バカにできない天気についてのいい伝え
雲の動きや風の方向、気温の変化や動物の行動などを観察してこれからの天気の変化を予想することを“観天望気”(かんてんぼうき)といい、各地に天気についての言いつたえとして残っているものが多い。特に海上を仕事場とする漁師さんや農作業にたずさわる人たちにとって、天気の変化を正確に予測することはとても大事で、新聞やラジオのなかった昔の人たちは、ながねんの経験によって天気についての言いつたえを発見し、今日まで受けつがれてきている。
言いつたえには、君たちの地方だけにしかあてはまらないものもある。いろいろな言いつたえを調べて自分で天気を予想し、気象庁が発表する天気予報とどちらが当たるかくらべてみてもおもしろい。
天気図を自分で書いたり、読みとれることができるようになれば、もうあなたは立派なシーマンといえる。
・タ焼けのつぎの日は晴れる。
・朝焼けの日は雨になる。
・朝にカッコウ、夜にフクロウが鳴くと晴れになる。
・入道雲がわくと夕だちがくる。
・雲が北から南へ流れたら雨になる。
・雲が高いと晴れ、低いと雨になる。
・うろこ雲ができるつぎの日は雨になる。
・むしあつい南風の次の日は雨になる。
・秋の西風は2日はつづかない。
・雨の日の東風は雨がながくつづく。
・北風は寒さをよぶ。
・雨ガエルがなくと雨になる。
・ネコが耳をかくと雨になる。
・ツバメが低く飛ぶと雨になる。
・クモが巣をはると晴になる。
・クモの巣に朝つゆがかかっていると晴れになる。
・雷がなるとツユがあける。
・星がたくさん見えるつぎの日は晴れ。
・月や太陽にカサがかかれば雨になる。
・虹がでれば晴れてくる。
・西の空が明るくなれば晴れてくる。
・海面にアワがうくと強い雨と風がふく。
・トンビが空高く輪をかくと晴れ。
・早朝の雨はすぐやんで、夜なかにやんだ雨はすぐふりだす。
・朝霧と朝雲は晴れるしるし。
・遠くの山なみがはっきり見えるのは雨のきざし。
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