I. 情報障害者(視覚障害者・聴覚障害者など)に対する情報提供の基本的考え方について |
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(1)情報障害者に対する情報提供の対応がどのように行われているのか。 |
・基本的に障害者に限らず全てのお客様を意識して設置している ・視覚障害者・聴覚障害者の方への、という事になりますと、聴覚障害者の方の方が分かり易いのかもしれませんが、まあ例えば発車のない表示器ですとか、電車の接近表示器でしょうか。こういったものが聴覚障害者にも対応になっていると思う。
・視覚障害者については、従来点字関係や、警告誘導ブロックなど、随時整備は進めてきたが。
・併せて自動放送や、電車の接近表示や音声警告を行っている。 ・車両関係については、LED式で表示をしている。あと音声関係では自動放送を行っている。 ・情報提供のツールとしては、インターネットのホームページ上に当社の駅情報とか車両の情報を細かく載せるようにしている。 ・エコモ財団さんが以前まとめたものにも資料提供をしている。 |
(2)情報提供の方法・位置・内容などについて、仕様・基準などがあるのか。 |
・LEDの仕様は、その時々で変化する、新しく付加される情報も増えてきますので、古い物は当然、例えばLEDの表示器ですと旧式の物ですと時間が入っていなかったりする。 ・ニーズに合わせて整備しているので、一見の仕様はない。 ・最近の整備では、ガイドラインを参考にしながら、それに基づいてスペックを揃えている。 |
(3)「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン」に基づいて整備しているのか。 |
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(4)主要駅だけの対応の場合、その対象を決める基準があるのか。 |
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(5)平常時及び緊急時の情報提供について、対応方針などが定められているのか。 |
・東上線では、本線同様各駅ごとでも操作ができる。また本当の異常時、防災訓練もあるのですが、大地震が起こったとか異常事態が出たという場合、定型文があります。東上の管理所で、LEDが入っている駅には一斉に情報を送る事ができる。 ・各駅毎で異常があれば、その駅に関しては各駅で情報を入力する。 ・基本的に放送と、社員の対応、マンパワーでやっている。 ・放送は、異常時は自動放送ではなく、肉声の放送で、随時情報も変わりますので、ご案内を。まあ当然運転の司令室がありますから、そちらからの情報に基づき情報を流す。 ・特にマニュアルで「どの文章を使いなさい」まではやっていない。 |
(6)マニュアルを作成しているかどうか。 |
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II. 駅構内(改札口付近、昇降施設付近、ホームなど)における情報提供の状況について |
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(1)サインシステムについて |
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(1)設置しているサインの種類・位置・内容など |
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(2)サインの種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 |
・LEDの表示装置の整備は順次行っている。お客様の多い区間で一般のお客様への対応も含めて進めている。 ・将来的には全駅で取り付けるかは、これから検討。 ・当社は沿線が長く、お客様の乗降も多い所から、本当に閑散で無人の駅まで存在しておりますので、そういった中で整備を考えていくことかなという状況。 ・点字とか警告ブロックは全ての駅で整備されている。発車案内表示器や、可変のLEDの案内表示器、音声での電車の接近等については、考えていくべきと思っている。予算がかかるため利用者の多い区間から鋭意進めている。 ・10年近く経つため、そろそろ更新時期である。当社の基本的なサインのマニュアル本がある。これを基にして、色々な選句もございますので、???形で付けていくという設置基準になっている。 ・文字の大きさは大体決まっている。ただ、バリアフリー法とガイドラインに基づいた改正はまだ生かしておりませんので、従前のままである。 ・見直しが必要だが、まだやっていない。ピクトサインであれば、標準案内図記号の方を今後使うようにという形でやっている。イメージという形で利用してもらいたい。本線版と東上線で同じようなものがある。 ・違いは、基本的にベースが電車なので本線ですとオレンジと赤系で、東上線だとブルー。お客様に認識しやすいようにという事で、そういった違いがある。
・基本的には現在はLED式で実施している。 |
(3)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(2)可変式情報表示装置について |
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(1)設置している装置の種類・位置など |
・LED式は、東上線の場合、33駅(45駅中)。 ・残りの十数駅は対応していない。本線だと、37駅。全部で157駅。 ・ホーム上標示、改札を入ったいわゆるコンコース上に設置するパターンの場合、駅の構造でホームまで距離がある駅、あるいは乗り換え駅など、準急停車駅、などの駅を整備の対象の駅と位置づけている。各駅停車だけの駅ではホームだけの場合もある。 ・浅草みたいな一番大きな駅では、改札の上、階段の下、上、あとホームにも設置されている。 ・浅草の改札を入って真正面の表示板は全部の列車が出る順番に表示していた。 ・手前にあるものは、行き先別で伊勢崎線の特急毎に、標示をしている。それでも誤って乗るケースも時々ある。 ・浅草の標示は約2年前に更新したが、しばらく検討を行い現在のかたちで作成した。特殊な駅である。 |
