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吟剣詩舞だより
筑堂流吟道声心会六十周年記念大会
日時 平成十四年六月十六日十時開演
場所 北九州市八幡東区ベルクラシック八幡
 
 梅雨真只中にもかかわらず、朝から晴天に恵まれ、北九州地区、地元二十八会派の会長先生方をお迎えしての記念大会でした。
 大会は開始セレモニーから始まり、会員吟詠、書道吟、華道吟、茶道吟と進み続いて構成吟、構成吟は吟道声心会のあゆみと題して、初代山見筑堂宗範が、声心会を創設し、二代目田島筑水会長そして三代目の現、小川筑渓会長へと、その伝統を守り受け継がれてきた六十年のあゆみの一端を紹介。
 中でも昭和十七年に声心会を創設、戦時中NHKの専属吟士として活躍、戦後、県下各地の指導者と語らい、福岡県吟詠連盟、県総連盟結成また北部九州吟剣詩舞連盟結成のまとめ役など今日の吟界の土壌を築かれた山見筑堂宗範の功績などを紹介。
 宗範自作、自筆の「名橋若戸橋」をスクリーンに写し、現小川会長が吟詠また二代目会長の録音吟で剣舞等々、最後に宗範の貴重なレコード吟(ビクター)による詩舞で締め括りました。一口で六十年とは言うものの、その時々の歴史の重みというものを噛み締めました。
 午後は式典から始まり実行委員長の挨拶、来賓、福岡県総連盟副理事長の道園岳勝先生、北部九州吟剣詩舞連盟理事長の関屋西洲先生から祝辞を戴き小川会長の謝辞、永年吟歴表彰、祝電披露などで式典終了。
 式典後、来賓の先生方による模範吟剣詩舞、先生方の吟詠、剣舞、詩舞に会員一同驚嘆と羨望の体で拍手喝采。
 最後は九十歳にして、なお現役の声心会相談役の閉会の辞、続いて万歳三唱、記念撮影、祝宴と意義深い時を過ごすことが出来ました。
 六十周年という節目にあたり会員の老齢化、少人数化に対し会員相互の団結と和を強くし、また各会派との友好を図り互いに切磋琢磨し伝統を大切に今後とも明るく楽しい声心会にしようと誓い合った一日でした。
 
 
書道吟、華道吟に続き舞台は茶道吟に入る







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