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吟剣詩舞だより
創立五十周年 半世紀の歴史をこめ長崎岳鐘会全国大会
 長崎岳鐘会(社団法人日本詩吟学院岳風会認可、会長浜口岳悠)の創立五十周年記念吟剣詩舞道全国大会が、去る六月二日(日)長崎市民会館文化ホールで開催された。
 長崎岳鐘会は、昭和二十七年故宮本岳鐘初代会長が創立し、現在長崎市をはじめ県内各地に二十三の支部があり会員数は七百名。
 当日は快晴に恵まれ、県内外の姉妹会及び友好会から多数ご来臨頂き、千席の会場も開場と同時に満席となった。
 午前十時に開演、会員による合吟、少年少女吟詠、大会役員吟詠が行なわれ、式典では日本詩吟学院総本部平澤岳漱理事長のご挨拶に続いて長崎県知事、長崎市長、長崎国際文化協会会長、竹末岳陽財団顧問及び西岳栄県総連理事長から心のこもったご祝辞を頂戴したあと、(財)日本吟剣詩舞振興会笹川鎮江会長の祝電が披露された。
 午後の部は、構成吟「長崎ゆかりの詩人たち その足跡と詩情を詠う」で幕開け。江戸時代以降長崎を訪れゆかりを結んだ頼山陽、梁川星厳、斉藤茂吉など詩人九人の、この地における足跡を訪ね、彼等が遺した漢詩や和歌を書道吟や剣詩舞を交えて熱演し、最後は会場の皆さんと一緒に会名由来の歌「長崎の鐘」を合唱して幕を閉じた。
 続いて県内友好会による合吟、招待者剣詩舞、招待会長による吟詠が行なわれ、日本詩吟学院関係各会長による模範吟で番組すべてを修了した。
 会員一同、今大会を契機として、「一より十に至り、十よりもとの一に戻る」の教えに則り、初心に帰って吟道の発展と地域文化の向上に寄与することを誓い合って、午後四時三十分節目の大会を終了した。
(長崎岳鐘会 中間清風)
 
式典での平澤岳漱総本部理事長、竹末岳陽財団顧問及び浜口岳悠会長への花束贈呈
 
全国朗吟文化協会第四十二回「吟と舞 春の集い」開催
 六月九日(日)さわやかな初夏の好日、東京九段会館にて表題の大会が、(財)日本吟剣詩舞振興会後援のもと盛大に開催された。
 定刻の九時十五分、三浦瑞宝大会副会長による開会の辞。国歌斉唱、朗吟道合吟は、林心水、八文字剛洲の両大会副委員長ではじまった。
 開演第一部は合吟十八組に続き第三部まで吟詠剣詩舞と五十二題が堂々と披露され、午前の部が盛会のうちに修了。
 十二時四十五分、松岡萠洲大会副委員長の司会で式典開始。先ず榊原静慧大会副委員長の開式の祝辞、続いて岡村晨湖大会委員長の挨拶。
 祝辞は、榊原静山、松永康路両最高顧問の専門的立場での有意義なお話を伺った。次ぐ祝電披露は小林瀞玉大会副委員長が、財団会長笹川鎮江先生の祝文を声高らかに詠みあげるや、会場は感激の大拍手。
 小倉契秀大会会長の謝辞は、財団のご後援、また財団会長笹川鎮江先生より賜った祝辞、祝電のお礼の言葉、また両最高顧問に対し、いつもながらの暖かい励ましに深甚なる謝意を表明。また役員、会員にも気配りの挨拶があった。
 午後は第四部七十一番より、第六部百五十六番迄を吟詠、剣詩舞とが一体となり調和よく続いた。次いで当協会で初の少壮吟士、伊藤契麗さんの美声が会場を沸かした。
 続く企画番組、吟と舞で綴る「名将を憶う」は熱吟、熱舞、まさに会場と一体となった白熱状態で終始した。
 皆が充実と満足感を味わいながら、プログラムの総てを滞りなく時間内に納めた。
 前田国敞大会副会長の閉会の辞に続き、矢作積峰大会副会長の声高らかな万歳三唱で本大会のすべてが無事終了した。 (事務局 三浦記)
式典で謝辞を述べる小倉契秀大会会長







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