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今月の詩(5) 平成十五年度全国吟詠コンクール指定吟題から
【幼年・少年・青年の部】(絶句編)(5)
春暁 孟浩然
 
《大意》のどかな春の朝の景を詠じ、幽人である作者ののどかにして満ち足りた心境をうたった。春の眠りはここちよく、うつらうつらと夜の明けたのも気づかずに寝ている。外ではあちこちに鳥の鳴く声が聞こえる。夕べは風雨の音がしていたが、庭の花はどれほど散ったことやら。
 
【一般一部・二部・三部】(絶句編)(5)
峨眉山月の歌 李白
《大意》夜、清渓を出発して三峡に向かう舟の中で、峨眉山上の月を思って歌った詩。峨眉山に片割れ月がかかる秋の夜。月光は平羌江の水に映り、きらきらと輝いている。私は夜、舟で清渓を出発して三峡に向かった。途中月を見たいと思いつつも山にさえぎられて見ることができず、舟は渝州へと下ってゆくことであった。
(解説など詳細は財団発行「吟剣詩舞道漢詩集」をご覧ください)







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