5. 成果の活用等
5.1 試運転解析(図20)
手法的には以前より提案されており、一部では実施されているが、従来より合理的、高精度が期待でき、より正確に静穏状態での性能が特定できる。
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図20 試運転解析・波浪修正効果
5.2 就航実績解析(図21)
運航性能管理のデータベースを構築し、より詳細なシーマージン要因分析、統計確率論的な性能分析を行うことができ、運航管理、船型開発における的確な意思決定情報を提供することができる。
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図21 |
就航実績解析システム(船陸間通信+インターネット活用) |
5.3 シーマージン長期予測(図22)
建造もしくは投入計画船について、対象航路海象のモデル構築と性能推定システムにより長期(ライフサイクル)の性能予測が可能となる。例えば、季節別、船齢別にシーマージン、航海船速の統計確率的情報が得られることが可能となり、船型要目選定、主機選定、計画船速の設定等への意思決定情報を提供することができる。
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図22 モンテカルロ法による長期シーマージン予測
5.4 最適航海システム(図23)
基本的には従来よりウエザールーティンとして確立され、既に実用されているが、性能推定システムの実用度、信頼性が必ずしも十分とは言えず、適用効果は十分に発揮されていなかった。今回開発の性能推定システムにより、対象船について詳細で高精度な実海域性能データを構築することで本来の最適航海システムの効果を享受することができる。
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図23 最適航海支援システムの高度化
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