2)市民団体
35団体の市民団体からアンケートの回答があったが、有効回答数は34団体であった。
(1)団体概要
アンケートの回答があった市民団体の概要をみた。
(1)設立時期
表10 市民団体の設立時期(有効回答数=34)
設立時期 |
団体数 |
割合 |
1970年以前 |
4 |
11.8% |
1980年代 |
5 |
14.7% |
設立後5〜10年 |
3 |
8.8% |
設立後5年以内 |
22 |
64.7% |
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アンケートの回答があった市民団体は、設立後5年以内(1997年以降)が22団体(64.7%)と設立後あまり期間の経っていない市民団体がほとんどであった。
(2)会員数
表11 市民団体の会員数(有効回答数=34)
会員数 |
団体数 |
割合 |
10人未満 |
6 |
17.6% |
10〜50人 |
16 |
47.1% |
50〜100人 |
5 |
14.7% |
100〜500人 |
4 |
11.8% |
500〜1000人 |
1 |
2.9% |
1000人以上 |
2 |
5.9% |
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回答のあった市民団体の会員数をみると、10〜50人の団体が47.1%と最も多かった。また、500〜1000人、1000人以上の団体からの回答もあった。
(3)会員構成
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図8 市民団体の会員構成(有効回答数=34)
市民団体の会員構成をみると、学識経験者が入っている団体が58.8%、公共団体職員が入っている団体が、55.9%、事業者が入っている団体が44.1%であった。しかし、市民のみの団体も29.4%あった。
(4)活動分野
図9 市民団体の活動分野(有効回答数=34)
今回のアンケートの回答のあった市民団体は、「まちづくり」に関しての活動を行っている団体が79.4%、「交通」に関しての活動を行っている団体が64.7%であった(複数回答)。
(2)地域の交通に関する問題点
(1)公共交通に関する問題点
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図12 活動地域における公共交通機関に関する問題点(有効回答数=34)
「高齢者・障害者対応のバスがない」や「路線バスの本数が少ない」と答えた団体が40%以上あった。「その他」として記述されていたのは、「高齢者・障害者対応の鉄道車両やバスの導入はされているが、アクセス面で施設等の整備がされていない」という回答があった。
(2)自動車交通に関する問題点
図13 活動地域における自動車交通に関する問題点(有効回答数=34)
「渋滞がよくおこる」や「路上駐車が多い」と答えた団体が多かった。
(3)その他のことに関する問題点
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図14 その他のことに関する問題点
「商店街が閑散としている」や「自転車道がない」、「歩道が狭い」と答えた団体が約50%と多かった。「その他」として記述されていたのは、「駐輪場がない」や「自転車と歩行者の事故が多い」など、自転車に関することが多かった。
(3)取り組んでいる交通施策
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図15 市民団体が取り組んでいる交通施策
アンケートの回答があった市民団体で取り組んでいる交通施策で最も多かったのは、「路面電車やLRTの導入」であるが、これはアンケートを配布した市民団体のうちの約1/3がLRTの活動を行っている市民団体であったからだと思われる。「その他」として記述されていたのは、「バリアフリー」、「バスや路面電車の時刻表や路線図を見やすくする」といった内容であった。
(4)活動上の問題点
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図16 活動上の問題点(有効回答数=34)
活動上の問題点としては、「活動を進めていくための十分な資金がない」が約80%、「活動に対する他の住民の意識が低い」が58.8%であった。
(5)エコモとの協働に関する関心度
図17 エコモとの協働に関する関心度(有効回答数=34)
エコモとの協働に「関心がある」団体が41.2%であり、「もう少し説明を聞かないとなんとも言えない」と答えた団体も含めると70%以上であった。
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