◆スタッフに訊く・・・1
佐々木 良貴さん
●30歳 男性 正規スタッフ 勤続年数6年
●施設と関わるようになった理由
自分自身がひきこもっていて(3年間)、この施設で生活をしていました。代表から誘いがあり、ここで働くことにしました。
●施設について
施設全体を活用しきれていないのでもったいないと思います。
●在籍生の変化に気づくとき
顔の表情、何気ない会話がスムーズに出来るようになったときですね。
●在籍生との関わりで注意している点
相手の利益ということを常に考えています。立場上、小言などを言わなければなりませんが、相手の立場に立って話をしないと分かってもらえないからです。
●ここで働いて喜びを感じるとき
子供が方向性を持ってここを出て行くときです。
●辛いと感じるとき
目が行き届かないようなとき、残念に思うことがあります。また、自分のプライベートな時間が持ちにくいことです。
●施設での自分のポジション(役割)
チーフスタッフとして全体をまとめることです。そして、子供と代表との橋渡し役です。
●施設の今後について
スタッフの育成と内部活動の充実を図りたいです。
●代表・その他のスタッフについて
代表はパワフルです。厳しいことも言われますが、それに見合ったことを実践しているのですごいと思います。
●その他
もっと他の施設と交流を持てたらいいなと思います。
★在籍生に訊く・・・1
川又 稔さん
●16歳 男性 在籍年数5ヶ月
●入寮する以前の状態と入寮のきっかけ
やることがなくて家でごろごろしていました。自転車で買い物に出かける程度で後は家の中にいました。高1の夏休みの後に学校に行かなくなりました。勉強が嫌いで、先生に親しみが持てなかったからです。
うつみね健康学園に来たきっかけは、親が代表の講演を聴いて相談、家庭訪問(3回)をしていただきました。それから体験入所(3日)を経て入所しました。他に特別やることがなかったので。
●入寮当時の施設の印象
こういう施設は初めての体験ですが、すごく良い所です。
●現在施設で行っていること(作業・通学・勉強など)
午前中は通信制高校に通っているのでそのレポートをやっています。午後からは草むしりなどの作業や遊歩道散歩(全員参加)などをしています。
●施設で楽しいこと
友達やスタッフと話をしているときです。
●施設で辛いこと
食事の手伝い。人数の多い日はややこしいからです。
●入寮後自分の中で変化したこと
体重が減りました。家ではごろごろしていましたが、ここでは働くようになったからだと思います。また、自分から積極的に話をするようになりました。
●今の目標
どんな人にもやさしく接するよう心がけています。
●将来について
動物が好きなのでペットシッターになりたいです。そのための専門学校に通いたいです。
●現在の施設の印象
ここが自分の家という感じに最近なりました。
●他の在籍生との関係
みんなとは良好な関係ですが、親友はまだいません。
●親との関係
連絡は取っていません。でもたまに親のことを考えます。
●代表・スタッフの方との関係
代表にはいろいろとお世話になっています。ためになる言葉が聞けて非常に勉強になるし、話の分かる先生という感じです。スタッフの方々は入所生とあまり変わらない感じがして気楽に話せます。
★在籍生に訊く・・・2
白鳥 知佳さん
●19歳 女性 在籍年数2週間
●入寮する以前の状態と入寮のきっかけ
不動産業を営む父の手伝いをしていましたが、自分の生き方が分からなくなってしまいました。社会の中で生きていく知識を身につけたいと思い、うつみね健康学園に来ました。
●入寮当時の施設の印象
とても静かで自分に合っている場所だと思いました。
●現在施設で行っていること(作業・通学・勉強など)
グループ研修(勉強、農作業、鶏の世話など)をやっています。また、ここで過去を振り返り、自分を見つめなおし修正しています。
●施設で楽しいこと
友達ができ、いろいろな世代の人たちから情報を得たり、様々な人とコミュニケーションが取れることです。
●施設で辛いこと
他の人たちに自分がどのように見られているのかが心配です。自分の社会性のなさが不安です。