(2)どんな内容の情報を提供しているのか |
・例えばLED表示で緊急時の場合は駅で独自に入力も可能、異常時用の文書もある。それを出していく。 ・異常時の文書は、定型と、あとその時に打ち込んでいる形をとっています。普通にパソコンで入力出来ますので。
・駅ごとでやっている。
・基本的には本線の方はシステムがまだ古いものですから、あくまでも駅ごとに制御をしてもらう形となっております。 |
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
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(4)装置の種類・内容・大きさ・位置などについて共通の仕様・基準があるのか。 |
・以前ですと「今度」とか「次」とか色々な表示があったりして、色々お叱り頂いたりもしましたが、一時話題になりましたけれども。最近では統一をとらせて頂いて、基本的には時間表示で上からという考え方でやっている。 ・今日本語の時間になっていますけれども、英語の時間に切り替わるようになっております。ローマ字表示ですね。 |
(5)異種装置との連携が行われているか。 |
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(6)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(3)点字情報について |
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(1)設置している点字情報の種類・位置・内容など |
・誘導ブロックにつきましては、基本的には、警告については全面に付いているはずです、という表現です。誘導については問題な所でですね、ガイドラインでも問題になりましたが、どこを誘導するかということで、一応現在は例の経路を一通り行きたいということでやっておりますが、何せ駅数が多いので、完璧にはいっていない。あと1、2年は掛かるだろうというのが実情です。 ・エスカレーターは、警告だけですね。ですから基本的にはガイドラインベースという事ですね。 ・改札口とかの誘導は、基本的に有人ですね。 ・点字関係、基本的に階段には手すりに付けています。時々剥がれている事もあり、ご指摘頂く事もあるのですが。 ・券売機の点字につきましても、基本的にはご案内させて頂いております。 ・機種によって、券売機に関しては、メーカーによって微妙に違う様で上に付けたり下に付けたりというのはメーカーさんの元の仕様だと聞いているのですが。 ・当社は基本的にはテンキータイプの券売機は無い。タッチ式も入っておりませんので。 ・今、現状では7駅ほど点字案内板を設置させて頂いております。浅草、北千住、あとは日光ですとか主要な大きな駅になります。 |
(2)点字の種類・内容・大きさ・位置などについて標準の仕様・基準があるのか。 |
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(4)音案内(音響案内・音声案内)について |
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(1)実施している音案内の種類・位置・内容など |
・点字案内板とかで、音声なんかは付いているのですか? ・基本的には音声無しです。触知ですね。 ・視覚障害者の誘導で、発信器を用いた誘導システムが一駅(志木)に入っている。それは市が対応して、駅も一緒に協力してシステムの中に組み込まれている。 ・たまたま駅で大規模な再開発をやっており、その中で音声の案内、駅の旅客通路の中にも付けられないかと言うことになった。 ・我々の方は駅舎の場所、市の方に提供したという。設置施設自体は全て志木市さんの財産である。 |
(2)案内放送では、どんな内容の情報を提供しているのか |
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(3)音案内装置の内容・位置・ボリュームなどについて標準の仕様・基準があるのか。 |
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(4)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
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(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(5)駅員による対応について |
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(1)無人改札口における窓口対応に代わる対応方法 |
機械的な監視はしていない。 管理する駅が決まっておりますので、そちらから巡回等で対応する状況になっている。ご近所の人は委託先みたいな所がですね、小さなお店やっていらっしゃるとか駅前に必ずありますので、そういう所に委託したり、清掃管理して頂いたりという形態をとっています。基本的には関連機関の巡回と本社員でもある程度動ける人間がおりますので、定期的に例えば学生さんが多い無人駅があったりしますと、そういう時間帯には常駐したりですね、そういう形で対応しています。
機械的な対応ではなく、人為的な対応をしているという事です。 |
(2)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか |
要するにバリアフリーに関して2年程前にエコモ財団さんだと思うんですが、1回勉強会みたいな形で企画されたのがありまして、当社も2、3人参加させて頂いた物をベースにまとめさせて頂いた。 これを元にですね、各駅の具体的に私どもの助役レベルを教育、助役から各職場の部下たち職員に指導するという形を取っている。 今回のバリアフリーに関して申し上げますと、そちらでまあ一通り知識的な教育をさせて頂きまして、あとはインスタントシニアという形で当社の研修所の方で、全ての職員は終わっていないのかもしれませんが、そういう実務、例えば車いすを利用して重しを付けてアイマスクしたりそういう形でですね、教育させて頂いております。 |
(3)ろうあ者対応の窓口があるか |
