現在の施設の印象
 生活にも慣れてきたので、勉強をがんばろうという気持ちになってきました。
●親との関係
 友達のように仲良く話したりできます。
●代表・スタッフの方との関係
 色々な話を聞いたりしてとても楽しいし、気をあまり使わなくていいです。
 
▼団体詳細
団体名称●螢生学院(ケイセイガクイン) 代表者名●栗山 聡(クリヤマ サトシ)
所在地●〒420−0881 静岡県静岡市北安東3−10−11(キタアンドウ)
電話番号●054−209−2221 FAX●054−209−2288
URL●http://keiseigakuin.tripod.co.jp/ E−MAIL●stskrym@nyc.odn.ne.jp
設立年度●2000年 在籍生平均在籍年数●それぞれ
入寮生数●男・・・2人 女・・・1人(平均年齢・・・18歳) 入寮定員●男・・・2人 女・・・2人
通所生数●男・・・2人 女・・・1人(平均年齢・・・15歳) 通所定員●男・・・2人 女・・・2人
年齢制限●有り(12歳〜22歳) 性別制限●無し 相談業務●有り(無料)
家庭訪問●有り(無料) 親の会●無し 会報発行●無し
スタッフ状況●日中・・・スタッフが常駐。夜間・・・24時間体制。
スタッフ●正規・・・男2人・女1人/ボランティア・・・男―人・女―人/その他・・・男―人・女―人
 
▼通所費・入寮費
サポート校コース●入会費・・・120,000円/月額負担金・・・275,000円
※サポート校通信教育年額費約250,000円
大検コース●月額負担金・・・477,000円(税別)
 
▼生活
日課スケジュール●[午前]6:30・・・朝食/7:30・・・勉強/11:30・・・筋トレ[午後]12:00・・・昼食/12:30・・・勉強/4:30・・・休憩/5:30・・・勉強/7:00・・・筋トレ/7:30・・・夕食/8:00・・・勉強/9:00・・・風呂・筋トレ/11:00・・・就寝。※基本的に生徒によって、日課スケジュールは異なります。上のスケジュールはある生徒の大検受験一ヶ月前のものです。生徒が自主的に作成しました。
週末・休日●通常は土曜日午後と日曜日は休みで自由時間です。但し、大検2ヶ月前は日曜日のみお休みです。
食事●寮母さんが食事を用意してくれるため生徒は作りません。生徒は後片付け程度をしています。
清掃●生徒の部屋は個室になっており、各自随時掃除を行います。共同場所は寮母さんが清掃しています。
年間スケジュール●2月・・・大学入試/4月・・・ピクニック/6月・・・レクリエーション/8月・・・大検。夏休み予定者もあり/9月・・・バーベキュー大会/10月・・・ボランティア/11月・・・大検/12月・・・クリスマスパーティー。冬休み予定者もあり。







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