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唐人踊り(津市)
 
 
常石張子人形
 
 
朝鮮通信使の残した文化
 海外の文化にほとんど触れることのなかった江戸時代、朝鮮通信使の音楽や踊りは日本の人々を魅了しました。岡山県牛窓町の「唐子(からこ)踊り」や三重県津市の「唐人(とうじん)踊り」など、通信使の影響を受けたと思われる郷土芸能が今でも全国各地に伝わっています。なお、「唐人」とは広く中国・朝鮮の人を指し、文化の進んだ異国の人という意味で使っていました。
 また、各地に残る人形にも朝鮮通信使を題材にしたものがたくさんあります。鞆の浦の隣町、沼隈町常石の張子人形は、通信使の楽士の姿をまねており、大きなラッパを吹いています。この張り子人形にも通信使は影響を与えたのでしょう。
 鞆の浦の名産の一つは保命酒(ほうめいしゅ)(薬酒)ですが、その焼物の徳利に通信使の漢詩焼きつけて全国に販売し、ヒット商品としました。
 この他にも朝鮮通信使の残した文化は全国で見ることができます。
 
 
朝鮮通信使の漢詩入り保命酒徳利







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