日本財団 図書館


参考資料7 法人ハイヤー・タクシー事業におけるチェックリスト(案)についてのアンケート結果
1. アンケートの実施概要
実施対象 都道府県協会委員会委員の事業者 :31社
チェックリスト作成にあたってヒアリングを実施した事業者 :3社
本小委員会委員の事業者 :3社
(全国計37社)
回収状況 15社(回収率41%)
(参考)従業員数 1人 〜 100人 :5社
  101人 〜 500人 :8社
  501人 〜1,000人 :1社
  1,001人以上 :1社
実施期間 平成14年10月
実施方法 郵送法
質問内容 (1)チェックリストの記入及び内容についての意見
(2)チェックリストに関連する環境保全活動の具体的取組内容
 (マニュアルに事業者の環境保全活動の取組事例を掲載するための事例収集)
 
2. チェックリストの内容についての意見
(1)環境保全のための仕組み・体制の整備
【環境方針】
・業種別・車種別で基準となる汚染濃度物質に違いがあり、取り組み方が違うのではないか。
・体制が整備していない場合の項目が欲しい。まず、策定しているか、取組が示されているかをチェックする必要がある。
・環境方針を策定しているか否かについて、まず問うべきではないか。又、方針が策定されてない事業者であっても、環境について関心を持って事業遂行している。
 
【推進体制】
・組織整備が出来ていない。チェックリストのレベルの認定が適当ではないと思われる。
・専門部会及び管理者を設定する事は容易でない。
・組織が設定されている場合のみのアンケートで、設定されていないという設問が欲しい。
・一般的に、組織が定まれば当然役割や責任が自動的に定まってくる。レベル1とレベル2の明確な差はないのではないか。
・多くのタクシー事業者は、現時点では組織を持つというレベルにはないと思われる。
 
【従業員に対する環境教育】
・排ガス低公害化を目指し環境にやさしいエコドライブを普及・啓発している。
・従業員に情報等を伝達していないという設問が欲しい。
・タクシー事業者は、営業関係については情報も豊富にあり、日頃から研鑚を積んでいるが、現時点では環境に関する法、規則、行政指導の内容について、十分認識しているとは思えない。
・環境情報とは何を想定しているのか。
 
(2)エコドライブの実施
【燃費等に関する定量的な目標の設定等】
・エコドライブを実施することにより、燃費の改善目標が設定できると想定しているが、現実には、このような原因・結果は簡単に求められない。定量的な目標等たてられないのではないか。
 
【エコドライブのための実施体制】
・お客様が駅からタクシーに乗り込んだ際に、その時点でクーラーを入れて欲しいか、それとも始めから涼しいタクシーに乗りたいかということがある。タクシー事業者としては、どのように対応するか(どの車の乗務員を表彰するか)迷う場合がある。
 
【アイドリングストップの励行】
・「重点的に」がどの程度を指すのかチェックしにくい。
・全てのタクシー事業者が、アイドリングストップを励行しているとは限らない。
 
【利用者への理解の促進】
・車内ポスター・車内放送は業種によって無理がある。
・車内ポスター等で理解を求めているのであれば、その事業者はレベル2以上の評価がつけられるのではないか。
 
(3)低公害車の導入
【低公害車等:導入目標の設定と取組】
・タクシー事業者の車種は、大部分がLPガス車であり、ほとんどの事業者がレベル1に達している。
・LPガス車には燃費基準が設定されていないが、低排出ガス車である。従ってタクシーの場合は、低排出ガス車を対象として調査したらどうか。
 
(4)自動車の点検・整備
【点検・整備のための実施体制】
・タクシー事業者は、運輸規則等により、乗務員は始業点検、終業点検を義務づけられており、又、整備管理者がいないタクシー事業者は存在しない。チェックリストの大部分の業務については、これを行っていない事業者は車両停止の処分を受ける。
 
(6)空車走行距離の削減
【空車走行距離の削減】
・営業方針として流し走行にも力を入れているので、空車距離はある程度やむを得ない。
・空車走行距離の削減は、営業所や駅での客待ち営業で、かなりの部分達せられるが、大都市では、流し営業が主力であり、お客様の利便性を考えると、単に削減を評定レベルにするのは問題がある。GPS−AVMの前に無線配車が一つのレベルではないか。
 
(B)社会とのコミュニケーションの確保
・受け付けた苦情や相談については、素早く対応を行っている。







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION