I. 情報障害者(視覚障害者・聴覚障害者など)に対する情報提供の基本的考え方について |
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(1)情報障害者に対する情報提供の対応がどのように行われているのか。 |
・情報障害者への情報提供として、聴覚障害者の方に対してはサインや可変式表示器を中心。 ・視覚障害者の方には誘導ブロック、点字、案内放送、盲導鈴、触知図案内板を設置。 ・盲導鈴は現在27駅、触知図案内板は26駅に設置。 ・音声案内はない。 ・触知図案内板や盲導鈴、可変式情報装置などは基本的には急行停車駅などの大きな駅から付けていく。 ・触知図や盲導鈴は大規模改良がある機械に付けたり、駅全体を作り直すような時にはガイドラインに沿って整備。 ・誘導ブロックや点字運賃表などは全駅に設置。 ・可変式の表示器はホームに2つあり、案内(発車時刻、種別、行き先)ができるような割とグレードの高いものと、列車の接近だけを表示するもの、案内ができるものは41駅中12駅に設置、客様の少ない駅では接近だけの表示。基本的には接近の表示は全駅設置。 ・野田駅などには太陽の光が当たっても視認性がいいということで、LCDという液晶ディスプレイを設置。 (接近表示というのは階段の上り口など目のつきやすい所に設置しているのですか?) ・小さな駅では上りと下りの2つです。 ・中間駅などでは各ホームに2つずつ、全部で4つ設置しているパターンが多く、階段付近ではなくホームの先頭あたりに設置。 |
(2)情報提供の方法・位置・内容などについて、仕様・基準などがあるのか。 |
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(3)「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」に基づいて整備しているのか。 |
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(4)主要駅だけの対応の場合、その対象を決める基準があるのか。 |
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(5)平常時及び緊急時の情報提供について、対応方針などが定められているのか。 |
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(6)マニュアルを作成しているかどうか。 |
社内的なマニュアルなどはあまり整備しておりません。その都度出ているガイドラインに沿って行っています。サインなどは簡単なマニュアルは作っています。基本的には出されているガイドブックなどを参考にしながら整備を進めています。 |
II. 駅構内(改札口付近、昇降施設付近、ホームなど)における情報提供の状況について |
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(1)サインシステムについて |
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(1)設置しているサインの種類・位置・内容など |
・設置しているサインは、誘導サインなどここに書かれているものが基本だが、位置サインは、全ての駅で乗車目標をつけているわけではない。(甲子園駅などでは催し物があるとき、乗車目標に並ぶと混乱するので、あえて設置していない。乗車目標はホーム上ではなく、反対側のホームの壁面にある。 ・規制サインについては喫煙コーナーの案内や、甲子園の駅ですと上下のホーム1台ずつエスカレーターがあり、催し物の状況で上りや下りに運転方法を変えているのでそういった場合に運転案内板などを設置している。 ・サインの大きさや位置には一定の基準があるが、駅の特性によって変えています。 ・デザインは、統一したものを設置しています。 |
(2)サインの種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 |
・サインの簡単なマニュアルとは、初めて駅に来た人がそれを見て、ホームや改札にたどり着く事が出来るようにすることや、大きさや位置などは客が分かりやすいように考えられている。あまり駅構内が広くないため、付ける位置は、統一しにくい。 |
(3)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(2)可変式情報表示装置について |
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(1)設置している装置の種類・位置など |
・種類は5種類、LED、LCD、フラット式、フラップフィルム、行灯など。フラップフィルムはメンテナンスに手間がかかる。新たに付けるときは、LEDやLCDを設置 ・行灯は大石駅だけで特急電車が来るときだけ特急というランプが点灯する。 ・接近表示はホームに、案内表示はコンコースに設置。 |
(2)どんな内容の情報を提供しているのか |
・フラップ式やフィルム式は、どちらとも列車種別、行き先、停車駅などを表示している。 ・異常時については個々の部分で情報を流せるようになっています。 ・自由度は、入力すれば自由に設定できるが、実際には入力していない。定型文は入れていますが、その都度電車が何分遅れているなどは入力していない。 |
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
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(4)装置の種類・内容・大きさ・位置などについて共通の仕様・基準があるのか。 |
・LEDやLCDについての仕様・基準は、技術革新が早い分野ですので、各駅によって微妙に違います。実際問題としてまだ統一出来ていない。 ・異常時に表示する定型の文章の一覧などはあるか、探してみないと分からない。 ・定型で言うと「台風の影響によりダイヤが乱れています」といった形のものがある。 ・数はそんなに無いそうですね。理由まで書くとなると手書きやワープロで打ったものを改札口等に貼り出すということが基本になっています。 ・英語表記はLED、LCDについては文章ではありませんが車種、行き先などを英語表記しています。サインについては一部に表記している。 |
(5)異種装置との連携が行われているか。 |
接近表示も案内表示も当然電車が接近してくるのを認識して表示しますので、列車案内表示はPTCシステムと連動しています。接近表示は列車地上信号回路?と連動しています。 |
(6)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(3)点字情報について |
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(1)設置している点字情報の種類・位置・内容など |
(誘導ブロックや点字などはどのような場所に設置しているのですか?) 誘導ブロックは出入口からホームまでが基本になっていて、それから枝分かれして触知図案内板がある駅ではそこまで誘導したり、エレベーターには操作パネルまで誘導するようになっています。 安全性の面で、エスカレーターには誘導するようにはなっていません。 トイレは今回のバリアフリー法の基準以降に改良した駅に関してはトイレの前に点字案内板を設置しそこに誘導しています。 基本的に駅の構内はあまり広くないのであちらこちらに誘導すると混乱をされるのではないかと懸念をしています。 券売機並びの場所に点字の運賃表は設置するようにしていて、そこにも誘導するようにしています。券売機そのものにもボタンの上側に点字を表示しています。 ・階段の手すりにも上と下に点字をつけています。 (ブロックは自動改札ではなく有人改札に誘導しているのですか?) ・幅広改札があるところでは幅広改札に誘導していて、無い場合には有人改札に誘導しています。 |