現在のところは筆談器はないが、便宜上紙でやらせて頂いている。今、簡単な筆談の機械を購入しようかという事で。東急電鉄さんなんか、駅の窓口に置いていらっしゃるものを参考に準備している。 |
(4)ろうあ者対応として手話または、筆談用の器具を準備しているか |
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その他 |
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III. 車両内における情報提供の状況について |
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(1)設置・実施している情報提供の種類・位置・内容など |
・車両というのは路線図とか車両番号とか、あまり決まった情報は多くありませんので、通常ですと停車駅の案内くらいになります。 ・次の駅というのはLED標示で、比較的新しい車両につきましては入り始めておりますので、LEDで案内するような。古い車両もなかなか多いもので、そちらの方は入っていない状況です。 ・ドアの所の点字標示は色々な編成を組み替えて行うものですから、どうやって付けたらいいか悩んでいるところです。 |
(2)どんな内容の情報を提供しているのか |
異常時まで万能になっていない。 ・例えば基本的に停車駅と行き先だけ案内している。 ・もし電車に乗っていてトラブルとかあった場合は車掌が放送で対応する。 ・LEDは基本的には列車番号で入力する。設定番号でその時の情報がLEDで流れるようになっておりますので、それ以上の入れ替えが出来ない形になっている。 |
(3)提供する情報の内容について自由度はあるのか。 |
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(4)車両内の情報提供に関する標準の仕様・基準があるのか。 |
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(5)どのような旅客を対象として想定しているか。 |
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(6)接遇による対応方法・役割分担などは具体的に定められているのか |
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IV. 各種情報提供の検討手順・主体などについて |
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(1)各種情報提供を設置・実施する際の、情報内容・設置位置などの検討手順 |
こういう形で出したいのをメーカーさんに出し、それを追って設計してもらうという考えです。お客様に対してどういう表示を出すかというのは、営業部門で決定させて頂く事になっておりますので。たまには「出来ません」と言われる事もありますが、基本的にはリクエストにのっとってやって頂いている。 |
(2)検討主体 |
設置に際しては、情報の取り方とか、打ち合わせはありますけれども、特にメーカー間でというのは聞いておりません。 |
(3)メーカーとの関係 |
・サイン等を設置する場合、営業部で決めて、メーカーに発注する。 ・車両に関しては、車両課という専門の部が全て取りまとめをする。ただ、流すLEDの文字ですとか表示型については営業部で決める。 ・ある程度仕様が決まっているので、どこに出しても同じ様な形となる。 |
V. 各種情報提供の管理方法・主体などについて |
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(1)各種情報提供の管理方法 |
例えば視覚障害者などに点検してもらうという事は現時点では特にない。 例えばですね、点字のシールとか点字の運賃表を作成する際にはですね、点字の専門の所にお願いしております。例えば点字の運賃表ですと、点字図書館があるんですけど、そちらにお出ししております。あと券売機の点字は基本的には東京都の老人福祉協会さんにお願いしております。我々ですときちんとチェックしきれない点につきましては、専門の方にお願いしている。 |
(2)検討主体 |
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(3)メーカーとの関係 |
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(4)管理・変更等の頻度 |
例えばLEDの発車案内表示器であれば、ダイヤ改正等があれば、その度にソフトを入れ替える、情報を入れ替える形をとっています。それは基本的に本社の方で統括してやるのですが、あとは駅の方に一度原稿が出来ましたら落としてチェックをしてもらって直すと、そういった形を取らせて頂いております。通常、日常での異常の管理については、各駅長が管轄になりますので、駅長の方から連絡を受け本社を通じてメーカーに指示をするという形を取らせて頂いております。サイン関係もそれはほぼ同様である。 |
VI. 利用者(特に視覚障害者、聴覚障害者など)からの要望・課題などについて |
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(1)実際に障害者からの要望・指摘で改善した例はあるか |
特に改善したといいますと、まあ個別にどこそこのこれが使いづらいという話があった場合には、対応出来るものは対応させて頂いております。最近ですと点字運賃表が使いづらい字がついてるとかいう意見を頂いたり、一番下の駅を触ろうとすると下の台に当たってしまってうまく触れないとか、そういったご意見を頂いた事はございます。今の所、まだいじってはいないのですが。あと本線で言いますと157駅ありまして、その全駅を点字で表現しきれない時に、どの辺りまでだせば良いかという相談とか、そういった事はした事がございます。偶然知り合いになりまして、何で40とか50しか表示出来なかったんですかという話を頂いたりとか。 |
VII. 情報提供施設に関する今後の整備計画について |
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