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「潮風にのり かもめよはばたけ 創造の翼広げて」
第二十六回全国高等学校総合文化祭 吟詠剣詩舞部門
日時●平成十四年八月十日(土) 場所●横須賀市文化会館
 
文科系高校生の夏の甲子園とも言われる「全国高等学校総合文化祭」吟詠剣詩舞部門が神奈川県横須賀市の文化会館で開催されました。その若さあふれる舞台に、会場は感動に包まれ、惜しみない拍手をいつまでも送っていました。
 
黒船の地に、見事に咲いた吟と舞
 
 高校生が自分たちの手で、一年間かけて一つひとつ準備を重ね、開催を迎えた第二十六回全国高等学校総合文化祭吟詠剣詩舞部門は、多くの愛吟家や剣詩舞愛好家で早朝から会場は大盛況でした。
 今回は神奈川開催ということもあり、神奈川県高等学校文化連盟吟剣詩舞部会のテーマは、「黒船ペリー来航」と「鎌倉絵巻−静の舞−」が演じられ、神奈川の地にふさわしい内容で、訪れた人たちも興味深く見守っていました。また、各県の高等学校も県の特色をよく出した内容で、自分たちの県をアピールしていました。この大会は吟剣詩舞の発表の場であると同時に、県の特長を表現する場でもあるのだと強く感じました。そして、若い高校生たちが真摯な態度で、日本の伝統である吟剣詩舞に取り組む姿は感動的であり、時には失敗もありましたが、会場からは温かな拍手が送られていました。
 吟詠剣詩舞部門大会は長年、財団法人日本吟剣詩舞振興会(笹川鎮江会長)が支援してきましたが、とくに今大会は財団傘下の神奈川県吟剣詩舞道総連盟(西形興信理事長)が県内の多くの吟剣詩舞愛好家に声をかけ、個人の賛助者を募り、大会の成功を賛助者の志を添えて応援したもので、大会に寄せる吟剣詩舞道家の期待の大きさをうかがい知ることができました。大会は、その期待通りの大成功を収め、若き力がこれからの吟剣詩舞を大いに発展させる原動力となることを願いつつ、来年開催の福井県に引き継がれました。
 
会場となった横須賀市文化会館
 
当日、ご挨拶をくださった諸先生方と生徒代表
 
徳島県高等学校文化連盟吟詠詩舞部会の皆さんによる「阿波の歌」
 
フィナーレで挨拶する生徒実行委員長の諸本君







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