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平成十四年度夏季吟道大学
大きな期待の中、新生、吟道大学はじまる
時:平成十四年七月二十七日(土)〜七月二十八日(日)
場所:湘南国際村センター・国際会議場(神奈川県三浦郡葉山町上山口一五六〇−三九)
主催:財団法人日本吟剣詩舞振興会
 
▲新研修会場、国際湘南村センターの外観
 
 昭和五十四年から始まり、三十四年間、本栖研修所で行なわれてきた夏季吟道大学、受講者数延べ三千五百六十名にも上る歴史的な事業が、本年度から場所を湘南国際村センターに移し、新生夏季吟道大学としての一歩を歩み始めました。
 
意見交換会で、正面は本部世話役・司会矢萩事務局長(左側)。左端は意見を発表する受講者
 
 本年度の受講生は例年よりも多く、百四十名の吟詠家の方々が受講されました。新生一期生として、皆さんの顔には少なからず緊張感が現れていました。
 これまでは受講日数と時間は二泊三日、二十九時間でしたが、本年からは一泊二日、十六時間となりました。短縮された形ですが、それだけに内容も凝縮され、密度の濃い授業が展開されました。そして、笹川良一創始会長の「礼と節」の精神、夏季吟道大学ではルールを守ることは場所が移ろうとも、決して変わることなく、大学の精神として脈々と流れていました。
 授業内容は一日目が、河田神泉副会長、鈴木吟亮専務理事、高群華要常任理事、の各講義、「意見交換会(その一)−吟詠の普及振興をめぐって−」が行なわれ、二日目は前日の意見交換会が引き続き行なわれました。会報誌「月刊吟剣詩舞」のことや、青少年の育成問題などについて、活発な意見交換が行なわれました。研修吟詠では舩川利夫先生による実習指導が行なわれ、研修を受けた十名の方々は、厳しくも愛情あふれる指導に感激の様子でした。
 閉講式を終え、すべての課業を無事終了することができた時、役員、世話役の方々、受講生の顔に安堵の色が浮かんでいたのが印象的でした。この一歩から、また新たな歴史を刻むことになった新生夏季吟道大学ですが、その役割は、吟界発展のためにもますます大きくなっているといえるでしょう。
 
石川健次郎講師の講義を熱心に聴く受講者の皆さん
 
河田神泉学長代行から受講者各地区代表に修了証書が手渡された







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