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第4章 グリーン経営推進マニュアルの普及方策の検討
1. 普及方策の基本的な考え方
 本事業で作成した「推進マニュアル」は、当面、自主的な環境保全活動への取組を目的としているが、定着化を図るための方策のひとつとして、「推進マニュアル」による取組結果を第三者が客観的に評価する方向で検討することが考えられる。
 このため、グリーン経営の普及にあたっては、以下のような流れで普及させていくこととしたい。
 
 
2. グリーン経営推進マニュアルの周知
(1)グリーン経営推進マニュアルの紹介
 「グリーン経営推進マニュアル」の普及を図るためには、まず、推進マニュアルの存在を広く知ってもらう必要がある。そのためには、以下のような取組が考えられる。
○プレスリリース。
○普及のためのチラシ・パンフレットの作成、配布。
○交通エコモ財団および(社)日本バス協会、(社)全国乗用自動車連合会および(社)全国個人タクシー協会のHPへ内容の紹介、入手方法、進め方等について掲載する。
○(社)日本バス協会および都道府県バス協会、また、(社)全国乗用自動車連合会および都道府県タクシー協会、(社)全国個人タクシー協会および都道府県個人タクシー協会に対して、広報誌、委員会等、また、主催するイベント、講習会等でグリーン経営推進についての紹介、説明を実施してもらえるよう協力を依頼する。
○個人タクシー事業については、個人タクシー協会だけでなく、各協同組合と連携して、普及活動を実施する。また、東京に4割以上の事業者が集中している状況を鑑み、東京の協働組合とは連携を強化し、推進する。
 
(2)グリーン経営推進マニュアルの配布
○「グリーン経営推進マニュアル」を、(社)日本バス協会および各都道府県バス協会、(社)全国乗用自動車連合会および各都道府県タクシー協会、(社)全国個人タクシー協会および都道府県個人タクシー協会、個人タクシー事業協同組合に対して、サンプルとして無料で配布する。
○事業者に対しては、電話、FAX、インターネットメール等を通じて申し込みを受付けるものとし、一事業者一部は無料配布とする。追加の場合は有料とする(送料込みの実費程度を払ってもらう)。
 
(3)講習会の開催
○(社)日本バス協会、(社)全国乗用自動車連合会および(社)全国個人タクシー協会と協力し、全国7ヶ所程度でマニュアルの活用について講習会を開催する。
 
3. 参加事業者に対する指導・支援
 事業者の自主的な「グリーン経営推進マニュアル」による取組を交通エコモ財団はサポートをおこなう。具体的には、チェックリスト実施結果を提出していただいた事業者に対して、分析コメント、改善計画作成案等を作成し、改善計画作成へのアドバイスや情報提供を行うこととともに、事業者の取組状況についてのデータの蓄積を図り、客観的評価の基準の作成等に活用する。
 
4. 定着化の仕組み作り
 「グリーン経営推進マニュアル」は当面、自主的な取組を目的に作成したが、さらなる定着化を図るための方策のひとつとして、「グリーン経営推進マニュアル」によるグリーン経営への取組状況を、一定の客観的なレベルから第三者機関が評価を行う方向で検討することが考えられる。取組状況に関する客観的な評価の仕方については、今後、検討を行うものとする。







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