吟剣詩舞だより
福岡県総連創立二十五周年 福岡県吟剣詩舞道祭
▽平成十四年十一月四日
▽福岡市民会館大ホール
▽メモ=参加会員二千三百人。
午前中合吟六十三番と剣詩舞九番。午後は式典で、笹川鎮江会長のご祝辞を高群華要財団常任理事が代読、知事、市長の各代理が祝辞を代読した。続いて矢萩財団事務局長が笹川会長の祝歌を朗詠、場内から万来の拍手が起こった。
構成吟は「風翔ける筑紫路の旅」と題して、地域を題材とした吟と舞が披露された。中に特別出演として、筑前琵琶の中村旭園氏が、地元歴史に名高い石童丸物語を切々と語り、会場内からすすり泣く声が聞こえるほどの熱演であった。
最後に坂本岳雄九連協書記長の音頭で万歳三唱を行ない、大会の幕を閉じた。(県総連事務局)
構成吟「風翔ける筑紫路の旅」中で剣舞の披露
千葉の吟友会、長江・武漢・上海の旅
平成十四年十一月十五日、私達吟友会一行五十五名は、中国時間十三時、上海浦東空港に降り立ちました。発展著しい上海市、特に黄浦江東岸は目覚しく、林立するビル群、468メートルのアジア一高いテレビ塔、東方明珠タワーからの光景は正に圧巻。市歴史博物館、人民大広場、魯迅記念館等を見学、散策した私達は、空路、長江三峡下りへ向かいました。
十七日、滔々と流れる長江に浮かぶ三,五〇〇トンの船女王号船室で目を覚まし、高く畳々と連なる山壁一角の上に建つ白帝城を目にし、八百段の石段の上に立ったその時の感激、今でも忘れることができません。李白はこの地を二度訪れたそうですが、それを表すかのように「早に白帝城を発す」の石碑が建っていました。再び女王号に乗船し、三人の先生が持参した尺八の名伴奏で「早に白帝城を発す」「八陣の図」「赤壁」を次々に吟じ、一同感激して思わず頬に涙。
翌十八日、武漢市を訪れました。小高い蛇山の上に建つ荘厳な黄鶴楼、催  作の黄鶴楼を心ゆくまで吟じました。
翌十九日、日本に向け上海浦東空港を後にしました。(千葉・深澤吉翠)
黄鶴楼にて
摂楠流が流祖生誕百年創立五十五周年全国大会
▽平成十四年十一月十七日▽神戸国際会館こくさいホール▽メモ=定刻に開会し地区連合会別の会員合吟が「摂楠流雅号に学ぶ」というナレーションに誘われるように長蛇の列となって順次舞台へ進んでいきました。続いて男女別二十名、二十組の合吟競吟は、さすがに甲乙つけがたく場内の熱気も徐々に高潮するのを覚えました。
式典では神戸市長の祝辞に続いて河田神泉財団会長代行より笹川鎮江先生の心温まるご祝辞を戴いたほか、諸先生の丁重なお言葉を頂戴致しました。
午後はご来賓の剣詩舞・吟詠のご披露。締めくくりの構成吟では流祖の和敬と培根至枝の教えと、その徳風を偲んで、スライドを交えての思い出が綴られ、改めて吟道の素晴らしさを再確認することができ、深い感銘を受けました。
最後は全員による摂楠流々歌の大合吟で幕を閉じました。(太田摂穣記)
男性10名による合吟競吟
淡窓伝光霊流大分詩道会 四十五周年記念大会
▽平成十四年十一月二十四日▽大分市大分文化会館▽メモ=参加人員二千余名。
開会セレモニーのあと、第一部は合吟発表。百二十人の高齢者大合吟をはじめ、当会員千三百名が男女別に数十名ずつ合流して十九番組出場。協賛県内外三十六詩道会員による三十人〜八十人合吟が二十六番続く。その間に剣詩舞が入る。
式典では県知事(代理)市長はじめ名士家元が居並び、財団顧問深田宗家、多田大分詩道会長、来賓の挨拶があり、約三百名の功労者表彰。
選抜対抗吟詠のあと構成吟は「赤穂浪士」。吟詠剣詩舞で見事討入りで舞い納め、大盛会裡に終了した。(大分詩道会編集部)
式典で挨拶する多田鶯霊会長
財団法人 日本吟剣詩舞振興会関連行事予定表(平成15年3月)
日 |
時間 |
大会名 |
開催場所 |
責任者 |
8日(土) |
11時00分〜13時00分 |
財団理事会・評議員会 |
笹川記念会館 |
財団本部 |
9日(日) |
9時00分〜18時00分 |
第31回全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会 |
笹川記念会館 |
財団本部 |
9日(日) |
9時00分〜17時00分 |
第24回財団公認山口県吟剣詩舞道大会 |
山ロ市山口南総合センター |
一木湖舟 |
19日(水) |
19時00分〜21時00分 |
アテネ日本文化祭チャリティーフェステバル吟剣詩舞日本 |
ギリシャアテネ市内劇場 |
山岡哲山 |
30日(日) |
9時00分〜16時00分 |
平成15年全国吟詠コンクール豊島区大会 |
豊島区民センター文化ホール |
池田吼水 |
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二月NHKラジオ
FM吟詠放送
「邦楽のひととき」
●放送日時
二月二十日(木)午前十一時〇〇分〜同三〇分
●再放送
二月二十一日(金)午前五時二〇分〜同五〇分
●吟題と出演者
一、和歌・たごの浦に
(山部赤人)
富士山(石川丈山)
〈吟〉中尾仁泉
二、和歌・春の野に
(大伴家持)
雪梅(方 岳)
〈吟〉田邑嘉風
三、絵の島(菅 茶山)
弘道館に梅花を賞す
(徳川景山)
〈吟〉梶田鷹巌
四、寒梅(新島襄)
辺詞(張敬忠)
〈吟〉河田  泉
五、問梅閣(高啓)
絶句〔両箇の黄麗〕
(杜甫)
〈吟〉大野壮洲
六、近江八景(大江敬香)
〈吟〉奥村龍愛
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