日本財団 図書館


4.2 波浪中抵抗自航試験法の開発と模型検証試験(図15、16)
 推進系制御機能付き波浪中自航試験装置を試作し、SR108船型(痩型)およびSR221C船型(肥大)について正面向波中抵抗自航検証データを取得し、システム検証と新たな模型試験法を確立できた。
 
(拡大画面:57KB)
図15 波浪中抵抗自航試験試作装置
 
(拡大画面:32KB)
図16 波浪中抵抗自航試験結果
 
4.3 遭遇波浪の実用的推定システムの開発(図17、18)
 船体運動逆算方式とレーダー画像処理法のハイブリッド方式の波浪計測システム技術の開発を完了し、実船試験による検証と実用化に向けての課題抽出ができ、実用システム開発の目処を付けることができた。
 また、数値的推定法については第3世代波浪モデル(JWA3G)の精度検証と観測値とのデータ同化法につき検討を行い、今後の高精度な遭遇波浪の予測と追算が可能となり、実海域対応の性能予測、実績評価の高精度化と実用化に目処を付けることができた。
 
(拡大画面:41KB)
図17 波浪計測ハイブリッド方式出力例
 
(拡大画面:108KB)
図18 波浪追算による遭遇海象の推定
 
4.4 実船検証試験とモニタリングデータベースシステムの開発(図19)
 「青雲丸」および北米航路コンテナ船によるフィールドテストと検証データ取得及び解析を実施し、推定システムの検証、シーマージン要因分析等の実海域性能評価法、船体応答統計量で確率モデルの構築ができた。
 また、モニタリング情報のデータベースシステムを試作し、運航性能管理と性能設計へのフィードバックとそれによる実海域対応の船型開発と最適運航の実現に向けての目処を付けることができた。
 
(拡大画面:114KB)
図19 実海域性能モニタリングデータの分析評価例







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION