検査項目 |
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基準値 |
内容説明 |
末梢血 |
RBC(赤血球) |
男 |
415〜565×104/μL |
赤血球の数が減少すると全身への酸素の運搬能力が低下します。これを貧血と呼びます。逆に赤血球の数が多すぎると血管がつまりやすくなります。 |
女 |
370〜494×104/μL |
Hb (ヘモグロビン・血色素量) |
男 |
13.7〜17.7g/d1 |
赤血球の中に存在し、体のすみずみに酸素を運搬する重要な役目をしています。貧血の指標となります。 |
女 |
11.0〜15.3g/dl |
Ht(ヘマトクリット) |
男 |
40.6〜50.8% |
血液中の中に、どれぐらいの割合で容積として赤血球が含まれているかを調べる検査で、貧血状態を示します。 |
女 |
34.1〜43.5% |
WBC(白血球) |
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33〜93×102/μL |
感染症などによる炎症や白血病などで増加します。骨髄の機能低下や脾臓の異常などで減少します。 |
血小板数 |
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14.1〜38.5×104/μL |
止血機能を有しており、出血傾向、肝硬変等で減少、増加すると血栓が生じ易くなります。 |
肝機能 |
GOT |
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5〜35IU/L |
心臓、肝臓、骨格筋等に含まれており、心筋・肝障害などで高くなります。 |
GPT |
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5〜40IU/L |
肝臓に多く含まれており、肝・胆道障害等で高くなります。 |
γ−GTP |
男 |
0〜72IU/L |
アルコール性肝障害などで高値になります。特にアルコールの飲酒歴を鋭敏に反映します。 |
女 |
0〜48IU/L |
Ch−E |
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☆ 190〜390IU/L |
肝実質障害(急性肝炎、肝硬変等)で低値、肝脂肪(過栄養、糖尿病、アルコールによる)、ネフローゼ等で高値を示します。 |
ALP |
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☆ 100〜320IU/L |
胆汁の排泄が障害される胆道系の疾患(結石、癌等による閉塞性黄疸)、骨・腸疾患等で高値を示します。 |
LDH |
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☆ 100−230IU/L |
ほとんどの臓器の細胞に存在する酵素で心・肝・腎等の障害、悪性腫瘍、白血病でも高値を示します。 |
ZTT |
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2.0〜12.0 KU |
慢性肝炎、肝硬変、慢性感染症、膠原病等で高値を示します。 |
総ビリルビン |
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0.2〜1.2mg/dl |
肝障害、胆道の閉塵等で高値を示します。 |
脂質 |
T-cho (総コレステロール) |
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☆ 130〜219mg/dl |
体の細胞機能の維持に必要なものですが、高くなると動脈硬化の原因になります。内分泌疾患、貧血、栄養障害等で高くなります。 |
TG(中性脂肪) |
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☆ 40〜149mg/dl |
食事の影響を受け易く、飲酒や脂肪分の摂りすぎ、運動不足で上昇し、高値が続くと膵炎を起こし易くなります。 |
HDL−cho |
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35〜90mg/dl |
善玉コレステロールとも呼ばれ、動脈硬化を予防する働きをします。少なくなると、動脈硬化を促進します。 |
腎機能 |
BUN |
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8.0〜22.0mg/dl |
腎機能障害、体内の蛋白の破壊(発熱、消耗、感染等)で高値を示します。 |
CRE(クレアチニン) |
男 |
☆ 0.5〜1.1mg/dl |
腎機能障害を的確に反映し、異常があると高値を示します。 |
女 |
☆ 0.4〜0.8mg/dl |
糖尿 |
血糖(空腹時) |
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70〜110mg/dl |
高値になると、糖尿病が疑われます。食事の影響により高値を示すことがあります。 |
HbAlc(ヘモグロビンAlc) |
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☆ 4.3〜5.8% |
最近1〜2カ月程度の血糖の状態を示し、検査当日の食事による影響を受けにくい検査です。高値になると糖尿病が考えられます。 |
膵機能 |
アミラーゼ |
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40〜120IU/L |
澱粉等の糖質を分解する消化酵素で膵臓に破壊、炎症が起こると高値を示します。 |
痛風 |
尿酸 |
男 |
☆ 3.0〜7.0mg/dl |
肉類、アルコール、果物等の摂り過ぎから、高尿酸血症となり、関節などに貯って激痛を伴う痛風、腎機能低下等を引き起こします。 |
女 |
☆ 2.6〜5.3mg/dl |
血清蛋白 |
総蛋白 |
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☆ 6.5〜8.1g/dl |
80種以上の蛋白で構成され、種々の疾患により、供給・合成・分解・排泄異常を起こし、その病態を反映して増減します。 |
アルブミン |
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☆ 3.9〜5.1g/dl |
総蛋白の50〜70%を占め、栄養状態が悪い時、肝・腎・甲状腺(亢進)等に障害があると低下します。 |
便潜血 |
ヒトヘモグロビン2日法 |
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陰性(−) |
食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門などからの出血があると陽性(+)となります。特に大腸がん、大腸ポリープなどの大腸の病気に多くみられます。 |