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編集後記
本誌サイズが来月号から、現行のA4判からB5判に変更されます。これは二月の財団本部常任理事会で種々検討の上で決定されたことです。本誌購読者の増加を考えるとき、現行のA4判では、持ち歩きや保存に不便という声が強く、新規購読者促進にはサイズの小型化が不可欠という結論に達したことからです。平成五年四月号から、官庁書類を始めとするA4サイズ化という風潮に応えて本誌もA4サイズに変更し、九年と一ヶ月を経過し、このサイズに親しまれた読者の方々も多いことと存じますが、B5サイズに戻っても、文字の大きさや内容など、従来に劣ることのないよう最大限努めてまいりますので、皆様のご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
前号の本欄で、狂言界のプリンス・和泉元彌がテレビで言っていた、狂言では、まず最初に紋付、袴の着付けから習い始めるという話を紹介しましたが、ほかにも、こんなことも話していたことを教えてもらいました。それは、舞踊で使う扇(おうぎ)を扇子(せんす)という人があるが、扇子とは扇の小振りのものであって、読んで字の如く、扇の子供であり、用途も違い、呼び方も完全に区別されなくてはいけないと言っていたそうです。本誌でも、剣詩舞コンクールの記事など、扇も扇子も同一に扱っていた感がありますので、この辺ははっきりさせなくてはいけないと思いました。
(矢萩保三)
 







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