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レーダー講習用指導書(船舶自動識別装置、航海情報記録装置、衛星航法装置編)

 事業名 船舶の電気装備に関する技術指導
 団体名 日本船舶電装協会 注目度注目度5


7・13・3 装備要領
 IEC 61162の国際規格では、デジタル出力のコネクタ型式等、ケーブルの接続については、各製造者の仕様によることになっている。
 音響測深機からVDRに深度情報を取り出すための接続は製造メーカーの装備要領書を参照すること。ECDIS、INS等が装備されている場合は、音響測深機からの出力ポートが不足する場合も考えられる。その場合は信号分配器の手配等が新たに必要となる。
 
7・13・4 VDRとのインターフェース
 2000年1月1日時点での現存船は旧性能基準の音響測深機が装備されている。
 これらの旧性能基準適用の音響測深機は出力ポートを備えていない場合がほとんどである。外部への出力ポートがあっても、IEC61162センテンスではなく、NMEA−0183センテンス(DBT)で出力している場合もある。この場合はVDR側で取り込み可能か調査が必要である。
 
7・14 IMOの主警報装置
 VDRに、記録することが要求される、操舵室関係警報は、次の表7・3に示すとおりである。これらの警報は、操舵室内に、単独で装備されるもの、該当する機器に個別に組み込まれるもの、操舵室コンソール内に集中化して装備されるものなど、装備状況により各種のケースが考えられる。
 したがって、VDRとこれら警報の接続は、警報用接点を、VDR用に追加で装備し接続する方法、あるいは、操舵室コンソール等でアラームを集中化する場合、その内部でVDR用の警報接点追加用回路をもち、その接点を利用し接続する方法、又は、操舵室コンソールに警報用モニターを装備し、そのCPUを利用しIEC61162信号としてVDRに出力できるようにするなどの方法等が考えられる。
 VDR供給者は、これら警報接点信号を、IEC61162信号に変換する接続箱を用意しているので、この接続箱を操舵室コンソール内に装備し、これらのIMO主警報の接続を行うのがよい。
 
表7・3 VDRに記録することを要求される操舵室関係警報
No. 名称 内容
A1 主及び補助操舵装置パワーユニット 電源喪失。短絡、過負荷、一相喪失などを含む
A2 主及び補助操舵装置制御装置 電源喪失
A3 操舵装置駆動油液位 駆動油タンク(リザーバ)液位低下
A4 主推進装置遠隔制御 主機遠隔制御がある場合、電源喪失
A5 主推進装置始動空気圧 主機遠隔制御がある場合、始動空気圧低下
A6 推進装置自動停止 無人化船における主機自動停止
A7 当直士官の注意、行動を要求する異常 無人化船における主機自動減速警報など
A8 警報装置電源 無人化船における警報装置常用電源喪失
A9 水密扉駆動装置 駆動油タンク液位低下
A10 同上 駆動ガス圧低下又は蓄積エネルギー低下
A11 同上 駆動又は制御装置の電源喪失
A12 ビルジ水位 貨物スペースのビルジ高水位
A13 船体扉 Ro−Ro船等のドア開閉状況
A14 漏水検知 Ro−Roスペース等のビルジ高液位
A15 局部的自動作動固定消火装置(新造船には採用されない) 局部ハロン自動放出の作動
A16 火災検知(無人化船または固定式火災検知が要求される船舶) 火災の自動検知作動
A17 自動スプリンクラ(火災検知・警報装置内蔵) スプリンクラ又は火災検知の作動及びそれらの電源異常又は喪失
A18 煙検知システム 吸引型煙検知システムの電源異常
A19 煙検知システム 同上煙検知の作動
A20 ハロンシステム(新造船には採用されない) ハロンコンテナのガス圧力低下
A21 ハロンシステム(新造船には採用されない) ハロン放出制御用電気回路異常又は電源喪失
A22 ハロンシステム(新造船には採用されない) ハロン放出制御用ガス又は油圧の低下
A23 パトロール警報又はデッドマンコール(personnel alarm) 機関室又は機関区画で一人当直の場合の安全警報(時限超過など)
 
7・15 舵角指示器
 舵角指示器は、舵角発信器と舵角受信器で構成される。舵角発信器はレバー等で舵頭に連結され、舵の角度の変化を舵角発信器のシンクロ電機に伝え、その同期性を利用して、船橋、制御室など遠隔の場所にある舵角受信器に、常時正確に舵角を伝達する。この他、舵の角度の変化を可変抵抗器で検知し、その変化を電圧の変化に変えて舵角受信器に指示する抵抗式のものがあり。小型船舶等に使用されている。
 舵角指示器の構成の一例を図7・19に示す。
 
(拡大画面:13KB)
図7・19 舵角指示器の構成の一例
 
7・16 エンジンテレグラフ
 電気式のエンジンテレグラフは、シンクロ電機又はランプなどを用いた有線式通信装置で、発信器と受信機が離れた場所に相対して設けられ、予め設定された命令の伝達、応答が簡単な操作でできるものである。
 エンジンテレグラフは、船橋と機関室又は機関制御室の間で主機の速度に関する命令や応答を連結するものである。この装置に命令、応答及びその時間を自動的に記録するテレグラフロガーを付属する場合がある。さらに、テレグラフのハンドルと主機関遠隔操縦装置とを連動させ、切り替えスイッチにより、テレグラフの動作と主機関の前後進切り替えや速度制御の動作を使い分けられるようにした装置がある。
 主機操縦ハンドル兼用形エンジンテレグラフの構成の一例を図7・20に示す。
 
(拡大画面:35KB)
図7・20 主機操縦ハンドル兼用形エンジンテレグラフの構成の一例







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