日本財団助成事業 成果報告会 資料
共生庵 地球市民共育塾
事業名 不登校児(生)自分探し里山体験連続セミナー
荒川純太郎
於 広島県民文化センター 2001年12月8日
中山間地域の自然豊かな里山に於いて、「農」と「自然」に触れ、そこから学びつつ「人」と人とが出会い、人間性を取りもどしてい<場>と<そのためのプログラム>の提供をすることを目的としている。
(1)「農」体験 ◆「種まき学校」
(2)「里山自然体験」 ◆「里山・竹林整備作業」
(3)「開発教育」 ◆「自分探しのためのワークショップ」
体験型・参加型・相互作用型学習
(1)事業名 「不登校児(生)自分探し里山体験連続セミナー
春 5/19−20 一泊二日 里山整備・農作業・開発教育ワークショップ
夏 8/16−18 二泊三日 里山整備・農作業・開発教育ワークショップ及び「薪用ピザ窯」の製作
秋 11/10−11 一泊二日 里山整備・農作業・開発教育ワークショップ及び「ソーセージ・べーコン薫製づくり」
冬 3/2−3 一泊二日 里山整備・農作業・開発教育ワークショップ及び「ソバ打ち」「ピザ焼き」
(2)事業のねらい
とかく孤立しがちな不登校や引きこもりを抱える家族が、その子どもや青年と共に日常性から抜け出して、「農」や「自然」の中に身を置き、様々な作業をしながら、環境保全・美化に関する事柄を学び、お互いにゆっくり語り合い、励まし合い、自らを取りもどすきっかけの時としたい。
(3)今回の事業の成果
a)今回助成を受けて企画できたこと自体に、不登校や引きこもり等の課題を抱える人たちへの関わりに大きな励ましと方向性を与えられた。
b)普段、資金不足のために出来なかった企画の実施・設備の充実・道具機材などの購入等が実現し、大変有効に活用することが出来るようになった。
c)今回の企画を通して共生庵の存在や働きがより一層知られるようになり、不登校・引きこもりの関係者が日常的に問い合わせ・訪問・宿泊するようになった。
d)またその事により、関係者相互の交流や情報の交換・ネットワーキングが始まるようになった。
a)企画当日に合わせて参加できる関係当事者が少なく、不登校や引きこもりの課題を担う家族やグループへのより具体的で丁寧な呼びかけが必要である。
b)今後、共生庵に集う人たちで共通の課題を担う人たちをつなぐネットワーキングを計りたい。
c)今回の助成事業を進めることで、共生庵のひとつの方向性がより明確になり、その働きが社会的に認知され始めてきたのでその継続に力を注いでいく。
<見事に完成した薪のピザ窯>
<里山管理作業>
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