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(3)介助法
 リフティング(持ち上げ介助)を実施する場合、次のような点について考慮します。
   ・ 身体障害者の障害(全身状態および残存機能)の程度を知る
 介助する身体障害者がどの程度の障害であり、移動するのに問題はないか、残存機能がどの程度使えるのかを確認します。
   ・ 身体障害者の体格・重さを知る
 大柄な身体障害者に対しては、介助者の人数を増やさなければいけません。
   ・ 痛み、拘縮の部位と程度を知る
 身体障害者は、比較的痛みには敏感で訴えも多いため、痛みがどの部位にあり、どの程度なのか確認する必要があります。特に肩などは拘縮が起こり易く、無理に腕を引上げたりすると痛みの原因になるので、十分注意する必要があります。
   ・ 介助者の体格と人数を考慮する
 リフティングを行う場合、介助者の男女差は勿論のこと、体格・腕力についても考慮に入れて人数を決めなければいけません。
 
リフティングの際の姿勢について
 リフティングの際、腰への負担を最小限にくい止めるためには、次のような点に留意します。
 
   ・ 自分の身体に極力近づけて持つこと(図(1))
 重い物を持つ場合、手を伸ばした状態で持つと、脊柱(支点)から腕が離れるために、腰の筋肉や椎間板に強い負担がかかり痛みの原因となります。
したがって、極力身体に近づけて持ち、背すじは真直ぐ伸ばして重心が両足の中心に落ちるようにします。
 
 
図(1)
   ・ 両足を開いて支持面を広くする
 両足を開いて立つと、支持面が広くなり、側方への安定が得られるようになります。更に、一方の足を前に出すことによって、前後の安定も得られます。
 
 
図(2)
   ・ 下肢の筋力を使う(図(2))
 物を持ち上げる場合、両手と体幹は物を保持するだけであって、実際には両下肢の力で持ち上げています。
 即ち、しゃがみ込んで物を抱え、背すじを伸ばした状態から両下肢を伸ばして立ち上がります。決して図(2)の左側の様な中腰で持ち上げてはいけません。
 
 
図(3)
   ・ からだ全体を緊張させ、ふんばること(図(3))
 重い物を持ち上げる場合、よく“いちにのさん”とか、“よいしょ”などと掛け声をかけ、拍子をとるが、これは掛け声と同時に全身の筋肉を緊張させることで関節にかかる負担を軽くすることができるからです。
 更に忘れてはならないことは、深い吸気のあと一時呼吸を止めて動作をすることであり、これは腹圧を上昇させることで腰への負担を最小限にくい止めることができます。
 
 
図(4)
   ・  一側の足から他側の足へ体重(重心)を移す(図(4))
 物を持ち上げ他の場所へ移動する場合、安全性を得るため二の足を開いて支持面を広く保ち、身体から物を離さないようにしながら一側の足へ体重を移すことによって行います。
 決して身体を捻ったり、曲げたりしてはいけません。なお、足先を移動する方向へ向けるとやり易くなります。







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