(2)点字の種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 |
警告ブロックもJIS規格に沿ったものではなく、色が黄色でないものやサイズが違うものがあるので、仕様などは統一されていないというのが現状です。 (点字の設置についてはガイドラインに基づいて行っているのか、それとも社内で統一しているのですか?) 社内では作りかけてはいたのですが、駅によっても全然違うので統一されたものを作るのはなかなか難しいと思います。 例えばホームの端にトイレがある場合に誘導しようとすると他のブロックと交差してしまうといった問題があります。 |
(4)音案内(音響案内・音声案内)について |
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(1)実施している音案内の種類・位置・内容など |
触知図案内板と音声案内というのはセットになっていて、声ではなくピンポーンという音で案内しています。 階段降り口の盲導鈴と触知図案内板の誘導チャイムを、あわせて27駅に設置しています。 放送については、発車時間は案内していますが、到着時間は案内していません。車両種別、行き先、停車駅は案内しております。接続についても全てではありませんが、ある程度放送しています。 (誘導チャイムや触知図などは27駅に設置しているということですが、今後他の駅に設置していく予定はありますか?) 今後も改良という機会をとらえて設置していこうと考えています。 |
(2)案内放送では、どんな内容の情報を提供しているのか |
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(3)音案内装置の内容・位置・ボリュームなどについて標準の仕様・基準があるのか。 |
(音の大きさに関して基準などはありますか?) 特に基準などはありません。現場で判断していて、近所に住宅街がある場合は若干音を下げています。 |
(4)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
異常時については、ある程度車掌の方で自由度をもたせて放送しています。 (駅員が自分の肉声で放送するのですか?異常時用の機械放送などはありますか?) 異常時用の機械というのはありません。 通常の場合は駅係員の肉声で放送するようにしています。 無人時間帯の駅も管区駅から一斉に放送できますので、係員がいないから放送できないという状況にはならないです。 |
(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(5)駅員による対応について |
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(1)無人改札口における窓口対応に代わる対応方法 |
時間帯によりまして無人になる駅がありまして、券売機の呼び出しボタンが直接管区駅とつながるようになっていて、券売機や改札口にはすべてカメラを設置していますので、管区駅ではカメラを見ながら対応できるようになっています。 |
(2)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか |
車いすの方については駅係員が対応しています。 視覚障害者の方の対応は新入社員には懇談会などを使って教育しています。 |
(3)ろうあ者対応の窓口があるか |
ろうあ者対応の窓口は設置しておりません。 |
(4)ろうあ者対応として手話または、筆談用の器具を準備しているか |
手話に関しては今のところまだ出来ていません。 筆談につきましては全ての改札口で筆記用具は用意しております。 |
その他 |
(FAXなどは使用していますか?) 5駅と梅田の駅に設置しています。 (無人になる改札口は何駅あるのですか?) 一日中無人なのは3駅です。 (早朝深夜に無人になる駅はどのくらいあるのですか?) 駅長所在駅と西九条、武庫川、元町を除いた全ての駅です。 |
III. 車両内における情報提供の状況について |
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(1)設置・実施している情報提供の種類・位置・内容など |
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(2)どんな内容の情報を提供しているのか |
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(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
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(4)車両内の情報提供に関する標準の仕様・基準があるのか。 |
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(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(6)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか |
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IV. 各種情報提供の検討手順・主体などについて |
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(1)各種情報提供を設置・実施する際の、情報内容・設置位置などの検討手順 |
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(2)検討主体 |
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(3)メーカーとの関係 |
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V. 各種情報提供の管理方法・主体などについて |
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(1)各種情報提供の管理方法 |
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(2)検討主体 |
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(3)メーカーとの関係 |
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(4)管理・変更等の頻度 |
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VI. 利用者(特に視覚障害者、聴覚障害者など)からの要望・課題などについて |
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(1)実際に障害者からの要望・指摘で改善した例はあるか |
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VII. 情報提供施設に関する今後の整備計画について |
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