●入寮後自分の中で変化したこと
ここに来てから自分がどういう人間なのか、どういう生き方をしてきたのかが分かりました。親から離れて冷静に自分を振り返ることができるようになりました。
●今の目標
やりたいことを見つけたいです。趣味が少なかったので趣味を見つけたいです。
●将来について
普通の仕事をしながら趣味、友達を見つけたいです。3ヶ月くらいここにいて、後は自分で経験するしかないと思います。
●現在の施設の印象
たまにいづらいと感じることはあります。集団生活で気を使い、疲れてしまうときが少しあるからです。
●他の在籍生との関係
友達を作ることが苦手なため、親しい関係がまだ作れていません。
●親との関係
親と距離を取るために電話はしないようにしています。親もそれには同意しています。
●代表・スタッフの方との関係
代表は自分の仕事をきちんとやっている人だと思います。まだ個別の話はしていません。スタッフの人たちはやさしくいろいろ考えて行動していると思います。
▼団体詳細
団体名称●MHCP(マインドヘルスパーソナリティセンター)付属 うつみね健康学園(ウツミネケンコウガクエン)
代表者名●矢吹 孝志(ヤブキ タカシ)
所在地●〒963−1244 福島県郡山市田村町栃本字水沢527(タムラマチトチモトアザミズサワ)
電話番号●024−985−1005 FAX番号●024−985−1007
設立年度●1993年 在籍生平均在籍年数●1年
入寮生数●男・・・10人 女・・・3人(平均年齢・・・22歳) 入寮定員●男・・・15人 女・・・5人
通所生数●男・・・1人 女・・・―人(平均年齢・・・27歳) 通所定員●男・・・―人 女・・・―人
年齢制限●有り(10歳から30歳) 性別制限●無し 相談業務●有り(11,800円/1h)
家庭訪問●有り(15,000円/1回) 親の会●有り(会員人数15人)会報発行●無し
特記事項●家庭訪問は訪問料の他に実費として交通費が必要。入寮定員は最大70名であるが現在は万全のケア体制を取るために20名に限定している。
スタッフ状況●日中・・・すべてのスタッフが対応している。夜間・・・3名が住み込みで24時間対応している。
スタッフ●正規・・・男3人・女1人/ボランティア・・・男1人・女1人/その他・・・男1人・女一人
▼通所費・入寮費
通所生●2,500円(1日)体験入所生●5,500円(1日)
入寮生●入園協力金・・・180,000円/月額負担金・・・150,000円/実習費・・・60,000円(入会時納入)
▼生活
日課スケジュール●[午前]起床、着替え、布団整理、ベッド周り整頓、洗顔、ごみ収集、自由時間/6:55・・・集合/7:00・・・ラジオ体操及び運動/8:15・・・朝礼/8:30・・・掃除(本館、各施設、その他)/9:30・・・研修(研修生活プログラムに基づく)/11:30・・・昼食準備(当番制)[午後]12:00・・・昼食/1:00・・・自由時間/1:15・・・中礼/1:30・・・研修(研修生活プログラムに基づく)/3:30・・・自由時間/4:00・・・自由時間(入浴時間)/6:00・・・終礼/6:10・・・夕食/7:00・・・自由時間/11:00・・・就寝。
週末・休日●原則として土曜日、日曜日は休日。
食事●マネージャー(代表の奥さん)、スタッフと入所者が当番制で分担して作る。
清掃●毎日個人部屋は個人で、共同場所は全員参加で清掃している。
年間スケジュール●1月・・・スキー研修(猪苗代スキー場)/2月・・・スキー研修(猪苗代スキー場)/3月・・・スキー研修(猪苗代スキー場)/5月・・・キャンプ旅行/6月・・・日帰り旅行/9月・・・日帰り旅行/11月・・・一泊旅行/12月・・・スキー研修(猪苗代スキー場)。
※その他にも、春と秋にバーベキュー大会を行なったり、いも煮会を開催したりしている。
※直営・提携店での就業訓練(インターンシップ)及び、沖縄研修有り。
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